レギュラー争いで結果を出すための考え方|控え内野手が意識したいこと
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。

新チームが本格的に始動するこの時期は、レギュラーの座をめぐる争いが最も熱くなるタイミングでもあります。私自身、高校2年の春に、先輩が怪我をしたことをきっかけに「二枚目」としてAチームに帯同させてもらった時期がありました。練習試合では1試合目は守備固め、2試合目は一つ上の先輩と一緒に先発でプレーさせてもらう、という日々です。決してレギュラーとして安定していた立場ではありませんでしたが、あの時期に意識していたことは、今振り返っても控え選手が結果を出すための本質だったと思っています。今回は、その実体験をもとに、少ないチャンスの中で結果を出すための考え方を紹介します。
- 新チームでスタメンを狙っているが、なかなかチャンスが回ってこない
- 守備固めや途中出場の短い時間で、結果をどう出せばいいか分からない
- レギュラーの選手との実力差を感じて、モチベーションが上がらない
- 限られた出場機会を、次のチャンスにどうつなげればいいか分からない
- 子どもや教え子が控えの立場にいる中で、どう声をかければいいか悩んでいる
新チームになってから、なかなか試合に出るチャンスが回ってこなくて、正直モチベーションを保つのが難しいです…
その気持ち、よく分かります。私も高校2年の春、先輩の怪我をきっかけに控えの立場でチームに帯同していた時期がありました。今日は、その少ないチャンスの中で意識していたことを、実体験と一緒にお話ししますね。
控え選手が結果を出すために大切なのは、自分にしか出せない価値を自覚することと、少ないチャンスに懸ける集中力を練習から作っておくことです。レギュラーとの差を嘆くのではなく、その差を認めたうえで、今出ている選手を追い越すつもりで日々の練習に取り組むことが、結果的にチーム全体を強くしていきます。
この記事のポイント
こんな人におすすめ
- ✅ 新チームでスタメンを狙っている控え選手
- ✅ 守備固めや途中出場で結果を出す方法を知りたい人
- ✅ レギュラーとの実力差にモチベーションを左右されがちな人
- ✅ 限られた出場機会を次につなげる考え方を身につけたい人
- ✅ 控えの立場にいる子ども・教え子への声かけに悩む保護者・指導者
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| ①自分にしか出せない価値を自覚する | 監督・コーチの起用意図を理解し、自分の良さを最大限に活かすプレーをする |
| ②少ないチャンスに懸ける集中力を練習から作る | 「このゴロは絶対に取る」を練習から徹底し、本番の1プレーへの集中力を高める |
| ③差を認め、追い越すつもりで取り組む | 自分の弱さを自覚するところから改善が始まる。今の自分に対する謙虚さと、追い越す意気込みを両立させる |
①自分にしか出せない「価値」を自覚する
控え選手として出場機会を得たとき、まず私が意識していたのは「自分にしか出せない価値は何か」を自覚することでした。私の場合、それは守備の正確性と、小技を確実にこなせることでした。レギュラーの選手と同じことをしようとするのではなく、監督やコーチが自分を起用してくれた意図を理解したうえで、自分の良さを最大限に活かすプレーを選ぶことを常に考えていました。
高校2年の春、先輩が怪我をしたことをきっかけに、私は「二枚目」としてAチームに帯同させてもらうようになりました。練習試合では、1試合目は守備固めとして途中出場、2試合目は一つ上の先輩と一緒に先発でプレーする、という日々が続きました。この立場で強く感じたのは、自分がなぜそこで使われているのかを理解しないまま、ただがむしゃらにプレーしても評価にはつながらないということです。守備固めとして出るなら、守り切ることに徹する。先発として出るなら、その打順・その場面で求められている役割を考える。起用のたびに「今回はなぜ自分が呼ばれたのか」を自分なりに考える習慣が、結果的にプレーの質を大きく変えてくれました。
自分の良さを最大限に活かすためには、自分自身がどう動くかだけでなく、周りをどう動かすかという視点も欠かせません。守備の正確性が自分の強みだと分かっていたので、練習の段階から捕球・送球の精度にこだわり、試合中も「ここは自分が確実に処理する」というポジショニングを意識していました。自分の強みを自覚しているからこそ、狙ってプレーできる場面が増え、結果として評価される機会も増えていったように思います。自分の強みが何なのか、まだはっきりしていない方は、まず自分の得意なプレーを一つに絞り込み、そこを徹底的に磨くところから始めてみてください。
小技という点では、送りバントの処理やカット・中継プレーでの正確な送球なども、私にとって数字には残りにくいけれど確実にチームの役に立てる場面でした。ヒットや派手なファインプレーでなくても、バントの一塁送球を丁寧に決める、中継プレーで一つも逸れないボールを返す、といった地味な仕事を確実にこなすことで、「あいつに任せれば大丈夫」という信頼を積み重ねることができます。控え選手ほど、こうした目立たないプレーの質にこだわる価値があると私は考えています。
強みを磨くうえで、自主練習の質もとても大切です。限られた時間の中でどれだけ効率よく自分の課題に向き合えるかは、道具の使い方一つでも変わってきます。1人でも守備の精度を高められる練習用具について、以前の記事でも紹介しているので、自分の武器を磨きたい方はあわせて参考にしてみてください。
②少ないチャンスに懸ける集中力を、練習から作る
控え選手のうちは、レギュラーの選手に比べてチャンスが回ってくる場面が圧倒的に少なくなります。だからこそ私は、少ないチャンスの中でいかに自分の価値を見出し、結果を出すか、監督が期待している以上のことができるかを、短い時間の中で発揮しなければならないと考えていました。1試合を通してじっくり取り返せるレギュラーの選手とは違い、控え選手には「名誉挽回のチャンスはない」というくらいの緊張感を持ってプレーしていたのを覚えています。他の選手よりもワンプレーへの集中力が高かったのは、ここでミスをしたら取り返しがつかないという意識があったからだと思います。
この集中力は、試合の瞬間だけ急に発揮できるものではありません。だからこそ私は、練習の中でも「このゴロは絶対に取る」「代打で出されるなら、ラスト一球は必ず自分のポイントで打つ」というように、一つひとつのプレーに明確な目的意識を持つようにしていました。だらだらと練習をこなしてしまうと、いざ本番で1プレーに懸ける集中力を急に出そうとしても、体も気持ちもついてきません。練習の一球一球を、本番のワンチャンスだと思って取り組むことが、控え選手にとっては特に重要だと感じています。
実際、ノックの順番が回ってくるのを漫然と待つのではなく、「次の1本」に対して毎回試合と同じ緊張感を作る練習を心がけていました。目標を決めずに数だけこなす練習と、1球ごとに結果を意識した練習とでは、同じ本数をこなしても身につくものがまったく違います。この「練習を本番だと思って取り組む」という意識づけは、シートノックの受け方にも通じる部分が大きいので、詳しくはこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
この考え方は、ここぞという場面で緊張せずに実力を発揮するための準備とも重なります。練習から本番同様の集中力で取り組んでおくことは、いざという場面での落ち着きにもつながります。緊張しやすいタイプの方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
また、少ないチャンスの中でミスをしてしまったとき、それをどう次につなげるかも重要なテーマです。控え選手は出場機会自体が少ないぶん、一つのミスがそのまま次の起用機会に影響してしまうこともあります。だからこそ、ミスをした後の切り替え方をあらかじめ自分の中に持っておくことも、レギュラー争いを勝ち抜くうえで欠かせない準備の一つだと考えています。
③差を認め、追い越すつもりで取り組む
控え選手とレギュラーの選手との間には、当然ながら実力の差があります。その差は、そのチームの特色や監督がやりたい野球のスタイルに、まだ十分に対応できていないからこそ生まれている部分でもあります。私はこの差を感じたとき、無理に否定するのではなく、まず自分が今のレベルでは足りていないという事実を素直に認めるところから改善を始めるようにしていました。自分の弱さを自覚することは、決して後ろ向きなことではなく、上達のための一番シンプルな出発点だと思います。
その一方で、差を認めることと、現状に満足してしまうことはまったく別の話です。私は当時、今出ている選手を蹴落とすくらいの意気込みで練習に取り組むことを、自分自身に課していました。少し過激に聞こえるかもしれませんが、控え選手一人ひとりがこのくらいの気持ちで日々の練習に向き合うことは、結果的にチーム全体のレベルを底上げすることにつながります。レギュラーの選手にとっても、自分の座を本気で狙ってくる後輩や同期の存在は、決して悪いものではなく、むしろチームを強くする良い緊張感になります。
レギュラーとの差というのは、単純な技術力の差だけとは限りません。そのチームが目指す野球のスタイル、監督が求める判断のスピード感、送球の強さやコースの正確さなど、「そのチームで結果を出すために必要な基準」に対して、まだ自分が追いついていない部分がある、というだけのことも多いです。私自身、大学2年になって初めて先輩たちの試合に出させてもらったとき、高校時代とは求められるプレーの精度がまったく違うことを痛感しました。その差を「レベルが違うから仕方ない」と諦めるのではなく、「何が足りないから任されないのか」を一つひとつ具体的に洗い出し、練習メニューに落とし込んでいったことで、少しずつ信頼を積み重ねていくことができました。
実際に、私自身も高校・大学と、甲子園出場までの道のりの中で、何度もこうした立場を経験してきました。当時は思うようにいかず苦しい時期もありましたが、その経験があったからこそ、後にレギュラーとしてグラウンドに立ったときの一つひとつのプレーに、より重みを感じられるようになったと思っています。その頃に乗り越えてきた具体的な壁については、こちらの記事でも実体験として紹介しているので、興味があれば読んでみてください。
新チームが本格的に始動するこの時期は、レギュラーとの差を感じてつらくなる選手も多い時期だと思います。ですが、その差を素直に認め、それでも今の自分を超えていこうとする姿勢を持ち続けられるかどうかが、半年後・1年後の立場を大きく変えていきます。焦らず、しかし妥協せずに、日々の練習と向き合ってみてください。
控え選手として過ごす時間は、決して無駄な時間ではありません。むしろ、その時期にどれだけ自分と向き合えたかが、後にレギュラーとしてグラウンドに立ったときの安定感につながっていきます。私自身、当時は結果が出ず焦ることも多かったですが、今振り返れば、あの時期に身につけた「価値の自覚」「集中力」「差を認めて追い越す姿勢」の3つは、その後の野球人生を通してずっと役に立ち続けています。
型付け済みグローブを探している方へ
少ないチャンスで結果を出すためには、道具の状態も見逃せないポイントです。グローブが硬く手に馴染んでいない状態だと、本来なら防げたはずのミスにつながり、貴重な出場機会を無駄にしてしまうこともあります。メンタル面の準備と合わせて、道具の面でも不安要素を減らしておくことをおすすめします。
確かに、少ないチャンスなのにグローブの不調が原因でミスをしたら、悔やんでも悔やみきれないですね…
その通りです。私が捕球面までしっかり型付けを済ませたグローブも出品しているので、限られたチャンスに集中できるよう、道具の不安を先に解消しておきたい方はチェックしてみてください。
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まとめ
- 自分にしか出せない価値を自覚し、監督・コーチの起用意図を理解したプレーをする
- 少ないチャンスに懸ける集中力は、練習の一球一球への意識づけから作られる
- レギュラーとの差は素直に認め、そこから改善を始める
- 今出ている選手を追い越すつもりで取り組むことが、結果的にチーム全体を強くする
控え選手として過ごす時期は、思うようにいかず苦しく感じることも多いと思います。ですが、自分の価値を自覚し、少ないチャンスに全力を注ぎ、差を認めながらも追い越す気持ちを持ち続けることは、必ず後の自分の財産になります。新チームが動き出すこの時期だからこそ、今回紹介した考え方を、ぜひ日々の練習から意識してみてください。
よくある質問
Q. 自分の強みが何か分からない場合はどうすればいいですか?
A. 監督やコーチから褒められたプレー、チームメイトから頼られる場面を振り返ってみてください。自分では当たり前だと思っていることが、実は自分の強みであることも多いです。
Q. 出場機会が少なく、モチベーションを保てません。どうすればいいですか?
A. 試合の出場機会そのものではなく、練習の一球一球を「今日のワンチャンス」と捉えることをおすすめします。小さな目的意識の積み重ねが、モチベーションの維持にもつながります。
Q. 「蹴落とすつもりで」という気持ちは、チームの雰囲気を悪くしませんか?
A. あくまで自分自身の中に持つ意気込みであり、相手を攻撃する態度に出すものではありません。むしろ本気で座を狙う選手がいることは、チーム全体の緊張感と成長につながります。
Q. 守備固めなど短い出場時間で評価されるには何が大切ですか?
A. 与えられた役割を正確にこなすことが最優先です。守備固めなら守り切ることに徹し、無理に目立とうとしないほうが、結果的に評価につながりやすいです。
Q. 控え選手の子どもに、保護者としてどう声をかければいいですか?
A. 出場結果だけでなく、練習での取り組み方や、短い時間で見せたプレーの質に目を向けて声をかけてあげてください。結果以外の努力を見てもらえることが、本人の支えになります。
Q. レギュラーとの差がどこにあるのか、自分では分かりません。どうすればいいですか?
A. 感覚だけで判断せず、監督やコーチに直接「今、自分に足りていない部分はどこか」を聞いてみることをおすすめします。具体的な課題が分かれば、練習メニューに落とし込みやすくなります。
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