こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

お気に入りのグラブが廃盤・生産終了になってしまうと、「もう同じものは手に入らないのか」と不安になりますよね。グラブのモデルは、素材の調達状況やメーカーのラインナップ見直しなどの事情で、数年単位で入れ替わっていくことが少なくありません。長年使い込んで手になじんだグラブほど、いざ廃盤になったと知ると寂しい気持ちになるものです。私自身、久保田スラッガーのグラブをその型番が生産終了になった後も、パーツを交換しながら長く使い続けていました。今回は、廃盤モデルのグラブを手放さずに使い続けるための、パーツ調達とメンテナンスの工夫を、私自身の経験を交えて解説します。

  • お気に入りのグラブが廃盤になってしまい、この先どうすればいいか分からない
  • 紐やヘリ革が傷んできたが、廃盤モデルなのでパーツが手に入るか不安
  • 修理を頼める店をどう探せばいいか分からない
  • できるだけ長く同じグラブを使い続けたい
  • 買い替えと修理、どちらが自分に合っているか判断できない
野球少年

ずっと使っているグラブが廃盤になったと聞いたんですが、これからも使い続けられるんでしょうか?

SAKURA

私も同じ経験をしたので分かります。パーツ交換とメンテナンスの工夫次第で、廃盤になったグラブも十分長く使い続けられますよ。

結論から言うと、廃盤モデルを長く使い続けるには「紐は自分で交換できるようにしておく」「ヘリ革など裁縫が必要な修理は野球用品専門店に相談する」「消耗を抑えるために練習用・試合用でグラブを使い分ける」の3つが有効です。すべてを自分で完結させようとせず、専門店をうまく頼ることが長く使い続けるコツです。

この記事のポイント

見出し内容
①紐(レース)の交換は自分でもできる自分で交換するメリットと基本の考え方
②ヘリ革の交換は専門店に相談する取り寄せ・裁縫が必要な修理を頼む際のポイント
③消耗を抑える使い分けの工夫練習用・試合用で分けて長持ちさせる考え方

こんな人におすすめ

  • ✅ お気に入りのグラブが廃盤・生産終了になってしまった選手
  • ✅ 紐やヘリ革の傷みが気になってきたグラブを使い続けたい人
  • ✅ 修理を頼める店の探し方が分からない選手・保護者
  • ✅ 新しいグラブへの買い替えより、今のグラブを大切に使いたい人
  • ✅ グラブの寿命を少しでも延ばす工夫を知りたい人

ここからは、上の表で挙げた3つのポイントを、私自身の経験も踏まえながら詳しく解説していきます。

①紐(レース)の交換は自分でもできる

使い込まれた革のグラブ

グラブが古くなって最初に傷みが目立つのは、紐(レース)であることが多いです。私自身、廃盤になった久保田スラッガーのグラブを使い続けている間、紐は自分で交換していました。紐交換は、正しい編み方の順序さえ覚えてしまえば、特別な道具がなくても自分で対応できる作業です。

紐は消耗品と考えて、傷んだら早めに交換する習慣をつけておくと、グラブ本体の型崩れを防ぐことにもつながります。廃盤モデルであっても、紐自体は汎用品を使えることが多いため、パーツの入手自体はそれほど難しくありません。素材や太さにもいくつか種類があるので、元の紐に近いものを選ぶと、見た目の違和感も少なく仕上がります。

私自身、紐が緩んできたり切れてしまうたびに、少しずつ自分で交換しながらグラブの状態を保っていました。最初のうちは通し方を間違えて何度かやり直したこともありますが、慣れてくると10分〜20分程度で交換できるようになります。紐交換ができるようになると、廃盤モデルに限らず、普段使っているグラブのメンテナンス全般に対する不安も減っていくはずです。

紐にはいくつか素材や太さの違いがあり、それぞれ伸び方や耐久性の傾向が異なると言われています。廃盤モデルのグラブは購入時期が古いことも多く、当時使われていた紐と全く同じ商品が手に入らない場合もありますが、太さや色味が近いものを選べば、見た目にも使い心地にも大きな違和感が出ることは少ないはずです。手元のグラブの紐の状態をよく観察し、近い特徴のものを選んでみてください。紐交換のタイミングや具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

グローブの紐(レース)交換・修理のタイミングと方法|緩み・切れを甲子園経験者が解説 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

自分で紐交換をする際は、元の編み方の順序を写真に残しておくと、次回交換するときにも迷わずに済みます。廃盤モデルは説明書や参考情報が手に入りにくいことも多いので、自分自身で記録を残しておくことが、長く使い続けるための地味ですが大切なポイントになります。

②ヘリ革の交換は専門店に相談する

革製品を修理する職人

紐と違って、グラブの縁を保護しているヘリ革の交換は、自分で対応するのが難しい作業です。ヘリ革自体の取り寄せに加えて、革を縫い付ける裁縫の技術が必要になるため、私自身もヘリ革の交換は野球用品専門店にお願いしていました。私が実際にお願いしていたのは、トキワスポーツです。首都圏を中心に店舗を展開している野球用品店で、グラブの修理相談ができる店舗もあります。

ヘリ革は、グラブを長年使う中で紐と同じくらい傷みが目立ちやすい部分です。土や汗を吸い続けることで硬化したり、擦れて表面がめくれてきたりすることがあります。放置すると縫い目がほつれて、そこから中材が見えてしまうこともあるため、傷みに気づいた段階で早めに専門店へ相談するのがおすすめです。廃盤モデルの場合、メーカー純正の革が手に入らないこともありますが、質感の近い代替の革で対応してもらえるケースも多いので、まずは相談してみる価値があります。

当時は会員カードで割引を受けられた記憶がありますが、割引率や制度は時期によって変わっている可能性があります。調べたところ、現在は会員カードの割引率が5%程度になっているという情報もあり、以前より割引率が変わっている可能性があるため、最新の条件は来店時に店舗へ直接確認することをおすすめします。

廃盤モデルの修理を専門店に相談する際は、事前に「同じ色・質感の革が用意できるか」を確認しておくと安心です。ヘリ革は経年でグラブ本体の色と馴染んでいくものなので、多少の色味の違いは仕上がってから気にならなくなることも多いですが、事前に相談しておけば当日のやり取りもスムーズになります。

また、修理を依頼する際は、仕上がりまでの期間も確認しておきましょう。裁縫を伴う修理は即日対応が難しいことが多く、シーズン中に修理に出すと、その間は別のグラブで練習・試合をこなす必要が出てきます。大事な大会の直前に慌てて修理に出すのではなく、オフシーズンや練習量が落ち着いている時期にまとめて手入れ・修理をお願いしておくのがおすすめです。

店舗を選ぶ際は、単に近所だからという理由だけでなく、グラブの修理実績が豊富かどうかも確認しておくとよいでしょう。長年営業している野球用品専門店であれば、廃盤モデルの構造にも詳しいスタッフがいることが多く、無理な修理を勧めずに、状態に応じた現実的な提案をしてもらえる可能性が高くなります。会員カードの割引制度なども含めて、日頃から信頼できる一店舗を見つけておくと、今後グラブに関する相談がしやすくなります。型付けを店に依頼する際に確認しておきたいポイントは、以下の記事でもまとめています。

型付けをお店に頼むときの選び方|値段相場と依頼前に確認すべきことグローブの型付けをお店に依頼する際の選び方、値段相場、依頼前に伝えておくべきことを、型付け・仕入れ販売の経験を持つSAKURAが解説します。店選びで失敗しないためのチェックポイントも紹介。...

③消耗を抑える使い分けの工夫

ベンチに置かれたグラブとボール

廃盤モデルを長く使い続けたいなら、日頃の消耗をできるだけ抑える工夫も欠かせません。私自身は、廃盤になった久保田スラッガーのグラブを試合用と割り切って使い、日々の練習では別のグラブを使うようにしていました。使用頻度そのものを抑えることで、紐やヘリ革の傷みが進むペースを遅くできます。

この使い分けは、単に消耗を抑えるだけでなく、試合という特別な場面でお気に入りのグラブを使うというモチベーション面でもよい効果がありました。「大事に使いたいグラブほど、使う場面を絞る」という考え方は、廃盤モデルに限らず、長く愛用したいグラブ全般に応用できる工夫だと思います。

練習用と試合用を分ける場合、練習用のグラブにもある程度使い慣れておくことが大切です。試合でしか使わないグラブは、いざというときに感覚が鈍っていることがあるため、週に何度かは試合用のグラブでもキャッチボールや軽い守備練習を行い、感覚を保っておくとよいでしょう。完全に「しまい込んで温存する」のではなく、「大切に、しかし実戦感覚を保てる頻度で使う」というバランスが、廃盤モデルと長く付き合っていくコツだと感じています。

保管方法にも気を配っておくと、消耗のペースをさらに緩やかにできます。使わない期間はしっかり乾燥させたうえで、型崩れしにくい状態で保管し、直射日光や高温多湿を避けることが基本です。廃盤モデルは代わりが利かない分、保管環境まで含めて丁寧に管理する価値があります。グラブの保管方法については、以下の記事も参考にしてください。

【型崩れ防止】グローブの正しい保管方法|内野手が長く使うための保管術 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付...

また、練習後・試合後の手入れを丁寧に行うことも、廃盤モデルを長持ちさせるうえで基本になります。日々のお手入れ方法については、以下の記事も参考にしてください。

グローブの手入れ方法完全ガイド|長持ちさせるコツとやってはいけないNG行動 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付...

型付け済みグローブを探している方へ

廃盤モデルをパーツ交換で使い続けるのも一つの選択肢ですが、修理費用を重ねるより買い替えた方が結果的に安く済むケースもあります。買い替えを検討する際は、型付けにかかる時間や手間も考慮に入れておきたいところです。

野球少年

修理を重ねるより、新しいグラブに替えた方がいい場合もあるんですか?

SAKURA

修理費用がかさんでくるタイミングでは、買い替えも選択肢に入ってきます。その場合、型付け済みのグラブを選べば、買ってすぐに試合で使えるのでおすすめです。新しいグラブに買い替えたからといって、これまで使ってきたグラブを無理に処分する必要はありません。状態が良ければ手放さずに、練習用やお守り代わりとして手元に残しておく選手も多くいます。メルカリとYahoo!フリマで販売していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

👉 Baseball Growth Lab のメルカリショップはこちら
👉 Baseball Growth Lab の Yahoo!フリマはこちら

まとめ

  • 紐(レース)の交換は自分で対応でき、傷んだら早めに交換することで型崩れを防げる
  • ヘリ革のように取り寄せ・裁縫が必要な修理は、野球用品専門店に相談する
  • 試合用・練習用でグラブを使い分けることで、お気に入りのグラブの消耗を抑えられる
  • 修理費用がかさむ場合は、型付け済みグラブへの買い替えも選択肢に入れる

廃盤・生産終了になったグラブは、それだけで諦める必要はありません。私自身、久保田スラッガーのグラブをその型番がなくなった後も、紐やヘリ革を交換しながら長く使い続けてきました。自分でできる部分は自分で、専門的な作業は専門店に相談しながら、お気に入りの一本と長く付き合っていってください。

長く使い続けたグラブは、単なる道具以上の存在になっていきます。手になじんだ捕球感や、これまでの試合の記憶が染み込んだ一本を簡単に手放さず、できる範囲でメンテナンスをしながら付き合っていくという選択肢も、ぜひ知っておいてほしいと思います。もちろん、修理を重ねても限界が来ることはあるので、そのときは感謝の気持ちを持って買い替えを検討するというのも一つの区切り方です。

大切なのは、「廃盤になったから終わり」ではなく、「廃盤になってからどう付き合っていくか」を自分の中で考えてみることです。紐は自分で、ヘリ革は専門店で、消耗は使い分けで抑える。この3つの視点を持っておくだけで、廃盤モデルとの付き合い方はぐっと選択肢が広がります。焦って結論を出さず、まずはできることから一つずつ試してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 廃盤モデルでも紐やヘリ革のパーツは手に入りますか?

A. 紐は汎用品を使えることが多く、比較的入手しやすいです。ヘリ革は同じ色・質感のものが手に入るとは限らないため、専門店に相談し、近い色味の革で対応してもらうのが現実的です。

Q. グラブの修理はどこに頼めばいいですか?

A. 野球用品を専門に扱うスポーツ用品店や、グラブ修理を専門に行っている工房などが選択肢になります。店舗によって対応できる修理内容や料金が異なるため、事前に電話やウェブサイトで確認しておくと安心です。

Q. 紐交換は初心者でもできますか?

A. 編み方の順序さえ覚えれば、初心者でも対応できます。ただし、最初は失敗することもあるため、まずは使わなくなった古いグラブなどで練習してから、大切なグラブに挑戦することをおすすめします。

Q. 修理費用の目安はどのくらいですか?

A. 紐交換かヘリ革交換かなど、修理内容によって費用は大きく変わります。店舗ごとに料金体系も異なるため、正確な金額は依頼予定の店舗に直接見積もりを取ることをおすすめします。

Q. どのくらい傷んだら修理のタイミングだと考えればいいですか?

A. 紐が緩んできた、ヘリ革がめくれてきたと感じた時点で、早めに手入れ・修理を検討することをおすすめします。傷みを放置すると、他の部分にも負担がかかり、修理範囲が広がってしまうことがあります。

Q. 練習用と試合用でグラブを分けるのは、廃盤モデルでなくてもおすすめですか?

A. はい、おすすめです。廃盤かどうかに関わらず、大切にしたいグラブほど使用頻度を調整することで消耗を抑えられます。ただし、試合用のグラブに感覚が慣れていないと本番で違和感を覚えることもあるので、定期的に使う機会は作っておいてください。

Q. メーカーに直接問い合わせて修理を頼むことはできますか?

A. メーカーによっては、正規の修理受付窓口を用意している場合があります。ただし、廃盤モデルの場合は対応可否がメーカーや時期によって異なるため、まずは購入した店舗やメーカーの窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。対応が難しい場合は、本文で紹介したような野球用品専門店への相談も検討してください。

Q. 廃盤モデルを使い続けることに、何かデメリットはありますか?

A. パーツの入手や修理に多少の手間がかかる点はデメリットと言えます。ただし、使い慣れた捕球感を維持できるというメリットは大きく、手間をかけてでも使い続けたいと感じる選手も少なくありません。修理の手間とかかる費用を踏まえたうえで、無理のない範囲で長く付き合っていくことをおすすめします。

あわせて読みたい