突き指しにくい捕球の手の使い方|グラブさばきで衝撃を逃がすコツ
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。今回は、捕球時に突き指をしにくくするための手の使い方と、実際に突き指してしまった際の正しい応急処置について、私自身の経験を交えてお伝えします。リストバンドやフィンガーサポーターなどの道具面の対策については以前の記事で紹介しましたが、今回は技術面での衝撃の逃がし方に焦点を当てます。捕球のたびに指への痛みや不安を感じている選手・保護者の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
- 捕球のたびに指に強い衝撃を感じ、突き指が不安
- グラブさばきをどう変えれば衝撃を逃がせるのか分からない
- 実際に突き指してしまったとき、正しい対処法が分からない
- 指を出してグラブをはめるタイプなので、特にリスクが心配
タッチプレーのときにランナーと交錯して、指を痛めてしまうことがあるんです。捕球のときの手の使い方で防げることってありますか?
正直に言うと、接触プレーによる突き指を完全にゼロにすることはできません。私自身も1度だけ経験があります。ただ、グラブさばきを見直すことで、リスクをかなり減らすことはできますよ。
結論から言うと、突き指のリスクを減らす鍵は手首や指を固めすぎず、衝撃を「面」で受け流すグラブさばきにあります。そのうえで、接触プレーによる突き指は完全にゼロにはできないからこそ、正しい応急処置を知っておくことが大切です。
この記事のポイント
| 見出し | 内容 |
|---|---|
| ①内野手が突き指しやすい理由 | 指を出すグラブの構造と接触プレーのリスク |
| ②衝撃を逃がすグラブさばきのコツ | 脱力と面で受け流す手の使い方 |
| ③突き指した際の正しい応急処置 | RICE処置と病院を受診すべき判断基準 |
こんな人におすすめ
- ✅ 捕球のたびに指への衝撃が気になる内野手
- ✅ タッチプレーでの接触による突き指が不安な選手
- ✅ グラブさばきを見直して突き指のリスクを減らしたい人
- ✅ 突き指してしまったときの正しい対処法を知りたい選手・保護者
- ✅ 指を出してグラブをはめるタイプで、特にリスクを気にしている人
①内野手が突き指しやすい理由

内野手用のグラブには、コユニ(小指2本入れ)など、指を余らせずグラブの外に出して装着するタイプがあります。操作性や捕球感度を高めるための構造ですが、その分、指自体が衝撃を直接受けやすいという特性も持ち合わせています。私自身も指を出してグラブをはめるタイプなので、この点にはずっと注意しなければならないと分かっていました。頭では分かっていても、実際のプレーの中では一瞬の判断と反射で体が動いてしまうため、注意していたからといって完全に防げるものでもないというのが正直なところです。
それでも、内野手をやっている中で実際に突き指をしたのは1度だけです。盗塁のタッチプレーの場面で、スライディングしてきたランナーと交錯した際に、人差し指を痛めてしまいました。ランナーも自分も、お互い必死にそのプレーに向かっているため、接触自体をゼロにすることはどうしてもできません。最終的には、自分の身は自分で守るしかないというのが、実際にプレーしてきた中での実感です。
突き指が起こりやすい場面は、大きく分けると「捕球そのものの衝撃」と「タッチプレーなどの接触プレー」の2種類があります。前者はこの後紹介するグラブさばきである程度リスクを減らせますが、後者はどれだけ気をつけていても、プレーに全力で取り組んでいる以上は避けきれない場面が出てきます。だからこそ、予防と同時に、万が一のときの正しい対処法もセットで知っておく必要があります。
グラブの指の出し方にはいくつかの種類があり、小指を2本まとめて入れる「コユニ」タイプや、人差し指をグラブの外に出して操作性を高めるタイプなど、選手の好みやポジションによって選ばれ方が違います。操作性を優先すればするほど指が露出しやすくなる傾向があるため、自分がどのタイプを使っているかによって、意識すべき注意点も変わってきます。自分のグラブの指の出し方を一度確認し、露出している指がどこかを把握しておくだけでも、危険な場面での身構え方が変わってきます。
②衝撃を逃がすグラブさばきのコツ
捕球そのものの衝撃による突き指は、グラブさばきを見直すことでリスクを大きく減らすことができます。ポイントは、ボールが当たる瞬間に手首や指をガチガチに固めないことです。力を入れて「止めよう」とすればするほど、衝撃はそのまま指の関節に伝わってしまいます。逆に、多少の脱力を意識してボールの勢いを吸収するように構えると、衝撃は分散され、突き指のリスクは下がります。
| NGな手の使い方 | おすすめの手の使い方 |
|---|---|
| ボールに向かって手首を固めて迎えにいく | 脱力して構え、ボールの勢いに合わせて自然に引く |
| 指先だけで無理に止めようとする | グラブの面全体で受け止め、衝撃を分散させる |
| 捕球後すぐに力を入れて握り込む | ボールが収まってから握り込む |
具体的には、打球やゴロが自分のグラブに収まる瞬間、グラブを持つ手をわずかに後ろへ引く「流し捕り」の意識を持つと、衝撃が指の一点に集中せず、グラブの面全体に逃がすことができます。特に強い打球やイレギュラーバウンドの際には、この「面で受けて、流す」という感覚が突き指予防に直結します。ショートバウンド処理の基本については、以下の記事でも詳しく解説しています。
また、逆シングルで捕球する場面では、通常の正面捕球よりもグラブの角度が変わるため、意識していないと指に無理な力がかかりやすくなります。逆シングル捕球のコツについては、以下の記事も参考にしてください。
握り込むタイミングも重要です。ボールがグラブに完全に収まる前から力を入れて握ろうとすると、指がボールとグラブの間に挟まれる形になり、突き指のリスクが高まります。まずは面で受けて衝撃を吸収し、ボールが収まったのを確認してから握り込む、という順番を体に覚え込ませることが、突き指予防の基本になります。
この感覚を練習で身につけるには、柔らかいボールを使った「ソフトハンズ」ドリルが効果的です。テニスボールや軟らかい練習用ボールを、あえて力を入れずにふわっと受け止める練習を繰り返すことで、脱力しながら衝撃を吸収する感覚が体に染み込んでいきます。硬式球や軟式球でいきなり脱力を意識するのは怖さもあるため、まずは痛みの少ないボールで手の感覚を養ってから、実際の打球に移行していくとよいでしょう。
目線の使い方も、突き指予防と無関係ではありません。ボールから目を切ってしまうと、指がボールの軌道に対して正しい角度で構えられず、思わぬ方向から衝撃を受けてしまうことがあります。最後までボールをグラブに収まるまでしっかり見届ける意識を持つことが、結果的に手の構え方を安定させ、突き指のリスクを減らすことにもつながります。
グラブの手入れも、突き指予防と無関係ではありません。革が硬いまま使い続けていると、捕球時にグラブ自体が衝撃を吸収しきれず、その分の負担が指にかかりやすくなります。適度にオイルを入れてグラブをしなやかに保っておくことも、遠回りに見えて突き指のリスクを減らす一つの手段です。グラブのお手入れ方法については、以下の記事も参考にしてください。
③突き指した際の正しい応急処置
どれだけグラブさばきに気をつけていても、タッチプレーなどの接触プレーによる突き指は避けられないことがあります。特にキャッチャーは、捕球の際に突き指をしやすいポジションとしてよく知られています。ここでは、突き指をしてしまった際の一般的な応急処置の考え方を紹介します。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| Rest(安静) | まずプレーを中断し、患部を無理に動かさない |
| Icing(冷却) | 氷や冷却材で患部を冷やし、内出血・腫れを抑える |
| Compression(圧迫) | テーピングや包帯で軽く圧迫し、腫れの広がりを抑える |
| Elevation(挙上) | 患部を心臓より高い位置に上げて腫れを軽減する |
この「RICE処置」と呼ばれる応急処置の考え方は、突き指に限らず捻挫や打撲全般で広く知られている対応です。突き指をした直後に指を強く引っ張るという民間療法を耳にすることがありますが、これは靭帯や腱をさらに損傷させる恐れがあると言われているため、絶対に自己判断で行わないでください。まずは安静にし、冷やすことを優先してください。
冷却の際は、氷のうや保冷剤をタオルで包み、1回15分〜20分程度を目安に患部を冷やすとよいと言われています。冷やしすぎると凍傷の恐れもあるため、長時間当て続けるのではなく、時間を空けて数回に分けて冷やすことが望ましいとされています。応急処置として自宅にテーピングがある場合は、隣の指と一緒に軽く固定しておくと、患部を動かさずに済み、悪化を防ぎやすくなります。ただし、強く縛りすぎると血流が悪くなるため、あくまで軽い固定にとどめてください。
応急処置をしたうえで、指がこれまでと違う方向に曲がっている、腫れが強くどんどん大きくなる、痛みで指を自力で曲げ伸ばしできないといった症状がある場合は、骨折や靭帯損傷の可能性も考えられます。自己判断で練習を続けず、できるだけ早く整形外科などの医療機関を受診するようにしてください。軽い突き指だと思って放置すると、指の可動域が完全には戻らなくなってしまうケースもあると言われています。
実は、見た目や痛みの感覚だけでは、単なる突き指なのか、骨折や靭帯損傷が起きているのかを正確に見分けるのは難しいと言われています。選手自身は「これくらいなら大丈夫」と思い込みがちですが、レントゲンなどの検査を受けて初めて骨にひびが入っていたと分かるケースも珍しくありません。少しでも普段と違う痛み方や腫れ方を感じたら、我慢せずに一度医療機関で診てもらうという判断を優先してください。
復帰までの期間は、痛めた部位や程度によって大きく異なるため一概には言えませんが、自己判断で早期に復帰してしまうと、同じ箇所を再び痛めやすくなるとも言われています。医師や専門家の判断を仰ぎながら、焦らず段階的にプレーに戻していくことが、長い目で見て一番の近道になります。
保護者の方は、お子さんが「これくらい平気」と痛みを我慢してしまいがちなことも知っておいてほしいと思います。特に成長期の選手は、痛みを言い出すことをためらったり、試合に出たい一心で我慢してしまったりすることも少なくありません。指の腫れ方や、いつもと違う動かし方をしていないかを普段から気にかけてあげることが、早期発見・早期対応につながります。グローブをはめる際に痛がる仕草を見せていないか、キャッチボールのときに以前より指の使い方がぎこちなくなっていないかなど、日常の何気ない場面にもサインが表れることがあります。
突き指を予防するグッズとしては、リストバンドやフィンガーサポーターも有効な選択肢です。技術面の対策とあわせて活用することで、より安心してプレーに集中できます。道具選びについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
型付け済みグローブを探している方へ
指への負担を減らすには、グラブさばきの技術だけでなく、自分の手に合った型付けがされているグローブであることも大切です。革が硬すぎたり、ポケットの位置が合っていなかったりすると、余計な力みが生まれ、突き指のリスクも高まります。私が仕入れ・型付けをしたグローブは、メルカリとYahoo!フリマで販売していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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まとめ
- 指を出してグラブをはめるタイプは、突き指のリスクを常に意識しておく必要がある
- 捕球時は手首や指を固めず、面で受けて衝撃を逃がすグラブさばきを意識する
- タッチプレーなど接触プレーによる突き指は完全にはゼロにできない
- 突き指をしたら、まずRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を行う
- 症状が強い場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診する
突き指は、内野手にとって完全に避けきれるものではありません。だからこそ、グラブさばきで防げるリスクはできる限り減らしつつ、実際に起きてしまったときのために正しい応急処置を知っておくことが大切です。技術と知識の両面から備えて、安心してプレーに集中できる環境を整えていってください。予防のための技術と、万が一のときの正しい知識は、どちらか一方ではなくセットで持っておくことで、初めて安心してプレーに挑めるようになります。
よくある質問(FAQ)
Q. 突き指をしたら、すぐに指を引っ張ってもいいですか?
A. 引っ張らないでください。靭帯や腱をさらに損傷させる恐れがあると言われています。まずは安静にし、冷やすことを優先してください。
Q. 練習中に軽い突き指をした場合、そのまま練習を続けてもいいですか?
A. 痛みが軽い場合でも、その日は無理をせず様子を見ることをおすすめします。腫れが引かない、曲げ伸ばしがしづらいといった症状が残る場合は、早めに医療機関を受診してください。
Q. キャッチャーはなぜ突き指をしやすいのですか?
A. キャッチャーは投球を受ける回数が多く、変化球やワンバウンドなど予測しづらい軌道のボールを捕球する機会が多いポジションです。そのため、指に不意な衝撃が加わりやすいと言われています。ミットの構造上、指を守りやすい設計にはなっていますが、それでも回数が多い分だけリスクは避けられません。
Q. グラブさばきを見直せば、突き指は完全に防げますか?
A. 捕球そのものの衝撃によるリスクは減らせますが、タッチプレーなどの接触プレーによる突き指は完全には防げません。お互いが全力でプレーしている以上、接触自体をゼロにすることは難しいのが実情です。
Q. 突き指予防のテーピングは、どの指に巻けばいいですか?
A. 過去に痛めたことがある指や、グラブの外に出す指を中心に巻くのが基本です。ただし、巻きすぎるとグラブさばきの感覚が変わってしまうこともあるため、練習で感覚を確かめながら調整してください。
Q. 突き指と骨折は、自分で見分けられますか?
A. 見た目や痛みの感覚だけで正確に判断するのは難しいと言われています。腫れが強い、変色している、自力で曲げ伸ばしできないなど普段と違う症状がある場合は、自己判断せずに医療機関でレントゲンなどの検査を受けることをおすすめします。
Q. 突き指をした後、いつからプレーに復帰していいですか?
A. 痛めた部位や程度によって異なるため一概には言えません。自己判断で早く復帰すると再受傷しやすくなるとも言われているため、医師や専門家の判断を仰ぎながら、段階的に復帰していくことをおすすめします。



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