こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

これから秋雨前線や台風シーズンに入り、グローブの湿気が気になる時期がやってきます。以前、保管方法についての記事の中でも軽く触れましたが、今回は「除湿剤・乾燥剤」というテーマに絞って、種類の違いや正しい使い方、置き場所のコツまで詳しく解説していきます。

グローブは革製品なので、湿気を吸ったまま放置してしまうと、型崩れやカビ、嫌な臭いの原因になります。特に新チームが本格的に始動し、秋季大会に向けて練習量が増えていくこの時期は、汗を吸う機会も多くなる一方で、天候が不安定でしっかり乾かせない日も増えてきます。「なんとなく除湿剤を入れている」状態から一歩進んで、正しい知識を持って湿気対策に取り組んでもらえたらと思います。せっかく手間をかけて型付けしたグローブも、保管中の湿気対策が甘いと、その仕上がりを長く保てなくなってしまいます。

  • グラブ袋に除湿剤を入れているけど、これで本当に効果があるのか分からない
  • 梅雨や秋雨の時期、グローブにカビや嫌な臭いが出ないか心配
  • 除湿剤と乾燥剤の違いがよく分からない
  • 除湿剤をどこに置けばいいのか、交換のタイミングが分からない
  • 湿気対策として除湿剤以外にもやっておいたほうがいいことを知りたい
野球少年

グラブ袋に除湿剤を入れてはいるんですけど、正直これで合ってるのか自信がなくて…おすすめの置き方とかあるんですか?

SAKURA

入れているだけでも十分意味はありますが、種類の選び方や置き場所を少し工夫するだけで効果が変わってきますよ。今日はそのあたりを詳しくお話ししますね。

除湿剤選びで大事なのは、グラブ袋のような密閉空間に合うタイプを選ぶことと、除湿剤だけに頼らず定期的な陰干しとセットで使うことです。除湿剤は「吸った湿気を溜め込む道具」であって、湿気そのものを消してくれる魔法の道具ではないという前提を理解しておくと、使い方の意識が変わってきます。

この記事のポイント

項目ポイント
①除湿剤・乾燥剤の種類シリカゲル系・炭系・置き型の違いと、それぞれの向き不向き
②正しい使い方と置き場所グラブ袋の中・保管場所それぞれでの置き方と交換のタイミング
③除湿剤だけに頼らない湿気対策陰干し・通気性のよい保管環境との組み合わせ方

こんな人におすすめ

  • ✅ 梅雨・秋雨シーズンのグローブの湿気対策をきちんとしたい選手・保護者
  • ✅ グラブ袋にカビや嫌な臭いが出た経験がある方
  • ✅ 除湿剤の種類が多くてどれを選べばいいか分からない方
  • ✅ 除湿剤の効果的な置き方・交換タイミングを知りたい方
  • ✅ 大事なグローブを長く型崩れさせずに使いたい方

①除湿剤・乾燥剤の種類

保管中のグローブとボール

ひとくちに「除湿剤・乾燥剤」といっても、店頭にはいくつかのタイプが並んでいます。代表的なのは、粒状の乾燥剤を袋に詰めたシリカゲル系のタイプ、竹炭や活性炭を使った炭系のタイプ、そして押し入れ用などでもおなじみの置き型のタンクタイプの3つです。それぞれ得意な場所・不得意な場所が違うので、まずはこの違いを押さえておくと選びやすくなります。

野球用品店にはグローブ専用と銘打った除湿剤も並んでいますが、価格帯や見つけやすさを考えると、日用品として売られている除湿剤・乾燥剤で十分に代用できます。専用品にこだわりすぎず、まずは自分の保管環境(グラブ袋に入れるのか、ロッカーに置くのか)に合ったタイプかどうかを基準に選ぶことをおすすめします。

シリカゲル系は、比較的コンパクトで、グラブ袋のような狭いスペースにそのまま入れやすいのが特徴です。100円ショップやホームセンターでも手に入りやすく、価格も手頃なので、まずはこのタイプから試してみる選手が多い印象です。ただし吸湿できる量には限りがあるため、湿気の多い時期はこまめな交換を意識する必要があります。

炭系のタイプは、湿気の吸収に加えて消臭効果も期待できると言われている点が特徴です。グローブは汗や皮脂の臭いがこもりやすい道具なので、湿気対策と臭い対策を同時に済ませたい場合に向いています。以前、グローブの臭いの原因について詳しく解説した記事でも触れていますが、臭いの多くは雑菌の繁殖が原因とされており、湿気を抑えることは臭い対策そのものにもつながります。臭いの根本原因が気になる方は、あわせて読んでみてください。

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置き型のタンクタイプは、吸湿力が高く水が溜まっていく様子が目に見えるので「効いている実感」を持ちやすいのがメリットです。ただしサイズが大きいものが多く、グラブ袋の中よりも、ロッカーや押し入れなど保管場所全体の湿気を下げる用途に向いています。グローブ単体というより、道具全体を保管している空間の湿気が気になる場合は、こちらを選ぶとよいでしょう。

3つのタイプの特徴を簡単に整理すると、下の表のようになります。「どこに置きたいか」を基準に選ぶと迷いにくくなります。

タイプ向いている場所交換目安
シリカゲル系グラブ袋の中(コンパクト)1〜2ヶ月、色の変化で判断
炭系グラブ袋の中(消臭も兼ねたい場合)2〜3ヶ月が目安
置き型タンクロッカー・押し入れなど保管場所全体水が溜まったら随時交換

私自身、型付け済みグローブを何本もストックした状態で保管しておく機会が多いのですが、まとまった本数を扱う場合は、グラブ袋の中には炭系かシリカゲル系を1つずつ、保管しているラック全体には置き型のタンクタイプを併用するようにしています。1種類だけに頼るより、狭い空間用と広い空間用を組み合わせたほうが、湿気の溜まりやすい季節でも安定して品質を保ちやすいと感じています。

②正しい使い方と置き場所

除湿剤は「入れておけば安心」というものではなく、置き場所と交換のタイミングを意識してはじめて効果を発揮します。グラブ袋の中に入れる場合は、グローブの捕球面(ポケット部分)に近い位置に置くと、型崩れの原因になりやすい湿気を効率よく吸わせることができます。グラブ袋のポケット(小物入れ)がある場合はそこを活用すると、除湿剤が動いてグローブに直接触れ続けるのを防げます。

交換のタイミングは、製品パッケージに記載されている目安(1〜2ヶ月程度のものが多い)を基本にしつつ、シリカゲル系の乾燥剤であれば、粒の色が変化するタイプ(青色から薄いピンク色に変わるものなど)を選んでおくと、見た目で交換時期が判断しやすくなります。梅雨や秋雨のように湿気が特に多い時期は、目安の期間より少し早めに交換する意識を持っておくと安心です。

私自身、仕入れた中古グローブや型付け済みのグローブを一定期間ストックしておくことがあるのですが、この「交換のタイミングを先送りにしない」という点は特に意識しています。人によっては「まだ使えそうだから」と除湿剤を何ヶ月も入れっぱなしにしてしまいがちですが、吸湿力が落ちた除湿剤をそのまま放置するのは、何も入れていない状態とほとんど変わりません。カレンダーやスマホのリマインダーで交換日を決めてしまうと、うっかり忘れを防ぎやすくなります。

もうひとつ意識してほしいのが、除湿剤とグローブの革が直接触れ続けないようにすることです。粒状のシリカゲル系乾燥剤がグラブ袋の中で偏ってしまい、革の一部にずっと接触した状態になると、その部分だけ乾燥が進みすぎてしまう可能性もあります。ポケットが付いていないシンプルなグラブ袋の場合は、除湿剤を薄い布や小さな巾着に包んでから入れるだけでも、革への直接的な刺激を減らすことができます。

保管場所全体に置く置き型タイプは、グローブだけでなくスパイクやバッグなど他の野球道具の湿気対策にもなります。特にチームのロッカーや部室のように、複数人分の道具がまとめて保管されている環境は、個々のグラブ袋以上に湿気がこもりやすい場所です。グローブ以外の道具のケアについては、以前の記事でも詳しく紹介しているので、あわせて確認してみてください。

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おすすめのグローブ用除湿剤は、こちらから確認できます。

③除湿剤だけに頼らない湿気対策

ここまで除湿剤・乾燥剤について解説してきましたが、正直なところ、除湿剤だけで湿気対策が完結するわけではありません。除湿剤はあくまで「密閉されたグラブ袋の中の湿気を吸い取る」道具であり、グローブ自体に染み込んだ汗や湿気を根本的に乾かしてくれるわけではないからです。

もっとも大切なのは、練習や試合で使ったあと、汗を拭き取って風通しのよい場所でしっかり陰干ししてから保管することです。生乾きの状態のままグラブ袋に入れて除湿剤だけに任せてしまうと、湿気の量が除湿剤の処理能力を上回ってしまい、カビや型崩れのリスクを十分に減らせません。基本的な保管の手順については、以前まとめた記事で詳しく解説しているので、除湿剤の使い方とあわせて参考にしてみてください。

「除湿剤を入れているから大丈夫」という安心感から、拭き取りや陰干しの手順を省略してしまうケースは意外と多いです。除湿剤はあくまで補助的な役割であり、主役はあくまで日々の拭き取り・乾燥・保管という基本の手順だという優先順位を忘れないようにしてください。

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また、グラブ袋自体の通気性も意外と見落とされがちなポイントです。密閉性の高いビニール素材の袋は型崩れ防止には向いていますが、湿気がこもりやすいというデメリットもあります。除湿剤を使う場合でも、定期的にグラブ袋から出して空気に触れさせる時間を作ることで、袋の中に湿気が蓄積し続けるのを防ぐことができます。

連戦や遠征が続く時期は、どうしても道具を乾かす時間が取りにくくなります。そうしたタイミングでの湿気対策については、以前の記事でも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

天気が悪く、なかなか外に干せない日が続くこともあると思います。そういうときは、無理に屋外に干そうとせず、風通しのよい室内で扇風機やサーキュレーターの風を軽く当てるだけでも効果があります。直射日光やドライヤーの熱風は、革の乾燥や型崩れの原因になりやすいので避けてください。あくまで「自然に近い、緩やかな風で乾かす」ことを意識するのがポイントです。

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型付け済みグローブを探している方へ

どれだけ丁寧に湿気対策をしていても、グローブは使っていく中で少しずつ型が変化していくものです。もし今使っているグローブの型崩れが気になっている、あるいは新しいグローブへの買い替えを検討しているという方は、私が捕球面までしっかり型付けを済ませたグローブも出品しているので、ぜひチェックしてみてください。出品しているグローブも、保管中はもちろん今回紹介した除湿剤を使った湿気対策を徹底しています。

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まとめ

  • 除湿剤にはシリカゲル系・炭系・置き型があり、置き場所によって向き不向きが違う
  • グラブ袋にはコンパクトなシリカゲル系や炭系、保管場所全体には置き型が向いている
  • 交換タイミングの目安を守り、湿気の多い時期は少し早めの交換を意識する
  • 除湿剤だけに頼らず、使用後の陰干しと通気性の確保をセットで行うことが大切
  • 型崩れ防止バンドなど他の保管グッズとの併用で、より安定した状態を保ちやすくなる

これから秋雨や台風シーズンを迎え、グローブの湿気が気になる場面も増えてくると思います。除湿剤・乾燥剤はあくまで湿気対策の一部という前提を踏まえつつ、日々の陰干しや通気性の確保とあわせて、大切なグローブを長く良い状態で使い続けてもらえたらと思います。

除湿剤選びも保管方法も、一度仕組みを覚えてしまえば、あとは習慣として続けるだけです。特別な技術は必要ないからこそ、面倒に感じても後回しにせず、練習後のルーティンの一つとして取り入れてみてください。地道なケアの積み重ねが、結果的にグローブの寿命を延ばし、型付けの状態を長く保つことにつながっていきます。

グローブは決して安い買い物ではないからこそ、湿気による劣化はできる限り防いでおきたいところです。今回紹介した内容を参考に、自分の保管環境に合った除湿剤を選び、無理なく続けられる湿気対策を見つけてもらえたらうれしいです。

よくある質問

Q. 除湿剤と乾燥剤は同じものですか?

A. 厳密には仕組みが異なる製品もありますが、グローブの湿気対策という用途で見た場合は、どちらも「周囲の水分を吸収する道具」として近い役割を果たします。この記事ではシリカゲル系・炭系・置き型という分け方で、まとめて紹介しています。

Q. 除湿剤はどこで購入できますか?

A. 野球用品店だけでなく、100円ショップやホームセンター、ドラッグストアの日用品コーナーでも手に入ります。グローブ専用でなくても、衣類用や靴用の除湿剤・乾燥剤で代用している選手も多いです。

Q. 除湿剤を入れすぎるとよくないですか?

A. 極端に量を増やす必要はありませんが、グラブ袋のサイズに対して1〜2個程度であれば問題ありません。むしろ量よりも、交換のタイミングを守ることのほうが効果に影響しやすいです。

Q. 除湿剤を入れているのにグローブがカビてしまいました。原因は何が考えられますか?

A. 生乾きのままグラブ袋に入れてしまっている、除湿剤の交換時期が過ぎている、袋自体の通気性が低いといった原因が考えられます。除湿剤だけに頼らず、陰干しの習慣とあわせて見直してみてください。

Q. 除湿剤は冬場も使ったほうがいいですか?

A. 冬場は湿気よりも乾燥が気になる季節なので、除湿剤の優先度は下がります。冬場の乾燥対策については、以前の記事で詳しく解説しているので、季節に応じてケアの内容を切り替えてみてください。

Q. シリカゲル系の乾燥剤は繰り返し使えますか?

A. 製品によっては、電子レンジで加熱することで吸湿力を再生できるタイプもあります。ただしパッケージに再生方法の記載がない製品や、色の変化で交換時期を知らせるタイプは、基本的に使い切りとして交換したほうが安心です。

Q. 遠征先の宿泊先など、除湿剤を用意できない場所での対策はありますか?

A. 除湿剤がなくても、グラブ袋のチャックを完全に閉めきらず少し開けておく、エアコンの除湿(ドライ)モードが使える部屋であれば活用する、といった工夫でも湿気のこもりをある程度和らげられます。あくまで応急的な対策として捉えてください。

Q. 除湿剤とグローブ専用の型崩れ防止バンドは併用したほうがいいですか?

A. はい、目的が異なるので併用がおすすめです。型崩れ防止バンドはポケットの形を保つための道具、除湿剤は湿気を抑えるための道具なので、どちらか一方ではなく両方を組み合わせることで、保管中のトラブルをより減らすことができます。

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