こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

野球ノートというと、打撃の振り返りを中心にした指南が多く、守備に特化した書き方を紹介しているものは意外と少ないと感じます。私自身、現役時代はいろいろな人に意見を聞いてはノートに書き留め、それを一つずつ自主練で試しながら、自分に合った守備の形を作ってきました。今回は、そうした守備の振り返りに使えるノートの付け方について、当時の実践方法を交えてお話しします。

打撃は打率やヒット数といった結果が数字にはっきり表れますが、守備は「今日は昨日よりうまく動けた」という感覚を言葉にしないと、なかなか振り返りに残りません。だからこそ、守備こそノートを活用する価値があると私は考えています。

  • 野球ノートを書いてはいるが、守備の振り返りにどう活かせばいいか分からない
  • 打撃中心のノート指南は多いが、守備に特化した書き方が分からない
  • 自主練で何を意識して取り組めばいいか分からない
  • ノートを書くこと自体が目的になってしまっている気がする
野球少年

野球ノート、なんとなく書いてるんですけど、守備のことはあまり書けていなくて…。

SAKURA

実は私も現役時代、いろいろな人に意見を聞いてはノートに書き留めて、それを一つずつ自主練で試していました。今日はその方法や、守備ノートで書くべき項目についてお話ししますね。

結論から言うと、守備ノートで大切なのは「自主練で意識する課題を毎日1つ決めて記録すること」「書いて終わりにせず、後で見返して自分の感覚を振り返ること」の2点です。きれいにまとめること自体をゴールにしないよう意識してください。

この記事のポイント

見出し内容
①いろいろな人の意見を聞いて、自分に合った形を作る一つの方法に絞らず、試しながら取捨選択していく考え方
②自主練でその日の課題を1つ決めて取り組む実際に意識していた課題の具体例
③プレー中に感じたこと・指導されたことをメモする体重の記録も含めた、体づくりの振り返り
④書いたノートは必ず見返す「書くだけ」で終わらせないための意識

こんな人におすすめ

  • ✅ 野球ノートを書いているが、守備の振り返りに活かせていない選手
  • ✅ 自主練で何を意識して取り組めばいいか分からない選手
  • ✅ 打撃中心ではなく守備専用のノートの書き方を知りたい人
  • ✅ 指導者からもらったアドバイスをうまく整理できていない人
  • ✅ 体づくりも含めて自分の成長を記録したい選手

ここからは、上の表で挙げた4つのポイントを、私自身の実体験も交えながら詳しく解説していきます。

①いろいろな人の意見を聞いて、自分に合った形を作る

私が現役時代に意識していたのは、とにかくいろいろな人に守備について意見を聞くことでした。指導者やチームメイト、時には他チームの選手からのアドバイスまで、聞いた話は全てノートに書き記していました。ポイントは、聞いた話をすぐに正解と決めつけず、一度並べて整理することです。同じ「捕球のコツ」というテーマでも、人によって言っていることが微妙に違ったり、時には正反対のアドバイスをもらうこともありました。そういうときほど、両方をノートに書き出して、実際に試して自分の感覚で判断するようにしていました。

そのうえで、書き留めた内容を一つずつ実際の自主練で試していきました。試してみて自分にしっくりきたものは残し、合わなかったものは無理に続けない。そうやって取捨選択を重ねていくうちに、自分に合った守備の形ができあがっていきました。人によって体格やクセ、得意な動きは違うので、誰かにとっての正解が自分にとっての正解とは限りません。だからこそ、まずは幅広く情報を集めて、自分の体で試してみることが大切だと思います。

ノートに書き留める段階では、良し悪しを判断せずにとにかく全部並べて書いておくのがポイントです。後から見返したときに「これは合わなかったけど、この部分だけは今の自分に活かせるかもしれない」と気づくこともあります。一度は不採用にしたやり方でも、フォームや体格が変わった時期に見返すと新しく発見があることも珍しくありません。成長期の選手は特に、去年通用しなかった動きが今年は自然にできるようになっている、ということもよくあります。だからこそ、一度試して合わなかったからといって、書いた記録そのものを消してしまわないようにしてください。

②自主練でその日の課題を1つ決めて取り組む

ノートに書き込む様子

チーム全体の練習では、コーチや監督からの評価やチームの士気にも関わるため、あまり自分勝手なプレーを試すことはできません。例えば「今日は多少雑でもいいから攻めたプレーをしてみよう」という課題は、大事な試合前のチーム練習で急に試すと、周りから見て頼りない印象を与えてしまったり、監督の評価に影響したりする可能性もあります。ですが自主練であれば、そうした周囲の目を気にせず、自分がやりたいことを自由に試せます。私はこの自主練の時間を使って、毎日1つ課題を決めて取り組み、2ケースはノックを受けるようにしていました。

実際に意識していた課題の例を挙げると、次のようなものがあります。

  • もう一つ前のバウンドで捕ることを目標にする
  • 後ろに引きながらバウンドを合わせることを意識する
  • 今日は多少雑になってもいいから、攻めたプレーをしてみる
  • 実戦を想定して、形が汚くても絶対にエラーをせず、アウトを取れる守備を意識する

それぞれの課題には、狙いがあります。整理すると次のようになります。

課題の例狙い
もう一つ前のバウンドで捕る捕球のタイミングを早め、次の動作への余裕を作る
引きながらバウンドを合わせる不規則なバウンドへの対応力を高める
多少雑でもいいから攻めたプレー消極的な守備から抜け出し、積極性を養う
形が汚くてもエラーをしない守備結果を出すことを最優先に考える意識づけ

このように、一見似たような課題でも狙いは全く異なります。「今日はどんな力を伸ばしたいのか」を意識して課題を選ぶことで、同じノックの本数をこなしても得られるものが変わってきます。

このように、その日ごとにテーマを1つに絞ることで、漠然と数をこなすだけの練習にならずに済みます。ノートには、その日の課題と、実際にやってみてどうだったかを簡単にでも書き残しておくと、後から自分の成長の過程を追いやすくなります。

チーム練習では、結果を求められる場面が多いぶん、どうしても無難なプレーを選びがちになります。ですが自主練であれば、多少崩れてもいいので新しい動きにチャレンジできます。私はこの「試せる場」としての自主練の価値をとても大切にしていて、2ケースのノックの中で、前半は決めた課題だけに集中し、後半はその日の調子や気分に合わせて自由に守備を試すという使い分けをしていました。自主練の環境や道具選びについては、以下の記事も参考にしてください。

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③プレー中に感じたこと・指導されたことをメモする

自主練の課題以外にも、練習中にふと感じたことや、実際に指導者から教えてもらったことは、忘れないうちにメモをするようにしていました。試合中のワンプレーで気づいたことは、時間が経つと驚くほど記憶が薄れてしまうので、その日のうちに書き残しておくことが大切だと思います。練習後や帰りの電車の中など、その日のうちに数分だけでも振り返りの時間を作る習慣をつけておくと、忘れないうちに記録を残しやすくなります。

また、守備の内容だけでなく、体重も併せて記録していました。これは体づくりへの意識を持ち続けるためです。守備の動きと体の状態は密接に関係しているので、体重の増減や体調の変化も含めて記録しておくと、後から自分のコンディションと守備のパフォーマンスを結びつけて振り返ることができます。

メモの内容は、技術的なことだけに限りませんでした。「今日はいつもより一歩目が軽かった」といった感覚的なことや、指導者から言われた一言をそのまま書き残しておくこともよくありました。その場では聞き流してしまいそうな一言でも、後から読み返すと重要なヒントになっていることがあります。日々の体づくりについては、以下の記事も参考にしてください。

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ノートに書いていた項目の一例

参考までに、私が実際にノートへ書いていた項目を挙げておきます。全部を毎日書く必要はないので、自分に合いそうな項目から取り入れてみてください。最初から完璧なフォーマットを作ろうとせず、書きながら自分に必要な項目を足したり減らしたりしていくくらいの気持ちで始めるとちょうどいいと思います。

  • その日の自主練の課題と、実際にやってみた感想
  • 指導者やチームメイトから聞いたアドバイス
  • 試合や練習中に感じた「今のは良かった」「今のはダメだった」という感覚
  • その日の体重と、体調に関するひとこと

④書いたノートは必ず見返す

ここまで紹介してきた課題設定やメモも、書くだけで終わってしまっては意味がないと私は思っています。ノートを見返して、「あのときはどんなことを考えていたのか」「調子が良かったときは、どんな感覚でプレーしていたのか」「前にスランプだったときは、何を試して抜け出せたのか」を振り返る。ノートは、そのためにこそあるものだと考えています。

きれいにまとめることや、たくさん書くこと自体が目的になってしまうと、本来の目的である「振り返り」がおろそかになってしまいます。多少殴り書きでも構わないので、後で見返したときに当時の自分の状態や考えが思い出せるようなノートを目指してみてください。定期的にページをめくり返す時間を作ることも、忘れずに習慣にしてほしいポイントです。

見返すからこそ気づけたこと

実際に私自身、調子が落ち込んでいた時期にノートを見返して、以前スランプから抜け出すきっかけになった練習方法を思い出し、もう一度試してみたことがあります。当時は「これが効いた」と自覚していなかったことでも、後から見返すことで初めて気づけるパターンがあります。書いている最中には見えていないものが、時間をおいて見返すことで見えてくる。これがノートを付ける一番の意味だと私は考えています。

逆に、調子が良かったときのページを見返すのも効果的です。「このときはどんな気持ちでグラウンドに立っていたか」「練習でどんなことを意識していたか」を思い出すことで、同じ感覚を取り戻すヒントになります。ノートは失敗したときだけでなく、うまくいっていたときの自分を再現するための材料にもなるのです。

型付け済みグローブを探している方へ

ノートに記録するのは、練習の課題や体の状態だけではありません。グローブの状態やお気に入りの理由を書き残しておくのもおすすめです。型付けの進み具合や、使っていて気づいた点をメモしておくと、次にグローブを選ぶときの判断材料にもなります。私が仕入れ・型付けをしているグローブも、そうした選手一人ひとりの記録に残るような一本を目指して仕上げています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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まとめ

  • いろいろな人の意見を聞き、自主練で一つずつ試しながら自分に合った形を作る
  • 自主練ではその日の課題を1つに絞り、ノックなどで実際に試す
  • プレー中に感じたことや指導内容、体重の変化もこまめにメモする
  • ノートは書くだけで終わらせず、定期的に見返して振り返りに活かす

守備専用の野球ノートは、打撃のように結果が数字に出にくい分、意識して記録しないと振り返りづらい面があります。だからこそ、その日の課題を1つ決めて取り組み、感じたことをメモし、定期的に見返すというサイクルが大切です。きれいなノートを作ることが目的にならないよう、まずは自分なりのやり方で書き始めてみてください。私自身、いろいろな人の意見を聞いて試して、うまくいったこともいかなかったことも全部書き残してきたからこそ、今の自分の守備の形にたどり着けたと感じています。ぜひ今日から、自分だけの守備ノートを作ってみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 野球ノートは毎日書くべきですか?

A. 毎日書けるのが理想ですが、無理に続けようとして負担になっては本末転倒です。練習で気づきがあった日だけでも構わないので、まずは書く習慣をつけることを優先してください。

Q. 自主練の課題はどうやって決めればいいですか?

A. 直近の試合や練習で気になったプレーを振り返り、そこから1つに絞って決めるのがおすすめです。欲張って複数の課題を同時に意識すると、かえって中途半端になりやすいので注意してください。

Q. チーム練習ではできないことを自主練で試すのは問題ないですか?

A. 自主練はあくまで自分の技術を試す場と割り切って取り組めば問題ありません。ただし、チーム練習の時間や道具を使う場合は、周りの迷惑にならないよう配慮してください。

Q. 体重を記録する意味は何ですか?

A. 体重の増減は、体づくりの進み具合や体調のバロメーターになります。守備のパフォーマンスと体の状態を結びつけて振り返る材料として、記録しておく価値があると思います。

Q. ノートを見返す頻度はどのくらいがいいですか?

A. 決まった正解はありませんが、週末や大会の節目など、区切りのタイミングで見返す習慣をつけるとやりやすいと思います。調子の波があったときに見返すと、特に多くの気づきが得られます。

Q. ノートに書いた課題がうまくいかなかった場合、どうすればいいですか?

A. うまくいかなかったこと自体も貴重な記録です。「なぜうまくいかなかったのか」まで書き残しておくと、次に似た課題に取り組むときの参考になります。すぐに結果が出なくても焦らず、記録を積み重ねてください。

Q. 指導者から言われたことは、そのまま書き写せばいいですか?

A. まずはそのまま書き残しておいて構いません。そのうえで、自分なりに実践してみてどう感じたかを付け加えておくと、単なるメモ以上に振り返りに役立つ記録になります。

Q. ノートはどんな形式で書けばいいですか?専用のノートを使うべきですか?

A. 形式にこだわる必要はありません。市販の野球ノートでも、普通の大学ノートでも、書きやすいもので十分です。大切なのは形式よりも、継続して書き、定期的に見返す習慣そのものです。スマートフォンのメモアプリを併用して、練習中に思いついたことをすぐ書き留めておくのも一つの方法です。

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