手が小さい・指が短い内野手のグローブ選び|フィットさせる工夫とサイズの選択肢
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を内野手として続け、甲子園出場も経験しました。現在は型付け・グローブの仕入れ販売もしているので、手のサイズに関する相談を受けることもよくあります。
今回は「手が小さい・指が短い内野手のグローブ選び」について解説します。サイズ表通りに選んだはずなのにしっくりこない、指が余って捕球面が浮いてしまう。そんな悩みを持つ選手・保護者の方に向けて、フィットさせるための工夫とサイズの選択肢をお伝えします。市販のグローブは平均的な手のサイズを基準に作られていることが多いため、手が小さめ・指が短めの選手ほど「サイズ表は合っているはずなのに、なんとなくしっくりこない」というモヤモヤを抱えやすい傾向があります。この違和感を我慢したまま練習を続けるより、早めに原因と対処法を知っておくことが、上達への近道になると私は考えています。
- サイズ表通りに選んでも、なんとなくフィットしない気がする
- 指が短くて、捕球面(ボールを捕るポケット部分)が浮いてしまう
- 既製品のグローブが大きすぎる・重すぎる気がする
- 手のサイズに合わないグローブを使い続けると何か問題があるのか知りたい
SAKURAさん、僕、他の選手より手が小さくて、グローブがちょっとブカブカな感じがするんです。サイズ表通りに選んだはずなんですけど…。
それ、私も型付けの相談でよく聞くお悩みです。サイズ表はあくまで目安で、手の大きさや指の長さは一人ひとり違いますからね。紐の締め方やコユニの活用、サイズそのものの見直しなど、いくつか工夫できるポイントがあるので順番にお伝えしますね。
結論から言うと、手が小さい・指が短い場合は「紐(レース)を締めて調整する」「コユニ(小指二本入れ)で指の位置をずらす」「少年硬式用・オーダー・女子用グローブなどサイズそのものを見直す」という3つの工夫があります。手のサイズに合わないグローブを使い続けると型崩れしやすくなるので、フィット感を意識したケアも大切です。
この記事のポイント
| 見出し | 内容 |
|---|---|
| ①紐(レース)を締めて調整する | 手首側・掌側の紐を締めることでフィット感を高める方法 |
| ②コユニ(小指二本入れ)で指の位置をずらす | 指が短く捕球面が浮く場合に効果的な調整法 |
| ③サイズそのものを見直す | 少年硬式用・オーダー・女子用グローブという選択肢 |
こんな人におすすめ
- ✅ サイズ表通りに選んでもフィットしないと感じている方
- ✅ 指が短く、捕球面が浮いてしまう悩みがある方
- ✅ 既製品のグローブが大きく感じる選手・保護者の方
- ✅ コユニ(小指二本入れ)の効果を詳しく知りたい方
- ✅ 手のサイズに合ったグローブの選択肢を幅広く知りたい方
①紐(レース)を締めて調整する

まず手軽にできる工夫が、グローブの紐(レース)を締めることです。手首側や掌側の紐を少し詰めて締め直すだけで、グローブ全体のフィット感が変わることがあります。特に既製品は標準的な手の大きさを想定して作られているため、手が小さい選手にとっては紐を締めることで余分な緩みを減らせるケースが多いです。
具体的には、手首を固定するベルト部分の紐と、掌の親指の付け根あたりにある紐が調整しやすいポイントです。ここが緩んでいると、せっかく指が奥まで入っていても、捕球のたびにグローブ全体が手の中で動いてしまい、しっかり握り込めなくなります。逆にこの2箇所を軽く締めるだけでも、手とグローブの一体感がぐっと増すことがあります。
ただし、無理に締めすぎると革に負担がかかり、型崩れや紐の劣化を早めてしまうことがあります。少しずつ調整しながら、実際にボールを握ってみて違和感がないか確認するのがおすすめです。
- ①手首のベルト部分の紐を、一段階だけ詰めて締め直す
- ②実際にグローブを装着し、手首がグラつかないか確認する
- ③掌の親指付け根あたりの紐も、様子を見ながら少しずつ締める
- ④ボールを握って、キャッチボールで違和感がないか試してみる
- ⑤まだ緩いようであれば、①〜④を繰り返しながら少しずつ詰めていく
一気に締め込むのではなく、少しずつ試しながら進めるのがポイントです。紐の交換・調整の具体的な方法については、以下の記事も参考にしてください。
②コユニ(小指二本入れ)で指の位置をずらす

指が短くて、ボールを捕る面(捕球面)が浮いてしまうという悩みには、コユニ(小指二本入れ)がとても有効です。コユニとは、本来薬指を入れる場所に小指と薬指の2本を一緒に入れる装着方法のこと。これによって指の位置が全体的に小指側へ1本分ずれるため、指が短い選手でも捕球面までしっかり指が届きやすくなり、浮いていた部分の改善につながります。
通常の指の入れ方では、人差し指・中指・薬指・小指をそれぞれ独立した指穴に入れますが、コユニにすると薬指の穴に小指と薬指をまとめて入れ、本来の人差し指の位置は使いません。この結果、グローブの外枠のサイズは変わらないまま、実際に指が届く範囲だけが小指側にスライドするようなイメージです。指が短い選手ほど、この「届く範囲のズレ」の恩恵を受けやすくなります。
また、コユニにすると小指と薬指が一緒に動くため、グローブ全体をより力強く握り込みやすくなるという副次的なメリットもあります。捕球面が浮くという悩みだけでなく、捕球時の安心感に不安がある選手にとっても、試す価値のある調整方法です。
私自身、型付けの相談を受ける中でも、手のサイズに関する相談は決して少なくありません。特に「指が短くて捕球面が浮く」という悩みには、コユニをすすめることが多いです。一方で握り方や操作性の感覚が変わるため、慣れるまで練習が必要な面もあります。コユニのメリット・デメリットについて詳しくは、以下の記事で解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
コユニって聞いたことはあったんですけど、そんなに理にかなった仕組みだったんですね。
そうなんです。手のサイズに関する相談は本当によくいただくので、最初にコユニの話をすると「そんな方法があったんですね」と驚かれることが多いですね。ただ人によって合う・合わないもあるので、まずは練習で試してみて、実戦でも違和感がないか確かめてから本格的に切り替えるのがおすすめです。
③サイズそのものを見直す

紐の調整やコユニで改善が難しい場合は、グローブのサイズそのものを見直すという選択肢もあります。手のサイズに合っていないグローブを無理に使い続けると、力の伝わり方が偏り、型を維持するのが難しくなってしまうこともあるので、早めに見直すことをおすすめします。
サイズが合わないとなぜ型崩れしやすいのか
グローブは本来、手にフィットした状態で使い続けることで、握る力や捕球時の衝撃が均等に伝わり、型が安定していきます。ところが手に対してグローブが大きすぎると、指の力が均等にかからず、一部分にだけ負担が偏ってしまいます。すると、その部分だけ革が伸びたり型崩れが早く進んだりして、せっかく型付けをしても崩れやすいグローブになってしまうことがあります。手のサイズに合ったグローブを選ぶことは、フィット感だけでなく型の持ちの良さにも関わってくるというわけです。だからこそ、サイズが合わないまま我慢して使い続けるのではなく、紐やコユニでの調整、それでも難しければサイズ自体の見直しといった形で、早めに手を打ってあげることが大切だと感じています。
少年硬式用・小さめモデルを検討する
大人用の一般的なサイズが大きく感じる場合は、少年硬式用や「小さめ」と表記されたモデルを検討してみるのも一つの方法です。学年やレベルにこだわらず、実際の手のサイズに合わせて選ぶという発想の転換が、フィット感の改善につながることがあります。たとえば以下のようなサード・ショート用の小さめモデルは、手が小さい選手にも扱いやすいサイズ感になっています(在庫状況・価格は変動することがあるため、購入前に最新情報をご確認ください)。
オーダーグローブで小さく仕上げてもらう
既製品のラインナップに合うサイズがない場合は、オーダーグローブで自分の手のサイズにあわせて仕上げてもらう方法もあります。既製品よりも費用と納期はかかりますが、手の大きさ・指の長さに合わせて細かく調整できるのは大きなメリットです。指の入る位置や深さまで細かく指定できるため、紐やコユニでの調整では届かないレベルのフィット感を求める選手には特におすすめの選択肢です。オーダーの流れや費用の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
女子野球用グローブも選択肢に
近年は女子野球も盛んになり、女性の手のサイズを想定して作られたグローブのラインナップも増えてきています。男性選手であっても、手が小さい・指が短いという方は、女子野球用として展開されているモデルのサイズ感が意外とフィットすることがあります。男女で分けて考えすぎず、自分の手に合うサイズを幅広く探してみるのも一つの視点だと思います。
特に小学生・中学生の段階では、まだ体格差が大きく、性別に関わらず手の大きさにばらつきがあります。「男子用だから」「女子用だから」と最初から選択肢を絞ってしまうと、本当に自分の手に合うグローブを見逃してしまうこともあります。店頭で試着できる機会があれば、性別のカテゴリにこだわらずいくつか手に取って比べてみることをおすすめします。
サイズの選び方の基本については、以下の記事もあわせてご覧ください。
型付け済みグローブを探している方へ
手のサイズに合わせて紐を調整したりコユニを試したりするのは、実は型付けの知識や経験が必要な作業でもあります。力加減を誤ると革を傷めてしまうこともあるので、「自分でやるのは不安」という方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、すでに型付けが済んだグローブを選ぶという方法です。私が仕入れ・型付けをする際は、手のサイズに関する相談があれば、コユニの活用や紐の締め方も含めて提案するようにしています。届いた時点である程度フィットする状態に仕上げてあるので、「サイズが合うか不安」という段階でのハードルを下げられるのも利点です。私が仕入れ・型付けをしたグローブは、メルカリとYahoo!フリマで販売していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
👉 Baseball Growth Lab のメルカリショップはこちら
👉 Baseball Growth Lab の Yahoo!フリマはこちら
まとめ
- 手が小さい・指が短い場合は、まず紐(レース)を締めてフィット感を調整してみる
- 指が短く捕球面が浮く場合は、コユニ(小指二本入れ)が効果的な選択肢になる
- それでも合わない場合は、少年硬式用・オーダー・女子野球用などサイズそのものの見直しを検討する
- 手のサイズに合わないグローブを使い続けると型崩れしやすくなるため、早めの見直しと意識的なケアが大切
手のサイズは人それぞれで、サイズ表だけでは分からないフィット感の違いがあります。紐の調整やコユニ、サイズの見直しといった選択肢を知っておくことで、「なんとなく合わない」というモヤモヤを解消しやすくなります。ぜひ自分の手に合った一本を見つけてください。
大切なのは、「サイズ表通りだから合っているはず」と思い込まないことです。紐を締めてみる、コユニを試してみる、それでも合わなければサイズそのものを見直す。この順番で一つずつ試していけば、今使っているグローブでも改善できる部分が見つかるかもしれません。私自身、型付けの現場で多くの手を見てきましたが、「標準的な手」というものは実際にはほとんど存在せず、一人ひとり微妙に違うものだと感じています。手のサイズに悩む選手・保護者の方の参考になればうれしいです。
よくある質問(FAQ)
Q. コユニにすると操作性が落ちませんか?
A. 慣れるまでは握り方の感覚が変わるため、多少の違和感を覚えることがあります。ただ、指が短くて捕球面が浮いてしまう悩みがある場合は、コユニにすることでむしろボールをしっかり捕らえやすくなるケースが多いです。逆に、もともと指の長さが標準的な選手がコユニにすると、必要以上に指が余ってしまい逆効果になることもあるので、自分の悩みに合っているかどうかを見極めてから試すことをおすすめします。練習で徐々に慣らしていくと安心です。
Q. 紐を締めすぎるとどうなりますか?
A. 革やレースに負担がかかり、型崩れや紐の劣化・断裂を早めてしまうことがあります。一度に大きく締めるのではなく、少しずつ様子を見ながら調整するのがおすすめです。
Q. 少年硬式用グローブは中学生・高校生が使ってもいいのでしょうか?
A. サイズが手に合っているのであれば問題ありません。学年や年齢よりも、実際の手の大きさ・指の長さに合っているかどうかを優先して選ぶのが基本です。大会規定に関わるサイズ制限がある場合は、事前に確認しておくと安心です。
Q. 女子野球用グローブと一般用グローブは何が違うのですか?
A. 主に手のひらのサイズや指の入る位置が、比較的小さめの手に合わせて作られている傾向があります。性別に関わらず、手の大きさが近ければフィットする可能性があるので、選択肢の一つとして検討してみる価値はあります。ウェブの形やポケットの深さなど、細かい仕様はモデルによって異なるため、購入前に実際のサイズ表記や口コミも確認しておくと安心です。
Q. 保護者として、子どものグローブ選びをどうサポートすればいいですか?
A. まずは実際に子どもの手のサイズ(手のひらの幅・指の長さ)を測ってあげることが第一歩です。そのうえで、可能であれば店頭で複数のモデルを試着させ、「握ったときに違和感がないか」を子ども自身に聞いてあげてください。本人の感覚が一番の判断材料になります。
Q. 手のサイズに合っているかどうかは何で確認すればいいですか?
A. 実際にグローブを装着し、指の付け根がしっかり奥まで届いているか、捕球面に浮きがないかを確認するのが基本です。可能であれば店頭で複数のサイズ・モデルを試着し、比較してみることをおすすめします。
Q. 紐を締める調整とコユニ、どちらを先に試すべきですか?
A. まずは紐の調整から試すのがおすすめです。比較的手軽にでき、革への負担も少ないためです。それでも捕球面の浮きが改善しない、指がどうしても届かないという場合に、コユニへの変更を検討するという順番がスムーズです。コユニへの変更は指の入れ方そのものを変えるので、慣れるまで少し時間がかかることも念頭に置いておいてください。
Q. 成長期の子どもの場合、今すぐサイズを見直すべきですか?
A. 成長のスピードには個人差があるため、一概には言えません。ただ、今のグローブで練習の質が落ちている(捕球ミスが増えた、握り込めていないなど)と感じる場合は、無理に使い続けるより紐の調整やコユニ、サイズの見直しを早めに検討した方が上達の近道になることが多いです。サイズが合わないまま我慢して練習を続けると、変な癖がついてしまうこともあるので注意してください。
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