最終更新日: 2026年10月17日

こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校では内野手として甲子園に出場し、大学でも内野手として全国大会を経験しました。現在は型付け済みグローブの仕入れ・販売もしていて、毎週かなりの数のグローブを手入れしています。

お手入れ用品は、ブラシ・クリーナー・オイル・消臭スプレーと種類が多く、「結局どれをどの順番で使えばいいの?」と聞かれることがよくあります。実は、ここで迷う原因のほとんどは、それぞれの役割が混ざって見えていることにあります。

この記事では、私が普段の手入れで実際に使っているブラシ・クリーナー・オイル・消臭スプレーを、役割ごとに整理しました。製品の紹介だけで終わらず、「どの順番で使うか」「やってはいけない使い方」まで1本にまとめています。

  • ブラシ・クリーナー・オイルの違いが分からず、何から揃えればいいか迷っている
  • オイルを塗っているのに、グローブが重くなったりベタついたりする
  • 香りのスプレーでごまかしても、ニオイがすぐ戻ってしまう
  • 手入れの正しい順番を、一度ちゃんと確認しておきたい
野球少年

お店に行くと手入れ用品がずらっと並んでいて、全部必要なのか分かりません…。最低限、何を揃えればいいですか?

SAKURA

最低限なら「ブラシ」と「オイルかクリーナー」の2つで十分です。全部を一度に揃える必要はありません。役割を分けて考えると、必要なものが自然と見えてきますよ。

お手入れ用品選びのコツは、「汚れを落とす(ブラシ・クリーナー)」「保湿する(オイル)」「ニオイを抑える(除菌スプレー)」の3つの役割を混同しないことです。そして、使う順番は「ブラシで汚れを落とす→オイルを塗る→ブラシでなじませる→乾いてから除菌」が基本になります。

この記事のポイント

見出し内容
①4種類の用品の役割何をいつ使うかの全体像
②ブラシ馬毛と豚毛の使い分け、選ぶ4つの基準
③クリーナー汚れを浮かせて落とす用品の選び方
④オイルミンクオイル系・専用オイル・革質別の目安
⑤オールインワン手入れの時間が取れない人向け
⑥消臭・除菌スプレーニオイの原因と、効かせる使い方
⑦使う順番ブラシ→オイル→仕上げの流れ
⑧やってはいけない使い方塗りすぎ・混ぜ使いなど

こんな人におすすめ

  • ✅ 手入れ用品を初めて揃える人
  • ✅ オイルの塗りすぎで失敗した経験がある人
  • ✅ 夏場のグローブのニオイに悩んでいる人
  • ✅ ブラシの選び方や馬毛・豚毛の違いが知りたい人
  • ✅ 子どものグローブの手入れを教えたい保護者

①お手入れ用品は「役割」で4つに分けて考える

まず全体像です。グローブの手入れ用品は、役割で次の4つに分けられます。

用品役割使うタイミング
ブラシ土・ホコリを落とす。オイルをなじませる練習・試合のあと
クリーナー皮脂や汗の汚れを浮かせて落とす汚れが気になったとき
オイル油分を補い、乾燥やひび割れを防ぐ乾燥してきたときだけ
消臭・除菌スプレーニオイの元になる菌を抑える完全に乾いたあと

よくある失敗は、汚れが残ったままオイルを塗ってしまうことです。汚れごと革に閉じ込めてしまい、かえって傷める原因になります。逆に、汚れ落としだけで済ませていると、革が乾燥してしまいます。「落とす」と「補う」は別の作業だと意識するだけで、用品選びはぐっと楽になります。

野球ボールとグローブのクローズアップ

手入れ全体の基本的な流れ(普段・試合後・雨の日)は、こちらの記事にまとめています。用品選びと合わせて確認しておくと理解しやすくなります。

グローブの手入れ方法完全ガイド|長持ちさせるコツとやってはいけないNG行動 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付...

②ブラシ:馬毛と豚毛を使い分ける

「タオルで拭けば十分では?」と聞かれることがありますが、私はグローブを長く使いたいならブラシは必須だと考えています。練習のあとのグローブには土や砂、ホコリが付いていて、その状態でオイルを塗ると汚れも一緒に革へ入り込んでしまうからです。私は、オイルを塗る前に必ずブラッシングをしています。

馬毛と豚毛の違い

私は、毛質の違うブラシを2本使い分けています。

  • 馬毛ブラシ:毛が柔らかく、普段の汚れ落とし向きです。革への負担が少なく、汚れだけを優しくかき出せます。私は汚れ落としなら馬毛一択だと考えています
  • 豚毛ブラシ:馬毛よりコシがあり、オイルを革全体へ均一になじませる用途に向いています。毛が硬いため、汚れ落としに使うと土やホコリを革にこすり付けてしまう感覚があり、私は汚れ落としには使いません

つまり、馬毛で汚れを落とす→オイルを塗る→豚毛でなじませる、という流れです。ブラシは1本でも手入れはできますが、2本あると仕上がりが変わると感じています。

ブラシを選ぶ4つの基準

私がブラシを選ぶときに見ているのは、次の4つです。

  1. 汚れがしっかり落ちるか
  2. 毛の密度やコシで、均等に力をかけられるか
  3. 毛が抜けにくいか(良いブラシは何年も使えます)
  4. 使っていて気分が上がるデザインか

4つ目は意外に思われるかもしれませんが、手入れは一度きりではなく何年も続けるものです。お気に入りの道具だと「今日も手入れしよう」と思えるので、私は性能と同じくらい大事にしています。

実際に使ってきたブラシ

私が小学生の頃から約10年近く使い続けているのは、BALL TOWNの馬毛ブラシと豚毛ブラシです。ブラシの面積が広く、グローブ全体を均等な力でブラッシングしやすいのが魅力で、10年近く使っても毛はほとんど抜けていません。唯一の弱点は、面積が広い分、ウェブ周りや指先の細かい部分が少しやりにくいことです。

細かい部分を補うには、コンパクトなブラシが便利です。ZETTのブラシは丸くて小さく、ウェブ周りや指先、紐の間まで届きやすいと感じました。ただし面積が小さいので、グローブ全体を磨くには時間がかかります。オイルをなじませる豚毛では、久保田スラッガーの豚毛ブラシを仕上げに使っていて、BALL TOWNより小ぶりなので細部にも使いやすいです。

ミズノプロのブラシは、友人のものを借りて使ったことがあります。長期間は使っていないので耐久性は評価できませんが、ミズノプロらしい高級感のあるデザインで、毛質や使い心地にも不満はありませんでした。ローリングスのブラシも毛質が柔らかく、初めてブラシを買う人の普段使いに十分な品質です。

まずは、大きめの馬毛ブラシを1本、余裕があれば細部用の小さなブラシを足す、という揃え方がおすすめです。

③クリーナー:汚れを浮かせて落とす

クリーナーは、ブラシだけでは落ちない捕球面の皮脂や汗の汚れを浮かせて落とす用品です。私が普段使っているのは、フォーチュンフィールドの汚れ落としクリーナーです。価格が手頃で使いやすく、いちばん出番が多いクリーナーです。老舗メーカーの安心感を求める方には、久保田スラッガーの汚れ落としクリーナーも定番として選ばれています。

クリーナー選びで大切なのは、価格の高さより継続して使えるかどうかです。使う範囲にもメリハリをつけましょう。捕球面は使うたびに汚れが付くのでこまめにケアし、背面は汚れが目立つときだけで十分だと私は考えています。毎回背面まで念入りにやると、かえってグローブが重くなる原因になります。

④オイル:乾燥してきたときだけ使う

オイルは、革に油分を補って乾燥やひび割れを防ぐ用品です。毎日塗るものではなく、乾燥してきたときや、紐の柔軟性がなくなってきたときに必要な分だけ使います。大きく分けると、次の3タイプがあります。

タイプ特徴向いている人
ミンクオイル系(ハタケヤマ「保革ワックス」など)動物性油脂で浸透力が高く、保湿力が強いしっかり保湿したい人、型付け直後のケア
専用トリートメントオイル(ローリングス「濃革」など)保湿はマイルドで、艶出しと撥水の効果がある定期的に少しずつケアしたい人
万能レザーケア用品(ラナパーなど)革靴やバッグにも使える他の革製品にも使い回したい人

ミンクオイル系は保湿力が高い分、塗りすぎると革が柔らかくなりすぎたり、色が濃くなったりしやすい点に注意が必要です。私自身が普段使っているのは、ローリングスの「濃革」トリートメントオイルです。ミンクオイル系よりマイルドなので、「毎日ではないけれど、定期的に少しずつケアしたい」という使い方に合っています。

革の種類別の目安

あくまで一般的な傾向ですが、革の種類によってもオイルとの相性は変わると言われています。

  • ステアレザー:比較的丈夫なので、専用トリートメントオイルでこまめにケアする使い方で十分と言われています
  • キップレザー:柔らかくしなやかな革なので、塗りすぎるとさらに柔らかくなりすぎることがあり、少量ずつが向いています
  • 和牛レザー:乾燥や型崩れを防ぐ保湿は大切ですが、油分を吸いやすい革種もあるため、特に塗りすぎに注意が必要と言われています

革ごとの特徴や見分け方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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⑤オールインワン:手入れの時間が取れない人向け

「クリーナーとオイルを使い分けるのが面倒」「毎日部活があって手入れに時間をかけられない」という人には、汚れ落とし・保革・つや出しが1本でできるオールインワンタイプが便利です。私が使っているのは、ローリングスの「スーパーマルチクリーナーオイル4」で、手入れに慣れていない初心者の方にも使いやすいと感じています。

使い分けの目安はシンプルです。本格的にこだわりたい人は専用クリーナー+専用オイル、手軽に済ませたい人はオールインワン、と選んでください。

⑥消臭・除菌スプレー:香りでごまかさない

夏場に特に増えるのが、グローブのニオイの相談です。原因は、手のひらから出た汗と湿気が革や内側の素材に染み込み、そこで雑菌が繁殖することです。練習後にすぐバッグへしまうと、湿気がこもったまま菌が増えやすい環境になります。つまり、対策のポイントは「雑菌の繁殖を抑える」ことと「湿気を残さない」ことの2つです。

市販のスプレーには、香水成分でニオイを覆い隠す「香り付けタイプ」と、菌そのものにアプローチする「除菌・抗菌タイプ」があります。香りが飛ぶとニオイが戻りやすいのは前者なので、パッケージに「除菌」「抗菌」の表記があるかを確認して選びましょう。一般の靴・衣類用スプレーは革製品への影響が想定されていないことがあるため、使うなら目立たない部分で試してからにしてください。

  • VRUME(ヴルーム)グローブリフレッシャー:野球用に開発された消臭・除菌・抗菌スプレー。ニオイの根本対策を重視したい人向け
  • ミズノ 爽香守(そうこうもり):手を入れる部分に直接吹きかけて乾かすタイプ。ブランドの安心感を重視したい人向け
  • ゼット 革命(かわいのち)シリーズ:抗菌・消臭スプレー。同シリーズの保革オイルなどと揃えたい人向け

スプレーは便利ですが、それだけでニオイを根本から解決することはできません。湿ったグローブにスプレーだけかけて終わりにすると、かえって雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうこともあります。必ず、風通しの良い場所で陰干しして、内側までしっかり乾かしたあとに、汗がたまりやすい内側へ重点的に使ってください。ニオイの原因をさらに掘り下げたい方は、こちらの記事もどうぞ。

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ブラシやケア用品が並んだお手入れセット

⑦使う順番:ブラシ→クリーナー→オイル→仕上げ

用品が揃ったら、あとは順番です。私が実践している流れを、そのまま表にしました。

手順やること使うもの
1土やホコリを優しく落とす馬毛ブラシ
2捕球面の皮脂・汗汚れを落とす(必要なときだけ)クリーナー
3乾燥が気になるときだけ、少量を塗るオイル
4オイルを均一になじませ、艶を出す豚毛ブラシ
5陰干しでしっかり乾かす(風通しの良い場所)
6乾いたら、内側に除菌スプレー消臭・除菌スプレー

毎回この6つを全部やる必要はありません。普段の練習後は「手順1」と「手順5」だけで十分で、クリーナーとオイルは状態を見て必要なときに足します。夏場や連戦が続く時期は、手順6を加えるイメージです。年間を通じて「いつ何をやるか」は、こちらの記事に一覧化しています。

グローブの年間お手入れカレンダー|季節ごとにやるべきケアを一覧化 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

⑧やってはいけない使い方

  • 毎日オイルを塗る:油分過多でグローブが重くなり、捕球面がヘタりやすくなります
  • 一度に大量に塗る:多く塗るほど効果が高まるわけではありません。少量ずつなじませるのが基本です
  • 複数のオイルを混ぜて使う:成分の相性が悪いと、変色やベタつきの原因になることがあります。1種類を使い切ってから別の製品を試しましょう
  • 汚れを落とさずにオイルだけ塗る:汚れごと革に閉じ込めてしまいます。必ずブラシやクリーナーが先です
  • 湿ったままスプレーをかける:雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます

捕球面がヘタって手が痛いという悩みは、日頃のオイルの使い方が原因になっているケースも多いです。心当たりのある方は、こちらも確認してみてください。

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型付け済みグローブを探している方へ

手入れ用品を揃えて自分でケアするのが理想ですが、「そもそも手入れに割ける時間がない」「今のグローブの状態を自分では判断しづらい」という人も少なくありません。

野球少年

今のグローブ、型崩れ気味でニオイもこもりやすい気がします…買い替えも考えた方がいいんでしょうか?

SAKURA

手入れをしても状態が戻らないときは、寿命のサインかもしれません。私が状態を見て型付けしたグローブも出品しているので、良ければ見てみてください。革の状態が良いものに買い替えるのも、型崩れやニオイ対策としては有効です。

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買い替えの目安は、こちらの記事にまとめています。

グローブの寿命はどれくらい?買い替えサインの見極め方を甲子園経験者が解説 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付け・仕入...

まとめ

  • 手入れ用品は「汚れを落とす」「保湿する」「ニオイを抑える」の役割で分けて考える
  • ブラシは馬毛で汚れ落とし、豚毛でオイルをなじませる使い分けがおすすめ
  • オイルは毎日塗らず、乾燥してきたときに少量だけ。汚れを落としてから塗る
  • ニオイ対策は「除菌・抗菌」表記の製品を、完全に乾いたあとに使う
  • 迷ったら、まずブラシ1本とオイルかクリーナーの2つから揃える

手入れ用品は、高価なものを揃えるほど長持ちするわけではありません。自分のグローブと手入れの頻度に合った用品を、正しい順番で、続けられる範囲で使うことが、グローブを長く良い状態で使うための近道です。まずは練習後のブラッシングから、習慣にしてみてください。

よくある質問

Q. ブラシは1本だけなら、馬毛と豚毛のどちらを選べばいいですか?

A. 汚れ落としが主な目的なら、毛の柔らかい馬毛がおすすめです。オイルをなじませる作業は、慣れてきてから豚毛を足せば十分です。

Q. オイルとクリーナーは、どちらか片方だけでも大丈夫ですか?

A. できれば使い分けるのがおすすめです。クリーナーだけだと乾燥を防げず、オイルだけだと汚れがたまります。両方を揃えるのが難しい場合は、オールインワンタイプを検討してください。

Q. オイルはどれくらいの頻度で塗ればいいですか?

A. 決まった頻度はなく、乾燥してきたときや紐の柔軟性がなくなってきたときなど、グローブの状態を見て判断します。毎回塗る必要はありません。

Q. 安いクリーナーと高いクリーナーで、効果に差はありますか?

A. 私の経験では、価格差ほど効果に大きな違いは感じていません。それよりも、こまめに続けて使えるかどうかの方が仕上がりに影響すると感じています。

Q. ラナパーはグローブ専用オイルの代わりになりますか?

A. 万能レザーケア用品として代用はできますが、グローブ専用に作られたオイルの方が野球用途に特化している分、安心感はあります。他の革製品にも使い回したい人には選択肢になります。

Q. 消臭スプレーだけで、ニオイは完全になくなりますか?

A. スプレーだけでは難しいです。しっかり乾かすことと組み合わせて初めて、根本的なニオイ対策になります。すでにニオイが染み付いている場合は、乾燥→表面のケア→除菌スプレーの手順を数日繰り返して、少しずつ改善していきます。

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ABOUT ME
SAKURA
Baseball Growth Lab運営者のSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手としてプレーし、甲子園出場も経験しました。その経験を活かし、内野手向けのグローブ選び・型付け・守備力向上に関する情報を発信しています。型付け済みグローブの仕入れ・販売も自ら手がけており、実際に手に取った実感をもとにレビューや解説を書いています。