【放置厳禁】夏のグローブケア完全ガイド|汗・湿気で型崩れさせないための全手順
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。
高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入れ・販売もしています。正直に言うと、私自身、高校の夏合宿中にグローブをダメにしかけた経験があります。
朝から晩まで練習して、汗でぐっしょり濡れたグローブをバッグに入れっぱなしにして次の日もそのまま使う。それを1週間近く繰り返した結果、革がカチカチに硬化し、あれだけ馴染んでいたポケットの形がすっかり崩れてしまいました。型付けをやり直すことになり、当時はかなり落ち込んだのを覚えています。
この経験があるからこそ断言できますが、夏場のグローブは「使い方」よりも「手入れの有無」で状態が大きく変わります。 今回は、その反省を踏まえて私が実践している夏のケア方法を、抜け漏れなく解説していきます。
この記事の結論(まず結論だけ知りたい人へ)
- 汗をかいたらその日のうちに拭き取る(翌日持ち越しが最大のNG)
- 乾かすのは風通しの良い日陰。直射日光・車内・ドライヤーの熱風はすべてNG
- 乾いたらオイルで保湿。天然皮革か人工皮革かで頻度が変わる
- 臭いは「汗」ではなく「雑菌の繁殖」が原因。拭き取り不足が根本原因
- 雨で濡れた場合は、汗のケアと同じにしてはいけない
- 保管は型崩れ防止バンド+除湿剤がセット
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
なぜ夏だけグローブがこんなに傷むのか
グローブの革は、適度な油分があることで柔らかさと張りのバランスを保っています。夏場は他の季節に比べて、
- 汗の量が圧倒的に多く、革の油分が抜けやすい
- 気温・湿度が高く、雑菌が繁殖しやすい
- 直射日光にさらされる時間が長く、乾燥・硬化が進みやすい
という3つの要因が同時に起こります。「傷んでから気づく」のではなく「傷む前提でケアする」意識を持つことが、夏を乗り切る一番のコツだと感じています。
練習・試合直後にやること|拭き取りは「その日のうち」が絶対条件
使用後は、乾いた布で捕球面・背面の汗と汚れを拭き取ります。ここで重要なのはタイミングです。
汗は時間が経つほど革に染み込み、拭き取るだけでは落としきれなくなっていきます。「明日拭けばいいや」が一番危険で、これを積み重ねた結果が、私が合宿でやってしまった型崩れです。
特に汗が溜まりやすいのは、指の間・紐(レース)の結び目周り・手首を入れるベルト部分です。ここを重点的にケアするだけでも、劣化のスピードはかなり変わってきます。
正しい乾かし方|「乾かしているつもり」が一番危ない
拭き取った後は乾燥ですが、ここで方法を間違えると逆効果になります。
- ◎ 風通しの良い日陰で自然乾燥
- × 直射日光(革の硬化・変色の原因になりやすい)
- × ドライヤーの熱風(急激な乾燥は革を傷めやすいと言われています)
- × 車内放置(夏の車内は想像以上の高温になり、型崩れ・革の劣化につながりやすい)
- × グラブ袋に入れたまま「なんとなく干した気になる」
グラブ袋に入れっぱなしのグローブは、見た目には乾いていても内部に湿気がこもっていることがあります。必ず袋から出し、ボールを軽く挟んでポケットの形を保った状態で干すようにしましょう。
オイルケア|天然皮革と人工皮革で頻度は変わる
乾燥後は専用オイルで保湿します。ここで見落とされがちなのが、グローブの革の種類によってケアの頻度が変わるという点です。
- 天然皮革(ステア・キップ・和牛レザーなど):油分が抜けやすく、夏場は通常より短いサイクルでのオイルケアが推奨されると言われています
- 人工皮革:天然皮革ほど油分の管理はシビアではありませんが、汚れが表面に残りやすいため、汗汚れの拭き取り自体をより丁寧に行う必要があります
革の種類の見分け方や特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。
なお、オイルは一気に大量に塗らないことが重要です。塗りすぎると革が必要以上に柔らかくなり、かえって型崩れの原因になることがあります。少量を薄く伸ばし、様子を見ながら重ねていくのが基本です。
実は見落とされがちな「臭い」対策
汗をちゃんと拭いてるのに、なんか臭う気がするんですよね…
実はそれ、汗そのものじゃなくて雑菌が原因なんです。だからこそ日々の拭き取りが一番の対策になりますよ。
夏のグローブの悩みで意外と多いのが「臭い」です。これは汗そのものではなく、汗を栄養にした雑菌が繁殖することが原因と言われています。
つまり、臭い対策の本質は「拭き取り不足の解消」です。以下を意識すると、臭いの発生をかなり抑えられます。
- 使用後の拭き取りを徹底する(臭い対策の9割はここ)
- 完全に乾かしてから保管する(生乾き状態の放置が最大の原因)
- グラブ袋の中に除湿剤を入れておく
- 気になる場合は、グローブ専用の除菌・消臭スプレーを使う
「臭ってきたから何か対策を」ではなく、「臭う前の日々のケア」で防ぐものだと考えるのがおすすめです。
見落としがちな盲点|雨で濡れた場合は汗と同じ対応をしない
雨で濡れたときも、汗のときと同じように拭いて乾かせばいいんですよね?
実はそこ、多くの人が誤解しているポイントなんです。雨は汗と違って革の内部まで水分が入り込みやすいので、対応を変える必要がありますよ。
意外と知られていませんが、雨で濡れた場合と、汗で濡れた場合はケアの仕方が異なります。
汗は拭き取ってすぐ乾かせば大きな問題になりにくい一方、雨は革の内部まで水分が浸透しやすく、急激に乾かすと革が硬化しやすいと言われています。雨に濡れた場合は、
- 表面の水分を軽くタオルで押さえるように吸い取る(こすらない)
- 新聞紙やタオルをグローブの内部に詰め、湿気を吸わせながら陰干しする
- 完全に乾くまで、いつもより時間をかける
というケアを意識してください。夕立の多い夏場は特に起こりやすい状況なので、覚えておくと安心です。
保管方法|型崩れ防止と湿気対策はセットで考える
- 型崩れ防止バンドで、ポケットの形を保ったまま保管する
- グラブ袋の中に除湿剤を入れておく
- 押し入れやロッカーなど、風通しの悪い密閉空間に長期間放置しない
- 使わない日が続く場合も、時々袋から出して風に当てる
内野手はポケットが浅めで、送球への持ち替えのしやすさを重視した型が多いため、型崩れが守備の感覚にダイレクトに影響しやすいポジションです。だからこそ、保管時の型崩れ対策は他のポジション以上に意識してほしいポイントです。
グローブの選び方や型付けの基本を見直したい方は、下記の記事もあわせてどうぞ。
今日からできる夏のケア チェックリスト
- ☐ 使用した日のうちに汗・汚れを拭き取った
- ☐ 直射日光・車内を避けて陰干しした
- ☐ 完全に乾いてからオイルを薄く塗った
- ☐ 除湿剤を入れて保管した
- ☐ 雨で濡れた日は、汗の日と違うケアをした
このチェックリストのうち、「拭き取り」と「乾燥」の2つだけでも徹底できれば、夏場のトラブルの大半は防げるというのが私の実感です。
型付け済みグローブを探している方へ
「毎日のお手入れまで手が回らない」「そもそも今のグローブが夏を越せるか不安」という方に向けて、私自身が一つひとつ型付けしたグローブをメルカリで販売しています。
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学生時代から様々なグローブを使い、現在も数多くのグローブに触れてきた経験を活かして、試合で使いやすい型を意識して仕上げています。
まとめ
- 夏場のグローブは「汗による油分抜け」「湿気による雑菌繁殖」「日光による硬化」の3つが同時に起こる季節
- 拭き取りはその日のうちに。翌日持ち越しが最大のNG行動
- 乾燥は風通しの良い日陰で。直射日光・車内・ドライヤーはすべて避ける
- オイルケアの頻度は天然皮革・人工皮革で変わる。塗りすぎにも注意
- 臭いの正体は雑菌。日々の拭き取りこそが最大の対策
- 雨に濡れた日は、汗の日とは違うケアを意識する
私自身、合宿での失敗を経験しているからこそ強く言えますが、「面倒だから明日でいいや」の積み重ねが、シーズンを通してのグローブの寿命を大きく左右します。ぜひ今日の練習後から、できることから取り入れてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 汗をかいたグローブをそのまま放置するとどうなりますか? A. 私自身、合宿中に1週間近く放置してしまい、革が硬化してポケットが崩れた経験があります。革の傷み・臭い・型崩れにつながりやすいため、その日のうちの拭き取りをおすすめします。
Q2. オイルは毎日塗った方がいいですか? A. 毎日ではなく、革の種類や使用頻度を見ながら適度な頻度で塗るのがおすすめです。天然皮革は人工皮革よりやや短いサイクルが目安と言われています。塗りすぎは型崩れの原因になることもあります。
Q3. 臭いが気になる場合はどうすればいいですか? A. 臭いの主な原因は汗を栄養にした雑菌の繁殖と言われています。使用後の拭き取りと完全乾燥を徹底することが、根本的な対策になります。
Q4. 雨の日の練習後も、汗の日と同じケアで大丈夫ですか? A. いいえ、対応が異なります。雨は革の内部まで水分が浸透しやすいため、こすらず水分を吸い取り、新聞紙やタオルを詰めていつもより時間をかけて陰干しすることをおすすめします。
Q5. 型崩れしてしまった場合はどうすればいいですか? A. 下記の型付けの記事で紹介している基本の手順で型直しが可能です。自分で対応するのが難しい場合は、型付け済みグローブの購入も検討してみてください。
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