こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

私自身、腰の怪我で実践練習を離脱した経験があります。体を動かせないもどかしさ、チームメイトが練習している中で自分だけ動けない焦り。経験した選手にしか分からないつらさがあると思います。特にレギュラー争いのただ中で離脱してしまうと、「このままポジションを取られてしまうのではないか」という不安まで重なってきます。今回は、そうした療養期間中に守備の感覚を落とさないために私が実際にやっていたことをお伝えします。怪我をしないための予防ストレッチについては以下の記事で紹介していますが、今回は怪我をした”後”、実践練習ができない期間の過ごし方に絞ってお話しします。

内野手のケガ予防ストレッチ|突き指以外に気をつけたい部位 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...
  • 突き指や打撲、肉離れなどで、しばらく守備練習に参加できない
  • 体を動かせない期間、何をすればいいのか分からない
  • チームメイトが練習している中、自分だけ何もできないことに焦りを感じる
  • 復帰したときに、感覚が鈍っていないか不安
野球少年

怪我で実戦練習に参加できなくて、みんなが練習してる間、何もできずに焦っています…。

SAKURA

私も腰の怪我で離脱した経験があります。体が動かせなくても、守備勘を落とさないためにできることはたくさんありますよ。今日はそれを詳しくお話ししますね。

結論から言うと、実践練習ができない期間は「プロの映像を見て学ぶこと」「怪我をしていない部位のトレーニングを続けること」「療養期間を守備を見つめ直す機会として前向きに捉えること」の3つを意識するのがおすすめです。体が動かせないからといって、できることが何もないわけではありません。焦る気持ちを、正しい方向のエネルギーに変えていきましょう。

この記事のポイント

見出し内容
①動画を見て守備の感覚を学ぶプロ野球選手のノック映像や仲間のプレーから学ぶ方法
②怪我をしていない部位のトレーニングを続ける悪化させない範囲でできる筋力トレーニングの考え方
③怪我と向き合う心構え無理をして隠さないことの大切さと、前向きな捉え方

こんな人におすすめ

  • ✅ 突き指や打撲、肉離れなどで守備練習を離脱している選手
  • ✅ 体を動かせない期間、何をすればいいのか分からない選手
  • ✅ 復帰後に感覚が鈍っていないか不安な選手
  • ✅ 怪我を隠しながら無理にプレーしてしまいがちな選手
  • ✅ 療養中の子どもをどうサポートすればいいか知りたい保護者

ここからは、上の表で挙げた3つのポイントを、私自身の実体験を交えながら詳しく解説していきます。

①動画を見て守備の感覚を学ぶ

野球の試合の様子を見る選手

腰の怪我で離脱していた期間、私は毎日のようにプロ野球選手のキャンプでのノック映像を見ていました。中でも参考になったのが、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手のノック映像です。バウンドの合わせ方、力の抜き方、足の運び方など、実際に体を動かせない分、映像から学べることが本当に多くありました。以前、片手ノック・テニスボールノックの練習法を紹介した記事でも源田選手の練習に触れたことがありますが、体が動かせないときこそ、目でしっかり見て学ぶ時間に充てるのがおすすめです。

柔らかいハンドリングを身につけるグラブさばきの練習法|片手ノック・テニスボールノックのすすめ こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校時代は内野手として甲子園に出場し、大学でもショートを守ってき...

ただ漫然と眺めるのではなく、「今のバウンドの合わせ方、自分ならどう動くか」「あの足の運び方はなぜあの角度なのか」というように、頭の中で自分のプレーに置き換えながら見ることを意識してください。体は動かせなくても、頭の中でプレーをシミュレーションすることは、感覚を維持するうえで大きな意味があります。動画から守備を学ぶ際の注意点については、以下の記事も参考にしてください。

YouTubeやSNSで守備を学ぶときの見るべきポイント|参考にする際の注意点 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

見る対象は、プロ野球選手の映像だけに限りません。チームメイトの練習を見学することからも、学べることはたくさんあります。プロの映像は完成されたお手本として、仲間のプレーは自分と近い距離感で気づきを得られる教材として、両方をうまく活用してみてください。

チームメイトの練習を見学するときは、単に「うまいな」と眺めるだけでなく、自分と近いポジション・体格の選手の動きに注目してみてください。プロの映像は完成度が高すぎて、逆に「自分とは違う世界の話」と感じてしまうこともありますが、身近な仲間のプレーであれば、自分の体でも再現できそうなヒントが見つかりやすくなります。見学の時間は、普段は気づけない「チームとしての守備の連携」を客観的に観察できる貴重な機会でもあります。誰がどんなタイミングで声を出しているか、どんな準備をしてから打球を待っているかなど、プレーする側では見えにくい視点からチーム全体を眺められるのも、離脱期間ならではのメリットだと思います。

②怪我をしていない部位のトレーニングを続ける

実践練習ができない期間も、怪我を悪化させない範囲でできることは意外とたくさんあります。腰を痛めているなら上半身だけのトレーニング、足を痛めているなら指先や体幹の一部のトレーニングというように、患部に負担をかけない部位を選んで、できることをやるしかないと私は思っています。「全身を鍛えられないなら意味がない」と考えてしまいがちですが、一部の部位だけでも鍛え続けておくことで、復帰後の体力面でのブランクを最小限に抑えられます。

大切なのは、必ず医師やトレーナーの指示の範囲内で行うことです。自己判断で「これくらいなら大丈夫」と無理をしてしまうと、回復が遅れたり、怪我が悪化したりするリスクがあります。指先のトレーニングのような負荷の小さいものであっても、まずは相談してから取り組むようにしてください。復帰後に体力面で差がつかないよう、できる範囲で体を動かし続けておくことは、モチベーションの維持という意味でも大きな価値があります。

怪我の部位避けるべき動きできる可能性があるトレーニングの例
体幹をひねる・強く反らす動き上半身(腕、手首)の筋力トレーニング
太もも・足走る・踏み込む動き上半身、体幹の一部、指先のトレーニング
指・手首握る・捕球する動き下半身の走り込み、体幹トレーニング

あくまで一般的な目安であり、怪我の程度や個人差によって可否は大きく変わります。表はイメージをつかむための参考程度に留め、実際に取り組む前には必ず専門家の判断を仰いでください。「今の自分にできることは何か」を一緒に考えてくれる医師・トレーナーとの関係を大切にすることも、療養期間を有意義に過ごすためのポイントです。

③怪我と向き合う心構え

ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。私は以前、太ももの肉離れを怪我していることを隠しながらプレーしていた時期がありました。レギュラー争いの最中は、体が動く限りプレーしたいという気持ちが強くなりますし、怪我をしていても、アドレナリンで痛みを感じにくいまま無理にプレーしてしまう選手は少なくないと思います。ですが、振り返ってみると、これは決して良いことではありませんでした。

怪我を隠したままプレーを続けると、思い通りのプレーができないだけでなく、怪我をさらに悪化させてしまうリスクがあります。目先の試合機会を優先したくなる気持ちはよく分かりますが、長い目で見れば、しっかり治療してから復帰するほうが、結果的に選手生命を長く保つことにつながります。もし今、怪我を隠しながらプレーしている選手がいたら、一度立ち止まって、指導者や保護者に正直に伝えることを考えてみてください。

レギュラー争いのさなかにいる選手ほど、「今ここで離脱したら後がない」という焦りを強く感じてしまうものです。私自身もそうでした。ですが、怪我を隠して無理をした結果、思うようなプレーができず、かえってチームに迷惑をかけてしまったという反省もあります。目の前の一試合よりも、シーズンを通して、あるいは競技人生を通してベストなパフォーマンスを出し続けることのほうが、結果的に大きな価値を生みます。今つらい判断をすることが、後の自分を助けることにつながると、当時の自分に伝えてあげたいです。

そのうえで、実践練習を離れざるを得ない期間は、「実戦から離れる期間」ではなく「自分の守備を見つめ直すいい機会」だと捉えて、前向きに切り替えることをおすすめします。普段は目の前のプレーに追われてなかなかできない、フォームの見直しや、映像を使った研究にじっくり時間を使える貴重な期間でもあります。

実際、体が自由に動くときは「とにかく数をこなす」練習になりがちで、一つひとつの動きを深く考える時間はなかなか取れません。離脱期間は、皮肉にもその「立ち止まって考える時間」を強制的に作ってくれる機会でもあります。私自身、腰の怪我で離脱していた期間に見返した映像や気づきは、復帰後もずっと自分の中に残る財産になりました。①で紹介した映像研究に加えて、自分のこれまでのプレーを振り返るノートをつけてみるのもおすすめです。守備の振り返りノートについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

内野手のための野球ノートの付け方|守備の振り返りで書くべき項目 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

復帰が近づいてきたら、焦って一気に元のレベルまで戻そうとせず、①②で取り組んできたことを実際のノックで少しずつ確かめていく期間を設けることも大切です。長期離脱であればあるほど、体だけでなく感覚のすり合わせにも時間がかかります。段階を踏んで復帰することが、結果的に再受傷のリスクを避けることにもつながります。

型付け済みグローブを探している方へ

怪我からの復帰時期は、グローブの状態を見直すいいタイミングでもあります。療養期間中に手入れやメンテナンスをしっかり行っておくと、復帰後すぐに万全の状態で練習を再開できます。私が仕入れ・型付けをしているグローブも、復帰後の選手にしっかり寄り添えるよう丁寧に仕上げています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

  • プロのノック映像や仲間のプレーを、自分のプレーに置き換えながら見て学ぶ
  • 医師・トレーナーの指示の範囲で、怪我をしていない部位のトレーニングを続ける
  • 怪我を隠して無理にプレーするのは避け、正直に周りへ伝える
  • 療養期間を、自分の守備を見つめ直す前向きな機会として捉える

実践練習ができない期間は、選手にとって本当にもどかしく、つらい時間です。ですが、体が動かせなくても、目で学び、できる範囲で体を鍛え、自分の守備と向き合うことはできます。私自身、怪我を隠してプレーしてしまった苦い経験もありますが、それも含めて、当時学んだことは今の自分の糧になっています。周りが練習している姿を見るのがつらく感じる日もあると思いますが、その気持ちごと、今の自分にできることに向けていってほしいと思います。焦らず、今できることから一つずつ取り組んでみてください。無理に前向きになろうとしなくても大丈夫です。できることを一つずつ積み重ねているうちに、自然と気持ちも上向いてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. 映像を見るだけで、本当に守備の感覚は維持できますか?

A. 映像だけで技術そのものが向上するわけではありませんが、動きのイメージを頭の中に保っておくことは、復帰後の感覚の戻りを早める助けになります。実際に体を動かす練習と組み合わせることで、より効果を発揮します。何も見ずに離脱期間を過ごすよりは、明らかに復帰後の立ち上がりが早くなると私は感じています。

Q. どんな映像を見ればいいか分かりません。おすすめの見方はありますか?

A. まずは自分と同じポジションを守るプロ野球選手のノック映像を見るのがおすすめです。バウンドの合わせ方や足の運び方など、一つのテーマを決めてその選手の映像を繰り返し見ることで、漠然と見るよりも多くの気づきが得られます。1回の視聴で全部を吸収しようとせず、「今日は足の運びだけに注目する」というように、見るポイントを絞って繰り返し見返すのがおすすめです。

Q. トレーニングをしてもいいか自分では判断できません。どうすればいいですか?

A. 自己判断はせず、必ず医師やトレーナーに確認してから行ってください。怪我の種類や程度によって、動かしていい部位・避けるべき動きは大きく異なります。同じ「腰の怪我」でも、症状の程度によって許される動きは全く違うので、「怪我の種類ごとの正解」を一律に決めつけないことも大切です。

Q. 怪我をチームに隠したくなる気持ち、よく分かります。それでも伝えるべきですか?

A. はい、伝えることをおすすめします。私自身、隠してプレーした経験がありますが、結果的に良いことはありませんでした。一時的にレギュラーやポジションを離れることになっても、長い選手生命を考えれば、正直に伝えて適切な治療期間を取るほうが得られるものが大きいと感じています。指導者に正直に伝えることは、決して「弱さを見せる」ことではなく、チームに対しても誠実な行動だと私は思っています。

Q. 療養期間中、モチベーションを保つコツはありますか?

A. 「早く復帰したい」という気持ちだけでなく、「この期間だからこそできることは何か」を考えてみることをおすすめします。映像研究やできる範囲のトレーニングに具体的な目標を設定すると、療養期間そのものに前向きな意味を持たせやすくなります。

Q. 復帰直後、以前と同じレベルでプレーできるか不安です。

A. 離脱期間が長いほど、復帰直後は感覚にズレを感じるのが普通です。いきなり以前と同じ強度で臨もうとせず、簡単な打球から徐々に慣らしていくことを意識してください。焦って無理をすると、再受傷のリスクも高まってしまいます。感覚のズレは、離脱前にしっかり映像研究や患部以外のトレーニングを積んでいた選手ほど、早く埋まっていく傾向があると私は感じています。

Q. 保護者として、怪我で落ち込んでいる子どもにどう接すればいいですか?

A. 「早く治さないと」というプレッシャーを与えるより、「今できることを一緒に探そう」というスタンスで寄り添ってあげることをおすすめします。療養期間中に前向きに取り組めることがあると分かれば、子ども自身の気持ちも少しずつ上向きになっていきます。プロ野球選手のノック映像を一緒に見るなど、保護者も一緒に取り組める形にすると、子どもも一人で抱え込まずに済みます。

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