こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

これまでグローブそのものの選び方や、型付けにかかる期間・失敗のリカバリー方法などについて記事にしてきましたが、今回は少し切り口を変えて、型付けそのものに使う「道具」にフォーカスします。グラブハンマー・ムートン・オイルなど、実際に型付け・仕入れの現場で使っている道具や、その選び方・使い方のコツを、これから自分で型付けに挑戦したい方にも分かりやすくまとめました。

型付け済みグローブの仕入れ・販売をしていると、「自分でも型付けをやってみたいけど、道具を揃えるところで挫折しそう」という声をよく聞きます。ネットで検索すると色々な道具が出てきて、どれが必要でどれが無くても良いのか分かりにくいのが正直なところだと思います。今回は、実際に必要な道具とそうでない道具を整理しながら、失敗しにくい選び方・使い方までまとめて解説していきます。

結論から言うと、型付けの道具選びに「絶対にこのメーカーでなければいけない」という正解はありません。それよりも、道具ごとの役割をきちんと理解したうえで、自分の手に合うもの・使いやすいと感じるものを選ぶことのほうがずっと大切です。この記事では、道具ごとの役割の説明にとどまらず、実際に自宅で型付けをする際に気をつけてほしい注意点や、プロ・専門店との違いまで踏み込んで紹介します。

型付けについて、こんな悩みや疑問を感じたことはありませんか?

  • 型付けを自分でやってみたいけど、何を揃えればいいのか分からない
  • グラブハンマーやムートンという言葉は聞いたことがあるけど、役割がよく分からない
  • 型付けオイルの種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまう
  • プロや専門店では、自分たちとは違う特別な道具を使っているのでは?と気になる
野球少年

型付けを自分でやってみたいんですけど、道具って何を揃えればいいのかさっぱり分からなくて…。

SAKURA

実は、最低限揃える道具はそこまで多くないんですよ。今日は道具ごとの役割と選び方、そして自宅で型付けする時に気をつけてほしいポイントまで、まとめて紹介しますね。

型付けの道具は、グラブハンマー・ムートン・型付けオイル・型付け専用ボールの4つが基本セットです。どれも「このメーカーでなければダメ」という決まった正解があるわけではなく、使い勝手や好みで選んで問題ありません。初心者はまずグラブハンマーとオイルがあれば、十分に型付けをスタートできます。

この記事のポイント

項目ポイント
①グラブハンマーの選び方形と持ちやすさを重視、デザインは好みでOK
②ムートンの役割革を傷つけずに芯まで圧力を伝えるクッション材
③型付けオイル・グリスの選び方浸透タイプと非浸透タイプ、好みで選ぶ
④型付け専用ボールの役割縫い目のないボールでポケットの形を作る
⑤初心者が最低限揃えるべき道具ハンマーとオイルがあれば十分
⑥自宅で型付けする際の注意点ハンマーの音は近隣・家族への配慮が必要
⑦プロ・専門店の道具との違いスチーマーの代わりになる工夫

こんな人におすすめ

  • ✅ 自分でグローブの型付けに挑戦してみたい内野手・保護者
  • ✅ グラブハンマー・ムートン・オイルなど道具の役割を知りたい人
  • ✅ 型付けオイルの種類が多すぎて選び方が分からない人
  • ✅ 自宅で型付けする際の注意点を事前に知っておきたい人
  • ✅ プロ・専門店の型付けとの違いが気になる人

①グラブハンマーの選び方

グラブハンマーは、捕球面のポケットを叩いて沈めたり、指の付け根の芯を曲げたりするために使う、型付けの中心となる道具です。「どこのメーカーのものがいいですか?」とよく聞かれるのですが、正直なところハンマー自体はどこのメーカーのものでも大きな差はないというのが私の感覚です。それよりも意識してほしいのが「形」です。餅つきで使う木槌のような、頭の部分が丸みを帯びて厚みのある形のハンマーは、力が均等に伝わりやすく、非常に使いやすいと感じています。

逆に頭が薄すぎたり、角ばりすぎていたりするハンマーは、ピンポイントに力が入りすぎてしまい、革を傷めたり、必要以上に硬い跡がついてしまったりすることがあります。機能面での差がそこまで大きくない以上、最終的にはデザインの好みで選んでもらって問題ないと思います。長く使う道具なので、見ていて気分が上がるものを選ぶのも、型付けを続けるモチベーションの一つになります。

価格帯についても、安価なものから高価なものまで幅広く販売されていますが、価格の高さが必ずしも使いやすさに直結するわけではないというのが実感です。仕入れ・型付けの現場でも、比較的手頃な価格のハンマーを長年愛用している方をよく見かけます。むしろ大切なのは、購入前に持ち手の太さや全体の重さが自分の手に合っているかを確認することです。重すぎるハンマーは腕が疲れてコントロールが効きにくくなり、逆に軽すぎると芯までしっかり力が伝わらないこともあるので、可能であれば実際に手に取って重さを確かめてから選ぶのがおすすめです。

これまで色々なグラブハンマーを見てきましたが、「高いものを買ったのに使いにくい」という相談を受けることも実はあります。話を聞いてみると、頭の形が薄く角ばったタイプだったり、持ち手が細すぎて力が入れにくかったりと、価格ではなく形状に原因があるケースがほとんどでした。逆に、比較的リーズナブルな価格帯でも、頭が丸みを帯びた木槌タイプであれば十分に扱いやすく、初めての一本としてもおすすめしやすいです。まずは形状を基準に選び、その中で気に入ったデザインのものを選ぶという順番を意識してみてください。

また、道具そのものだけでなく、日頃のお手入れも意外と見落とされがちです。グラブハンマーは金属や木材でできているため、湿気の多い場所に放置すると、金属部分がサビたり木材部分が傷んだりすることがあります。使い終わったら乾いた布で表面の汚れやオイルの付着を拭き取り、湿気の少ない場所で保管するようにしてください。ちょっとした手入れの差が、道具の寿命を大きく左右します。

②ムートンの役割と使い方

ムートン(羊毛のパッド)は、グラブハンマーで叩く際に革の表面を直接傷つけないよう、ハンマーとグローブの間に挟んで使うクッション材です。ハンマーで直接革を叩いてしまうと、表面に傷や跡がついたり、必要以上に硬い部分ができてしまったりすることがあります。ムートンを挟むことで、衝撃を面で分散させながら芯までしっかり圧力を伝えることができ、型崩れやムラのない自然なポケットを作りやすくなります。

捕球面を叩くときはもちろん、指の付け根や側面など細かい部分を叩くときにも、必ずムートンを挟むようにしてください。手元にない場合、代用としてタオルを厚めに折りたたんで使う方法もありますが、ムートンのほうが繊維がクッション性を持たせやすく、型付けの再現性が高いので、できれば専用のものを一つ用意しておくと安心です。

ムートンは消耗品でもあります。使い込むうちに毛足が潰れてクッション性が落ちてくるので、型付けを頻繁に行う方は定期的に新しいものに交換することをおすすめします。特にポケットの奥や指の関節部分など、力を集中させたい細かい箇所では、ムートンを小さく折りたたんで厚みを持たせると、ピンポイントに圧力をかけやすくなります。逆に捕球面全体を平らに均したいときは、ムートンを広げて面全体を覆うようにあてると、ムラのない仕上がりになりやすいです。当て方一つで仕上がりが変わってくるので、部位ごとに使い方を意識してみてください。

ムートンにはサイズ展開があることが多く、グローブ全体を覆える大きめのものと、手のひらサイズの小さめのものを1枚ずつ持っておくと、部位に応じて使い分けができて便利です。仕入れ・型付けの現場でも、大きめのムートンを基本として使いつつ、指先の細かい調整だけ小さめのものに持ち替える、という使い方をよくしています。最初の1枚を選ぶ際は、まずは中くらいのサイズを一枚用意しておき、慣れてきたらサイズ違いを買い足していく、という進め方でも問題ありません。

③型付けオイル・グリスの選び方

型付けオイルは、革を柔らかくして型がつきやすい状態に整えるための道具です。オイルの種類は本当にたくさんあり、大きく分けると革の内部までしっかり浸透していくタイプと、表面に留まって滑りやツヤを出すタイプがあります。どちらが優れているというよりは好みの問題で、浸透していく感触が好きな人もいれば、表面がしっとりする感触を好む人もいます。

最近では型付け専用として売られているオイルも増えているので、まずはいくつか試してみて、自分の手に合う・仕上がりの好みに合うものを探してみるのがおすすめです。「これが唯一の正解」というオイルは無いので、色々探して自分なりのお気に入りを見つけてもらえたらと思います。

使う量にも注意が必要です。「柔らかくしたいから」とオイルをたくさん塗りすぎると、革がベタついたり、必要以上に型崩れしやすい状態になってしまうことがあります。基本的には薄く塗り広げて、革になじませながら少しずつ足していくくらいの感覚がちょうど良いです。また、革の種類によってオイルの吸い込みやすさも変わってくるので、最初は目立たない部分に少量試してから全体に広げるようにすると、失敗しにくくなります。

ステアハイド(牛革)とキップレザー(仔牛革)など、革の種類によっても柔らかくなるスピードやオイルの浸透具合には違いがあると言われています。硬式グローブと軟式グローブでも革の厚みや硬さの傾向が異なるため、同じ塗り方・同じ量でも仕上がりに差が出ることがあります。新品のグローブほど革が硬くオイルを弾きやすい傾向がある一方、ある程度使い込んだグローブは油分が抜けて乾燥している場合もあるので、グローブの状態に応じて塗る量やタイミングを調整することも意識してみてください。革の種類ごとの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しているので、オイル選びの参考にしてみてください。

【完全版】野球グローブの革の種類を徹底解説|ステア・キップ・和牛レザーの違いとは? はじめに こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 「グローブの革って何が違うの?」 ...

オイルの種類や使い方の詳しい比較は、こちらの記事も参考にしてください。

【実際に使用】グローブオイルのおすすめ徹底比較 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

④型付け専用ボールの役割

型付け専用のボールは、実際の硬式球・軟式球と違って縫い目がなく、表面がなめらかに作られているのが特徴です。縫い目があるボールで型をつけると、ポケットにその跡がついてしまい、実戦で使うボールとは違う形の型がついてしまうことがあるため、型付けの段階ではこの縫い目のないボールを使うのが基本です。

いろいろなメーカーから発売されていますが、私自身も普段よく使っているお気に入りの型付けボールがあります。また、最近は久保田スラッガーから出ている型付けボールもデザインがかっこよく、気に入っています。どのメーカーのものでも役割自体は同じなので、こちらもデザインや握った感触の好みで選んでもらって大丈夫です。

型付け専用ボールは消耗品ではないので、一度購入すれば長く使い続けられます。使わないときは型崩れを防ぐため、ポケットの中に軽く収まるサイズのものを1〜2個用意しておくと、日々のお手入れの際にポケットの形をキープする目的でも活用できます。「専用ボールを買うほどではないかな」と迷う方もいますが、実戦球で代用して縫い目の跡が気になってしまうケースを考えると、最初の1個は用意しておく価値は十分にあると感じています。

硬式用と軟式用でボールの大きさや硬さが異なるように、型付け専用ボールにも硬式グローブ向け・軟式グローブ向けでサイズ感が用意されていることがあります。普段使っているボールの規格に近いサイズのものを選ぶと、より実戦に近いポケットの形を作りやすくなります。ポジションによってもポケットの理想的な深さや位置は変わってくるので、二遊間なのかサードなのかによって、ボールを握らせる位置を微調整するとより実戦に近い仕上がりになります。ポジション別の型付けの違いについては、こちらの記事で詳しくまとめているので、あわせて読んでみてください。

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硬式と軟式で型付けの意識点がどう違うかについては、こちらの記事でも詳しく触れています。ボール選び一つとっても、実は「なんとなく」ではなく理由があることを知っておくと、道具に対する理解が深まり、型付け自体もより楽しく取り組めるようになると思います。

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⑤初心者が最低限揃えるべき道具

これから型付けを始める方に向けて、最低限何を揃えればいいかとよく聞かれますが、正直なところグラブハンマーが一つあれば、型付けそのものはスタートできます。そこに型付けオイルを合わせて用意しておくと、革が柔らかくなるスピードが格段に早くなるので、あまり時間をかけずに型をつけたい方には、オイルもセットで揃えることをおすすめします。

ムートンや型付け専用ボールは、確かにあったほうが仕上がりの精度は上がりますが、最初の一歩としてはハンマーとオイルの2つがあれば十分だと考えています。慣れてきて「もっと綺麗に仕上げたい」と感じたタイミングで、少しずつ道具を買い足していく形で問題ありません。

道具優先度無い場合の代用
グラブハンマー必須代用は難しい(最初に用意したい道具)
型付けオイル必須に近い無くても型はつけられるが、革が硬く時間がかかりやすい
ムートンあると良い厚手のタオルで代用可能
型付け専用ボールあると良い実戦球で代用可能だが縫い目の跡がつきやすい

新品のグローブが届いた直後にまず何をすべきかは、こちらの記事でもチェックリストにしているので参考にしてください。

新品グローブが届いたら最初にやること|型付け前の下準備チェックリスト こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

⑥自宅で型付けする際の注意点

自宅で型付けをする際にぜひ気をつけてほしいのが、グラブハンマーで叩く音の大きさです。想像以上に「カン、カン」という大きな音が響くので、時間帯によっては近隣の方や、同居しているご家族に迷惑をかけてしまうことがあります。

夜遅い時間の作業を避ける、厚手のマットや布を下に敷いて音を吸収させる、といった配慮をしたうえで作業することを強くおすすめします。せっかく良いグローブに仕上げても、周りとのトラブルの種になってしまってはもったいないので、道具の使い方以上に、この点は最初に意識しておいてほしいポイントです。

私自身、これまで数えきれないほどグローブを型付けしてきましたが、実家暮らしの選手から「夜に叩いていたら家族に注意された」という話を何度か聞いたことがあります。日中の時間帯を選ぶ、段ボールや厚手の座布団を重ねた上で作業する、集合住宅であれば管理規約や生活音のルールも一度確認しておく、といった一手間をかけるだけで、余計なトラブルを避けられます。また、長時間ハンマーを握り続けると手のひらや指にマメができやすいので、軍手や作業用グローブを着用しながら作業するのもおすすめです。

作業する場所にも気を配っておくと安心です。床にそのままグローブを置いて叩くと、フローリングや床材に傷がついてしまうことがあるので、厚手のマットや使わなくなった布団の上など、ある程度厚みのある場所で作業するのがおすすめです。屋外で作業できるスペースがある場合は、庭やベランダなど、音が響きにくい場所を選ぶという方法もあります。天候や気温によって革の乾燥具合も変わってくるので、直射日光が長時間当たる場所は避け、風通しの良い日陰を選ぶようにしてください。

⑦プロ・専門店の道具との違い

プロ・専門店では、革を柔らかくする工程でスチーマーを使い、蒸気の力で革の芯まで均一に熱と湿気を入れてから型をつけることが多いです。ただ、スチーマーは一般家庭にあるものではないので、私たちが自宅で全く同じことをするのは現実的ではありません。

その代わりになる工夫として、夏場であれば暖かい部屋の中にグローブを置いておいたり、短時間だけ車内に置いて革をある程度ほぐしてから型をつける、という方法があります。冬場は私自身、こたつの中にグローブを入れて温めてから型付けをしたこともあります。どうしても専用の設備には敵わない部分はありますが、湯もみをしながら地道に革をほぐしていくというやり方でも、時間をかければ十分に型をつけることができます。焦らず、自分のペースで革の状態を見ながら進めていくことが、家庭での型付けを成功させるコツだと感じています。

専門店ではスチーマーを使うことで工程を数十分単位まで短縮できますが、自宅での型付けは数日から、革が硬い場合は数週間かけてじっくり仕上げていくイメージを持っておくと良いと思います。一度に無理やり柔らかくしようとして高温の場所に長時間放置すると、革が乾燥しすぎてひび割れの原因になることもあるので、「短時間・こまめに」を意識しながら、様子を見つつ進めるのが失敗を防ぐコツです。

専門店に頼らず自宅で型付けをする最大のメリットは、自分のプレースタイルやクセに合わせて、納得がいくまで細かく調整できることだと思います。時間と手間はかかりますが、その分「自分だけの一つ」に近づけられるのは、既製品の型付けサービスにはない魅力です。逆に、忙しくて時間が取れない、まず失敗のリスクを避けたいという場合は、専門店や型付け済みグローブに頼るという判断も十分にありだと思います。どちらが正解というわけではなく、自分の状況に合わせて選んでもらえたらと思います。型付けにかかる期間の目安については、こちらの記事で詳しく解説しています。

グローブ型付けにかかる期間の目安|自分と店頼みの違い こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・...

自宅でできる基本の型付けの流れ

ここまで紹介した道具を使った、基本的な型付けの流れを簡単にまとめておきます。あくまで一例なので、グローブの状態や革の硬さに合わせて調整してください。

  1. 型付けオイルを薄く塗り、革になじませながら少し置いて柔らかくする
  2. 暖かい部屋や車内、こたつなどを使って革をほぐしやすい状態に整える
  3. ムートンを挟みながら、グラブハンマーで捕球面やポケット周りを叩いて形を作る
  4. 型付け専用ボールを握らせた状態でグローブを縛り、ポケットの形を固定する
  5. 数日〜数週間、様子を見ながら②〜④を繰り返し、少しずつ理想の形に近づける

一度で完璧に仕上げようとせず、何度かに分けて少しずつ革をなじませていくのが、失敗を防ぎながら理想の形に近づける一番の近道です。1回あたりハンマーで叩く時間は10〜15分程度を目安にして、叩き終わったら少し時間を置いて革を休ませる、というリズムを意識すると、集中力も切れにくく、音による近隣への配慮という意味でも作業しやすくなります。型付け中によくある失敗とそのリカバリー方法については、こちらの記事も参考にしてください。

型付け失敗のリカバリー方法|直せる範囲の見極め方 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

型付け済みグローブを探している方へ

道具を揃えて自分で型付けに挑戦するのも一つの方法ですが、「道具を揃えるところから始めるのはハードルが高い」「せっかくのグローブを傷めてしまわないか不安」という方には、あらかじめ型付けを済ませたグローブを選ぶという方法もあります。

私自身が型付け済みグローブを仕入れ・販売する際も、ここで紹介したグラブハンマー・ムートン・オイル・型付け専用ボールを使い、捕球面の状態やポケットの深さを見ながら一つひとつ手作業で仕上げています。道具を揃えて自分で挑戦する過程そのものを楽しみたい方はぜひ本記事を参考にしてもらいたいですし、時間をかけずに実戦投入できる状態のグローブが欲しいという方には、型付け済みのグローブという選択肢もぜひ知っておいてもらえたらと思います。

特に、初めて型付けに挑戦する方にとっては、道具の使い方以前に「どこまで叩いていいのか」「どのくらい柔らかくすればいいのか」という感覚そのものが分かりにくいものです。何本もグローブを型付けしてきた経験があるからこそ判断できる部分も多いので、最初の1本は型付け済みのグローブから入り、実際に触りながら理想の柔らかさ・ポケットの深さを体感してから自分で型付けに挑戦する、という順番もおすすめできる進め方です。

野球少年

道具を揃えても、慣れていないうちに革を傷めてしまわないか不安です…。

SAKURA

そう感じる方には、届いた時点である程度実戦向けに型付けが済んだグローブを選ぶのも一つの手ですよ。ハンマーの使い方に慣れていない段階で無理に自己流でやるより、安心して使い始められると思います。

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まとめ

  • グラブハンマーはメーカーより「餅つきの木槌のような形」を意識して選び、デザインは好みでOK
  • ムートンは革を傷つけずに圧力を伝えるためのクッション材、細かい部分を叩く時こそ必須
  • 型付けオイルは浸透タイプ・非浸透タイプがあり、好みでいろいろ試してみるのがおすすめ
  • 初心者はグラブハンマーとオイルの2つがあれば型付けをスタートできる
  • 自宅で型付けする際は、ハンマーの音による近隣・家族への配慮を忘れずに

型付けに使う道具は、揃えようと思えばきりがありませんが、最初から完璧を目指す必要はありません。まずはグラブハンマーとオイルから始めて、慣れてきたらムートンや専用ボールを買い足していく、という進め方で十分です。

私自身、仕入れ・型付け販売の現場で数えきれないほどのグローブを型付けしてきましたが、道具そのものよりも「焦らず革の状態を見ながら進める」という姿勢のほうが、実は仕上がりを左右すると感じています。今回紹介した道具を参考に、ぜひ自分なりの型付けに挑戦してみてください。

もし「道具を揃えたけれど、いざやってみたら思ったように形が決まらない」「途中で失敗してしまった」という場合も、多くはリカバリーできる範囲に収まります。無理に一人で抱え込まず、記事を読み返しながら少しずつ手を動かしてみてください。それでも不安な場合は、あらかじめ型付けが済んだグローブを選ぶという選択肢があることも、ぜひ覚えておいてもらえたらと思います。

道具は一度揃えてしまえば、その後何本ものグローブに繰り返し使えます。最初の一式を用意するまでが一番のハードルですが、そこさえ越えてしまえば、あとは経験を積むほど自分の手に合った型付けの感覚がつかめてくるはずです。ぜひ焦らず、自分のペースで型付けというプロセスそのものを楽しんでみてください。

よくある質問

Q. グラブハンマーはどこのメーカーのものを選べばいいですか?

A. メーカーによる性能の差はそれほど大きくありません。餅つきの木槌のように頭が丸みを帯びて厚みのある形のものが使いやすいので、その条件を満たしたうえでデザインの好みで選んで問題ありません。

Q. ムートンがない場合、代用できるものはありますか?

A. 厚めに折りたたんだタオルで代用することも可能です。ただし、ムートンのほうがクッション性の再現性が高く、仕上がりが安定しやすいため、本格的に型付けを続けるなら一つ用意しておくと安心です。

Q. 型付けオイルは何を基準に選べばいいですか?

A. 浸透するタイプが好みか、表面に留まるタイプが好みか、まずは自分の感触の好みで選んで問題ありません。優劣より好みの問題なので、色々試して自分に合うものを見つけてみてください。

Q. 型付け専用ボールがなくても、普通の硬式球・軟式球で型付けはできますか?

A. できないわけではありませんが、縫い目の跡がポケットについてしまうことがあります。実戦で使うボールに近い、なめらかな型付け専用ボールを使うほうが、自然な仕上がりになりやすいです。

Q. 自宅にスチーマーがなくても、しっかり型付けはできますか?

A. できます。暖かい部屋や車内で革をほぐしてから型をつけたり、湯もみを使ったりと、スチーマーが無くても代わりになる工夫はいくつかあります。時間をかけて地道に進めることが大切です。

Q. 型付けの道具一式は、だいたいどのくらいの予算で揃いますか?

A. 商品や仕様によって幅がありますが、グラブハンマーとオイルの2つだけであれば、比較的手頃な価格帯から揃えられると言われています。まずは最低限の2点から始めて、必要に応じてムートンや専用ボールを買い足していく形であれば、初期費用を抑えながら型付けをスタートできます。

Q. ムートンはどのくらいのサイズを選べばいいですか?

A. 最初の1枚は、グローブ全体をある程度覆える中くらいのサイズがあれば十分です。慣れてきて指先など細かい部分を集中的に整えたくなったら、小さめのサイズを買い足すと使い分けがしやすくなります。

Q. 型付けの道具は、少年野球用の軟式グローブでも同じものを使えますか?

A. グラブハンマー・ムートン・オイルの基本的な道具は共通して使えます。ただし軟式グローブは硬式グローブより革が薄く柔らかい傾向があるため、力の入れ具合やオイルの量は少なめを意識し、様子を見ながら加減するようにしてください。

Q. 型付けオイルはどのくらいの頻度で塗ればいいですか?

A. 型付けの序盤は、革の硬さに応じて数日おきに薄く塗り重ねていくイメージで問題ありません。ある程度理想の柔らかさに近づいたら、頻度を落として様子を見ながら調整してください。塗りすぎるとベタつきの原因になるので、少量ずつを意識することが大切です。

Q. 型付け専用ボールは何個くらい用意すればいいですか?

A. 基本的には1個あれば型付け作業は進められます。ポケットの形をキープする用途でも使いたい場合は、作業用と保管用で2個ほど用意しておくと、グローブを休ませている間もポケットの形を保ちやすくなります。

Q. 型付け中にグローブの状態がおかしいと感じたら、途中でやめてもいいですか?

A. もちろん問題ありません。むしろ、違和感を覚えたタイミングで一度手を止め、状態を確認することはとても大切です。無理に叩き続けて後戻りしにくい状態になってしまうよりも、こまめに様子を見ながら少しずつ進めるほうが、結果的に良い仕上がりにつながります。

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SAKURA
Baseball Growth Lab運営者のSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手としてプレーし、甲子園出場も経験しました。その経験を活かし、内野手向けのグローブ選び・型付け・守備力向上に関する情報を発信しています。型付け済みグローブの仕入れ・販売も自ら手がけており、実際に手に取った実感をもとにレビューや解説を書いています。