こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校・大学野球で内野手として甲子園出場も経験し、現在は型付け・仕入れ販売も行っています。

「梅雨に入ってから雨でグラウンド練習ができない日が続いている」「台風で何日も練習がなくなって、この時期どう過ごせばいいか分からない」。夏の大会前や新チーム発足直後のこの時期に、こんな悩みを抱えている選手・保護者の方は多いのではないでしょうか。天気予報を見るたびに気持ちが沈んでしまう、という選手も少なくないはずです。

私自身、高校・大学時代に何度もこの時期の練習中断を経験してきました。特に夏の大会直前の梅雨は、練習ができない日が続くたびに焦りを感じたのを覚えています。一方で、新チームが発足したばかりの台風シーズンは、体力面でもチーム状態でもまだ完成していない時期。練習中断そのものへの向き合い方が、梅雨とはまったく違うということも、実際にプレーする中で実感してきました。

この記事では、梅雨(夏大前)と台風シーズン(新チーム発足期)、それぞれの時期の特性を踏まえた実践的な過ごし方を、実体験をもとに紹介します。「練習が組めない=何もできない」ではなく、この時期だからこそできることに目を向けてみてください。

  • 梅雨・台風で練習が中断しがちで、この時期どう過ごせばいいか分からない
  • 夏の大会前なのに、雨でグラウンド練習ができず焦ってしまう
  • 新チームになったばかりで、体力づくりと連携づくりのどちらを優先すべきか迷う
  • 室内でできる練習メニューのバリエーションが少なく、毎回同じことの繰り返しになっている
野球少年

雨で練習が中止になると、なんとなく罪悪感があって、走り込みだけでもしなきゃって思っちゃいます…

SAKURA

その気持ち、すごく分かります。でも時期によって「やるべきこと」は違うんです。夏大前の梅雨と、新チーム発足期の台風シーズンでは、意識するポイントを変えた方がうまくいきますよ。

結論から言うと、梅雨(夏大前)は追い込みすぎない瞬発系・体幹トレーニング、台風シーズン(新チーム発足期)は体力の立て直しとチームづくり、この2軸で考えると練習中断の期間を有意義に過ごせます。同じ「雨で練習ができない時期」でも、時期によって体とチームの状態はまったく違うからです。

この記事のポイント

時期チームの状態意識すること
梅雨(6〜7月)夏の大会直前追い込みすぎない瞬発系・体幹トレーニング
台風(8月後半〜9月)新チーム発足期体力の立て直し+チームづくりのミーティング

同じ「雨で練習ができない」という状況でも、チームが置かれている段階によってやるべきことは変わります。次の章から、それぞれの時期に合わせた具体的なメニューを紹介していきます。

こんな人におすすめ

  • ✅ 夏の大会前で、雨による練習中断に焦っている選手
  • ✅ 新チームになったばかりで、この時期の過ごし方に迷っている選手
  • ✅ 室内でできる守備トレーニングのメニューを増やしたい選手
  • ✅ 練習が組めない時期の子どもの過ごし方に悩む保護者
  • ✅ 新チームの体制づくりに指導者として悩んでいる方

①梅雨(夏大前)は追い込みすぎない瞬発系・体幹トレーニングを

夏の大会は、1年間積み上げてきたものを出し切る大切な場です。だからこそ、直前のこの時期は「これ以上頑張らなきゃ」という気持ちよりも、「今ある力をきちんと発揮できる状態に整える」意識のほうが大切だと感じています。練習が雨で飛んだ日を、体を休める・整えるチャンスだと捉え直してみてください。

梅雨の時期は、多くのチームにとって夏の大会直前という重要なタイミングと重なります。この時期に意識してほしいのは、ハードな走り込みや重い負荷の筋トレよりも、瞬発系トレーニングと体幹トレーニングを中心にするということです。大会直前に体を追い込みすぎると、疲労が抜けないまま本番を迎えてしまうことがあります。だからこそ、この時期は少しリラックスしながら、体のキレを保つ練習に切り替えることをおすすめします。

私自身、高校時代の大会直前は「休むこと=サボり」のように感じてしまい、雨の中でも無理に走り込みをしていた時期がありました。しかし振り返ると、大会当日に脚が重く感じたのは、明らかにこの時期の疲労の蓄積が原因でした。それ以来、大会直前は「量より質」を意識し、短時間で体のキレを保つメニューに切り替えるようになりました。

バドミントンの羽根打ちで反応スピードを鍛える

意外に思われるかもしれませんが、バドミントンの羽根(シャトル)を打つ練習は、ミート力を鍛えるのに向いています。室内の限られたスペースでもでき、何より「遊び感覚」で取り組めるので、大会前の張り詰めた空気を少しほぐす効果もあります。

イレギュラーボールでの守備練習

室内でもできる守備練習として、イレギュラーバウンドするボールを使った反応練習もおすすめです。予測できない跳ね方をするボールに対して、グラブを出す・体を寄せる動作を繰り返すことで、実戦でのイレギュラーバウンド対応力にもつながります。

反応スピードそのものを鍛えたい場合は、以下のようなリアクションボールを1つ持っておくと、室内でも手軽に取り組めます。

体幹トレーニングで軸をぶらさない

室内でサイドプランクを行い体幹を鍛える選手

雨の日は、プランクやサイドプランクなど、狭いスペースでもできる体幹トレーニングに時間を充てるのもおすすめです。体幹が安定していると、ゴロを捕る際の姿勢や送球時のバランスが崩れにくくなります。体幹トレーニングの具体的なメニューは、以下の記事で詳しく紹介しています。

内野手の体幹トレーニング|姿勢安定の自宅トレゴロへの体勢がブレる、送球が安定しない内野手に向けて、体幹と守備の関係、自宅でできる体幹トレーニング種目、続けるコツを甲子園出場経験者が解説します。...

気持ちを追い込みすぎないことも大切

技術的なメニューと同じくらい大切にしてほしいのが、気持ちの面です。大会が近づくと、どうしても「もっとやらなければ」という焦りが出てきます。しかし、練習が雨で飛んだ日を「休むきっかけ」ではなく「不安を感じる時間」にしてしまうと、かえってコンディションを崩してしまいます。少しリラックスして過ごすことも、大会前の内野手にとって立派な準備の一つだと私は考えています。

②台風シーズン(新チーム発足期)は体力の立て直しとチームづくりに使う

台風で練習が中断しがちな8月後半〜9月は、多くのチームでちょうど新チームが発足したばかりの時期と重なります。夏の大会を終えたばかりで、選手たちの体力も落ちている頃です。この時期の練習中断は、むしろ体力を1から鍛え直す期間や、チームの体制を整えるミーティングの時間として前向きに使うことをおすすめします。

新チームは、レギュラーだった選手も控えだった選手も、ある意味フラットな立場からのスタートになります。体力面でも人間関係の面でも、まだ「これから作り上げていく」段階だからこそ、練習が中断した日を「マイナスの期間」ではなく「土台を作る期間」だと捉えることが大切です。私自身、新チームで結果を出せた年ほど、この時期の過ごし方を無駄にしていなかったと感じています。

自重を中心にした基礎トレーニングで体力を立て直す

夏の大会で消耗した体力を、この時期にもう一度基礎から作り直すイメージで取り組みましょう。スクワットや腕立て伏せといった自重トレーニングを中心に、無理のない範囲で強度を上げていきます。目安としては、スクワット15回×3セット、腕立て伏せ10〜15回×3セット、プランク30〜60秒×3セットあたりから始め、慣れてきたら回数やセット数を少しずつ増やしていくとよいでしょう。負荷をかけたトレーニングを取り入れる場合は、メディシンボールのような道具を使うと、投球や送球につながる体幹の使い方も一緒に鍛えられます。

ミーティングで新チームの体制を整える

新チームで守備の作戦を話し合う選手たち

グラウンドで体を動かせない日こそ、普段は後回しになりがちなミーティングの時間に充てましょう。誰がどのポジションを守るのか、声出しは誰が中心になるのか、チームとしてどんな守備を目指すのかを話し合っておくと、練習が再開したときの動き出しがスムーズになります。

実際、私が新チームのキャプテンだった頃も、台風で練習が飛んだ日はミーティング室に集まり、守備位置の確認やお見合いしやすい打球への対応を話し合っていました。グラウンドで体を動かせない分、頭の中で動きを整理する時間として使うと、練習再開後の連携がスムーズになると実感しています。ホワイトボードに守備位置を書き出しながら「この打球はどっちが行く?」と一つずつ確認していくだけでも、練習再開後の迷いはかなり減ります。声出し・リーダーシップについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

新人戦・新チームでの「声出し」がチームに与える効果|内野の要としての存在感 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

③室内でも取り入れたい守備の感覚づくり

グラウンドに出られない日でも、グラブを使った感覚づくりは室内でできます。実際に打球を追う「実戦の守備」とは別物ですが、体の使い方を確認する意味では十分に価値があります。特に梅雨・台風シーズンのように練習中断が何日も続くと、グラブに触れる時間そのものが減ってしまいがちです。短時間でもグラブを手にする習慣を保っておくことは、感覚を鈍らせないためにも意味があります。

シャドーフィールディングで動きを確認する

ボールを使わず、構え〜捕球〜送球までの一連の動きをグラブをはめたまま反復する「シャドーフィールディング」も、フォームの確認には有効です。鏡の前や動画で自分の動きをチェックすると、普段のノックでは気づきにくい癖に気づけることもあります。

特にスマートフォンで自分の守備を撮影し、後から見返す習慣は、雨の日にこそまとまった時間を取りやすいものです。捕球時のグラブの出し方、腰の高さ、送球へのステップなど、普段は感覚に頼っている部分を客観的に見直せる貴重な機会になります。可能であれば、自分がお手本にしたい選手の映像と見比べてみるのもおすすめです。フォームの違いを言葉にしてノートへ書き出しておくと、練習が再開したときに意識するポイントが明確になります。

実際の雨天時の守備との違いを意識する

ここで紹介しているのは、あくまで「練習が完全に中断した日」の室内メニューです。実際に雨の中でグラウンド練習を行う場合、グラウンドコンディションや打球の変化、グローブの濡れへの対処など、室内練習とはまったく違う意識が必要になります。守備の意識やグローブの扱い方は別物になるので、あわせてこちらの記事も確認しておくと安心です。

雨天・悪天候時の守備とグローブの扱い方|試合中〜試合後のケアを甲子園経験者が解説 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

型付け済みグローブを探している方へ

新チーム発足のタイミングで、グローブの買い替えを検討している方もいるかもしれません。練習が中断しているこの時期は、型付けにじっくり時間をかけられるタイミングでもあります。「届いてすぐに使えるグローブが欲しい」という方に向けて、私自身が一つひとつ型付けしたグローブをメルカリで販売しています。

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まとめ

  • 梅雨(夏大前)は、ハードな走り込みより瞬発系トレーニング・体幹トレーニングを中心にする
  • バドミントンの羽根打ちやイレギュラーボールでの守備練習は、リラックスしながら反応スピードを鍛えられる
  • 台風シーズン(新チーム発足期)は、体力の立て直しとミーティングでのチームづくりの2軸で活用する
  • 室内での練習は実戦の守備とは別物と割り切り、フォーム確認や感覚づくりの時間として位置づける

梅雨・台風シーズンは、内野手にとって練習が思うようにできず、もどかしさを感じやすい時期です。しかし、時期の特性に合わせてトレーニングやミーティングの内容を切り替えることで、この期間を無駄にせず、むしろチームを立て直すきっかけにすることができます。

私自身、練習が中断するたびに焦っていた時期もありましたが、振り返ってみると、この時期にどう過ごすかが夏の大会や新チームの立ち上がりに確実に影響していたと感じています。雨の日を「何もできない日」ではなく「体とチームを整える日」に変えられるかどうかは、選手一人ひとりの意識次第です。

晴れた日に思い切り練習できるのは当たり前ではありません。だからこそ、練習ができる日のありがたみを感じながら、練習ができない日にも自分なりの意味を見出してほしいと思います。焦らず、今の時期にできることを一つずつ積み重ねていきましょう。

よくある質問

Q. 梅雨や台風で練習がなくなった日は、完全に休んでもいい?

A. 完全に休むより、軽い体幹トレーニングやストレッチだけでも取り入れることをおすすめします。ただし梅雨時期は大会直前でもあるため、追い込みすぎず「軽く体を動かす」程度に留めるのがポイントです。逆に台風シーズン(新チーム発足期)であれば、この記事で紹介したような自重トレーニングにしっかり時間を使ってもよいでしょう。

Q. 走り込みは全くしなくていい?

A. まったくしないというより、時期によって強度を変えるイメージです。梅雨(大会直前)は軽めの有酸素運動に留め、疲労を残さないことを優先します。一方、台風シーズン(新チーム発足期)は夏の大会で落ちた体力を立て直す期間と割り切り、基礎体力づくりとしてやや強度を上げてもよいでしょう。

Q. 新チームのミーティングでは具体的に何を話せばいい?

A. ポジションごとの役割分担、声出しを誰が中心に行うか、チームとして目指す守備の形などが話しやすいテーマです。堅苦しくなりすぎず、選手同士が気軽に意見を出し合える雰囲気を作ることも大切です。

Q. 保護者としては、この時期どう見守ればいい?

A. 練習が中断すると、選手本人が一番もどかしさを感じているものです。「練習できなくて大変だね」と気持ちに寄り添いつつ、体調管理や送迎など、できるサポートを続けてもらえると選手にとっても心強いはずです。

Q. 室内でできるグラブを使ったトレーニングは?

A. グラブをはめたままの構え〜捕球〜送球のシャドーフィールディングや、イレギュラーボールを使った反応練習がおすすめです。狭いスペースでも取り組めるので、家の中や玄関先などちょっとしたスペースがあれば十分に実践できます。

Q. 冬季オフシーズンのトレーニングとの違いは?

A. 冬季オフは長期的な体づくりが中心になりますが、梅雨・台風シーズンは大会直前の調整や、新チームの立ち上げという短期的な目的が中心になる点が異なります。冬季オフの過ごし方は以下の記事で詳しく紹介しています。

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