こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校時代は内野手として甲子園に出場し、大学でもショートを守ってきました。今は型付けや中古グラブの仕入れ販売の仕事もしています。グラブを2本持てるようになった選手からよく聞かれるのが、「練習用と試合用、グラブは分けたほうがいいんですか?」という質問です。結論からいうと、私自身は練習用と試合用を完全に分けてはいませんでした。ただし、雨の日と雨じゃない日でグラブを分けていましたし、試合前日の練習や実戦形式の練習だけは、試合で使うグラブと同じものを使うようにしていました。「分けたほうが道具を大切に使える」という考え方も、「1本を使い込んだほうが手に馴染む」という考え方も、どちらも一理あります。大切なのは、なんとなく2本持つのではなく、それぞれのグラブにどんな役割を持たせるかを自分の中ではっきりさせておくことだと思っています。今回は、分けるメリット・デメリットを整理しながら、私が実際にやっていた使い分けの考え方を、具体的なエピソードも交えて紹介します。

  • グラブを2本持っているが、練習用と試合用で分けたほうがいいのか分からない
  • 分けることのメリット・デメリットを知ったうえで判断したい
  • 新しいグラブを迎えたとき、どう使い分ければいいのか知りたい
野球少年

2本目のグラブを買ってもらったんですが、練習用と試合用で分けたほうがいいのか、それとも1本を使い込んだほうがいいのか、よく分かりません。

SAKURA

どちらが正解というより、目的に合わせた使い分けが大切ですよ。私自身がやっていた工夫も含めて、判断のポイントをお伝えしますね。

完全に分ける・分けないの二択ではなく、試合前の実戦練習は試合用グラブで、それ以外の場面は練習用グラブでというように、目的に応じて部分的に使い分けるのが現実的な考え方です。

この記事のポイント

見出し内容
①分けるメリット・デメリット型崩れ・消耗のリスク分散とコスト・感覚のズレのバランス
②分けない選択肢と実体験SAKURAが実践していた「雨の日だけ分ける」使い分け
③新しいグラブを迎えたときの使い分け方慣らし期間中の練習比重と試合前の切り替えタイミング

こんな人におすすめ

  • ✅ 2本目のグラブを持つことになり、使い分け方に迷っている人
  • ✅ 練習用・試合用を分けるメリット・デメリットを知りたい人
  • ✅ 新しいグラブへの切り替えタイミングに悩んでいる人
  • ✅ 型崩れ・消耗のリスクをできるだけ抑えたい人
  • ✅ 試合での感覚のズレを防ぎたい人

①分けるメリット・デメリット

まずは、練習用と試合用でグラブを分けることのメリット・デメリットを整理してみます。

メリットデメリット
分ける場合型崩れ・消耗のリスクを分散できる、試合用は良い状態を保ちやすいコストが2倍かかる、2本とも手入れ・型付けの手間が必要
分けない場合コストを抑えられる、使い込むほど手に馴染む1本への負担が集中し消耗が早まる、破損時の予備がない

費用面での考え方も整理しておきましょう。グラブの価格帯は学年やグレードによって幅がありますが、2本持つ場合は単純に本体価格が2倍になるだけでなく、型付け代・お手入れ用品の費用も2本分必要になる点は事前に押さえておきたいところです。グローブ購入の予算相場については、こちらの記事も参考にしてください。

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分けるメリット
最大のメリットは、試合用グラブの状態を良く保ちやすいことです。練習で酷使する分の消耗を練習用グラブが引き受けてくれるので、試合用は型崩れや捕球面のへたりが進みにくくなります。また、万が一試合用グラブの紐が切れる、汚れがひどいといったトラブルが起きても、練習用グラブが実質的な予備になるという安心感もあります。特に大会期間中は、練習の合間に道具のトラブルに対応する時間を十分に取れないことも多いため、「何かあってもすぐ代わりがある」という状態は、精神的な余裕にもつながります。毎日大量のノックを受ける守備練習では、グラブへの負荷もかなり大きくなるため、その分を試合用グラブが免れられるのは無視できないメリットです。

分けるデメリット
一番のネックはやはりコストです。グラブは決して安い買い物ではないので、2本を並行して用意し、それぞれに型付け・お手入れの手間をかけることは、選手・保護者双方にとって負担になります。また、2本の状態や捕球感覚が完全に一致することはまずないため、練習でつかんだ感覚が試合でそのまま再現できるとは限らない点も意識しておく必要があります。2本とも型付け・お手入れの手間がかかる点も見落とされがちで、忙しい選手ほど「結局片方の手入れが後回しになってしまう」というケースも珍しくありません。分けるかどうかを考える前に、まずグラブ自体を予備として持つべきかどうかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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練習中の内野手とグラブ

②分けない選択肢と実体験

私自身は、練習用と試合用でグラブをきっちり分けてはいませんでした。1本のグラブに集中して手を加え続けたほうが、自分の手に馴染んだ「一番信頼できる1本」を育てられると考えていたからです。毎日同じグラブでノックを受け続けることで、捕球面のポケットの深さや、紐の締め具合といった細かい部分まで、自分の手の形にどんどん近づいていく感覚がありました。これは複数のグラブを並行して使っていては、なかなか得られない感覚だと思います。

ただし、完全に1本だけで通していたわけではなく、「雨の日と雨じゃない日」でグラブを分けるという使い分けはしていました。雨の日は型崩れや色移りのリスクが高いため、普段使いのグラブとは別に、雨天練習用のグラブを用意しておくことで、メインのグラブへのダメージを最小限に抑えていたのです。雨天練習用のグラブは、性能面で妥協するというよりも、「濡れても惜しくない状態のグラブ」を用意しておくイメージに近く、結果的にメインのグラブを長く良い状態で保つことにつながっていたと感じています。

また、試合前日の練習や、実戦形式のノック・シートノックといった「試合の感覚に直結する練習」だけは、必ず試合で使うグラブと同じものを使うようにしていました。理由はシンプルで、試合での感覚のズレをなるべく起こしたくなかったからです。普段の基礎練習は使い込んで育てているグラブで行い、試合が近づいてきたタイミングで試合用グラブに切り替えて感覚を合わせる、というイメージです。この考え方は、次に説明する「新しいグラブを迎えたときの使い分け」にもつながっています。

③新しいグラブを迎えたときの使い分け方

新しいグラブを迎えたときは、慣らし期間中の使い分けが特に重要になります。この時期の過ごし方次第で、試合で違和感なく使えるようになるまでの期間が大きく変わってくるので、ここでは私が実践していた考え方を具体的に紹介します。

慣らし期間中は練習で多めに使う
新しいグラブを型付けした直後は、革がまだ手に馴染んでおらず、捕球感覚も今まで使っていたグラブとは違います。このタイミングでいきなり試合に投入すると、感覚のズレからエラーにつながるリスクもあるため、私は新しいグラブを迎えたときは、しばらく練習で多めに使うようにしていました。結果として、これも一種の「練習用・試合用の使い分け」になっていたと思います。基礎練習の壁当てやトスバッティングの守備、シートノックなど、負荷の軽い練習から少しずつ実戦形式に近づけていき、グラブが手に馴染んでいく感覚を確かめながら使用比重を上げていくのがおすすめです。慣らし期間中に組み込みたい実戦練習メニューについては、こちらの記事も参考にしてください。

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切り替えのタイミングの目安
新しいグラブを試合で使い始める目安としては、捕球面に自分のポケットができ、開閉がスムーズになり、実戦形式の練習で違和感なく捕球・送球ができるようになった段階です。焦って早く試合投入するより、慣らし期間中にしっかり練習で使い込み、自信を持って試合用に切り替えられる状態にすることを優先してください。目安としては、新品からおおよそ2週間〜1か月程度、練習の頻度によって前後しますが、この期間を焦らず過ごせるかどうかが、その後グラブと長く付き合えるかを左右すると言っても言い過ぎではないと思います。型付け直後〜慣らし期間中のグラブケアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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結局どちらを選べばいいのか
コストに余裕があり、試合用グラブの状態を常にベストに保ちたい場合は、練習用・試合用を分ける選択肢は十分に理にかなっています。一方で、1本のグラブを長く使い込んで自分だけの1本に育てたい場合は、雨の日だけ分ける、試合直前の実戦練習は試合用グラブで行うといった「部分的な使い分け」で十分にリスクを抑えられます。どちらが正解ということではなく、自分の環境や考え方に合った方法を選んでみてください。

迷ったときの判断基準として、次のようなチェックポイントを参考にしてみてください。

  • ☐ 練習の頻度・強度が高く、グラブへの負担が大きい環境かどうか
  • ☐ 2本分の型付け・お手入れの手間をかけられるかどうか
  • ☐ 試合での感覚のズレをどれだけ重視するか
  • ☐ 経済的に2本を並行して用意できるかどうか

これらに複数当てはまるほど「分ける」選択肢が向いていますし、逆に当てはまる項目が少なければ、部分的な使い分けだけで十分に対応できるはずです。迷ったときは、まず雨の日用だけ分けるところから始めてみて、実際の負担の減り方を見ながら本格的に2本体制にするかを判断するというステップを踏むのも一つの方法です。

型付け済みグローブを探している方へ

2本目のグラブを検討している方や、雨の日用のサブグラブを探している方は、すでに型付けが済んだグラブから選ぶという方法もあります。当ラボでは、内野手向けのグラブを型付け済みでメルカリ・Yahoo!フリマで販売しています。

野球少年

2本目は、雨の日用として型付け済みのものを探してみようと思います。

SAKURA

いい考えだと思います。すぐに使える状態のものを2本目として持っておくと、メインのグラブを大事に使い続けられますよ。気になる方は出品もチェックしてみてください。

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まとめ

  • 分けるメリットは型崩れ・消耗のリスク分散、デメリットはコストと感覚のズレ
  • 完全に分けなくても、雨の日だけ分けるなど部分的な使い分けで十分な効果がある
  • 試合前日の実戦練習は試合用グラブで行い、感覚のズレを防ぐという考え方が有効
  • 新しいグラブは慣らし期間中に練習で多めに使い、自信が持てたら試合用に切り替える
  • 正解は1つではなく、自分の環境・考え方に合った使い分け方を選ぶことが大切

練習用と試合用を分けるかどうかは、コストや考え方によって正解が変わるテーマです。大切なのは、グラブごとの役割をなんとなくではなく、自分の中で明確にしておくこと。1本を大切に育てるのも、2本を使い分けて状態を保つのも、どちらも立派な選択です。私自身は「1本を育てながら、雨の日だけ分ける」というスタイルでしたが、チームの練習環境や個人の考え方によって、ベストな答えは変わってきます。今のやり方が絶対ではないので、学年が上がったり環境が変わったりしたタイミングで、改めて使い分け方を見直してみるのもよいと思います。自分に合った付き合い方を見つけて、長くグラブと向き合っていってください。

よくある質問

Q. 中学生・高校生になったばかりでも、2本のグラブを持つべきですか?

A. 必ずしも必要ではありません。まずは1本のグラブとしっかり向き合い、手に馴染ませることを優先してよいと思います。2本目を検討するのは、練習量が増えてグラブへの負担が大きくなってきたタイミングや、経済的に余裕ができたタイミングで十分です。特に中学生・高校生になったばかりの時期は、まだ体格やポジションが変わる可能性もあるため、無理に2本を揃えるより、1本を大切に使う経験を積むほうが優先度は高いと考えています。

Q. 練習用グラブは型付けをしっかりしなくてもいいですか?

A. 練習用であっても、最低限のお手入れ・型付けは必要です。型崩れしたまま使い続けると、かえって変な捕球フォームが身についてしまうこともあるため、練習用・試合用にかかわらず、基本のケアは続けてください。「練習用だから多少雑に扱っても構わない」という考え方は、結果的に捕球ミスやケガのリスクを高めてしまうこともあるため、あまりおすすめできません。

Q. 試合用グラブが急に壊れてしまったら、練習用グラブをそのまま試合に使っても大丈夫ですか?

A. 緊急時であれば問題ありません。ただし、普段から試合用グラブと感覚が大きく違う状態で放置していると、いざという時に対応しづらくなります。練習用グラブも、ある程度は試合を想定した状態に保っておくと安心です。日頃から「いつでも試合に使える状態」を意識してお手入れしておくことが、いざという時の落ち着いたプレーにもつながります。

Q. 分けた場合、2本のグラブの手入れ頻度は同じでいいですか?

A. 使用頻度に応じて調整するのがおすすめです。一般的に練習用のほうが使用時間は長くなりやすいため、練習用グラブのほうがお手入れの頻度をやや高めにする選手が多い印象です。逆に試合用は使用頻度こそ低いものの、いざという時に最高の状態で使えるよう、シーズン中は定期的にオイルを入れてコンディションを保っておくことをおすすめします。グラブの手入れ方法の基本については、こちらの記事も参考にしてください。

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Q. 新チームになるタイミングで、練習用グラブを新調するのはありですか?

A. ありだと思います。新チームで練習量が増える時期に、使い込んでいた1本を試合用として維持しつつ、新しい練習用グラブを迎えるという流れは無理がなく、コスト面でも段階的に負担を分散できます。新チーム時期に見直したいグラブの状態チェックリストも参考にしてみてください。

新チーム時期のグローブ状態チェックリスト こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

Q. ポジションによって、分けるべきかどうかの判断は変わりますか?

A. 大きくは変わりませんが、捕球機会が多いポジションほどグラブへの負担が大きくなる傾向はあります。特に守備機会の多いショート・セカンドは、1本にかかる負担も大きくなりやすいため、分ける・雨の日だけ分けるといった工夫のメリットを感じやすいポジションだと思います。一方でファーストやサードは、ポジションごとに求められる捕球スタイルが異なるため、使い分けよりもまず自分のポジションに合った型付けができているかを優先して見直すのもおすすめです。ポジション別の型付けの違いについては、こちらの記事も参考にしてください。

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