最終更新日: 2026年10月15日

こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校では内野手として甲子園に出場し、大学でも内野手として全国大会を経験しました。現在は型付け済みグローブの仕入れ・販売もしています。

夏の大会シーズンは、暑さと日差しとの戦いでもあります。実は私自身、高校の体験会で熱中症になり、意識がもうろうとしたまま思うようなプレーができなかった経験があります。緊張していたことに加えて寝不足も重なっていて、体の中に熱がじわじわ蓄積していく感覚は、今でもはっきり覚えています。

この記事では、その経験と現役時代に実際に使っていた道具をもとに、熱中症対策グッズ6つと、サングラス・日焼け止めを中心とした日差し対策を1本にまとめました。「守備の動きを妨げないか」を基準に、内野手の目線で選び方を整理します。

  • 練習や試合の後半に、暑さでバテて集中力が続かない
  • フライを追うとき、太陽と打球が重なって見失いそうになる
  • 熱中症対策グッズが多すぎて、何から揃えればいいか分からない
  • 高校野球でサングラスを使えるのか、ルールがよく分からない
野球少年

毎年、夏の大会前になると暑さでフラフラになります。守備の動きを邪魔しない対策ってありますか?

SAKURA

ありますよ。私も体験会で痛い目を見たので、グラブ操作や送球に影響しないものだけを選んで紹介しますね。日差しの対策もあわせて整理しておきます。

内野手の暑さ対策は、「守備の動きを妨げないか」を基準に選び、暑さ(体の中)と日差し(外からの刺激)を分けて備えるのがポイントです。体の中は水分・塩分・冷却、外からは日焼け止め・サングラス・アンダーシャツで対策します。

この記事のポイント

見出し内容
①暑さと日差しで消耗する理由内野手特有の負担と、熱中症の目安
②日焼け止め汗に強く、塗り直しやすいものを選ぶ
③サングラス選び方と高校野球の規定
④冷感スプレーベンチで体感温度を下げる
⑤塩分タブレットと水分補給汗で失う塩分を補う
⑥首筋の冷却氷・ネッククーラーでクールダウン
⑦アンダーシャツと帽子直射日光を遮る
⑧場面別の使い分け試合前・イニング間・試合後の流れ

こんな人におすすめ

  • ✅ 夏の練習・試合で毎回体力を消耗してしまう人
  • ✅ フライの見失いや日焼けに悩んでいる人
  • ✅ 高校野球のサングラス規定を確認したい人
  • ✅ 子どもの暑さ対策を選んであげたい保護者
  • ✅ ベンチでの過ごし方も含めて見直したい人

①内野手が暑さと日差しで消耗しやすい理由

内野手は、外野手より守備位置が打者に近く、ノックや試合で打球に反応する回数も多いポジションです。土のグラウンドは照り返しも強く、体感温度は気温以上に上がりやすいと言われています。加えて、打球判断や送球先の確認など頭を使う場面が多いため、体力だけでなく集中力も削られていきます。暑さによる集中力の低下が、そのままエラーやプレーの遅れにつながりかねません。

日差しの面でも、内野手は無関係ではありません。内野フライやポップフライを追うとき、太陽と打球が重なると一瞬見失うことがあります。眩しさを我慢して目を細める動作が増えると、それだけで集中力は少しずつ削られます。

日差しの強いグラウンドで試合をする野球選手

また、大事な試合の前で緊張しているときや、前の晩に十分眠れなかったときは、体調が万全なときよりも熱中症になりやすいと言われています。気持ちが張っているほど暑さのサインを見逃しやすいので、「まだ大丈夫」と思う前に対策を始めておくことが大切です。

暑さ指数(WBGT)を目安にする
日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針では、暑さ指数(WBGT)が31℃以上で運動は原則中止、28〜31℃で厳重警戒(10〜20分おきの休憩と水分・塩分補給)、25〜28℃で警戒(積極的に休憩をとり、水分・塩分を補給)とされています。数値は改訂されることがあるため、最新の指針は日本スポーツ協会の公式情報で確認してください。環境省の「熱中症予防情報サイト」などで当日のWBGTを見られるので、グッズを揃えるだけでなく、数値を見て練習内容や休憩の回数を調整するのも立派な対策です。

早めに気づきたいサイン
めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、足がつる感覚などは、熱中症の初期サインと言われています。私が体験会で熱中症になったときも、「少しぼんやりするな」という違和感が先にありました。ただ、気持ちが張っているとそれを我慢してしまうんです。違和感を覚えたら、すぐにベンチへ戻って休み、体を冷やして水分と塩分を摂る。この判断を迷わずできるようにしておくことが、いちばん大切な対策だと思っています。

②日焼け止め:汗に強く、塗り直しやすいものを選ぶ

日焼け止めは見た目の対策と思われがちですが、肌へのダメージや体表面の熱の蓄積を抑える意味で、熱中症対策の一つとも言われています。私自身、現役時代は汗や水に強いウォータープルーフタイプで、塗り直ししやすいものを選んで持ち歩いていました。

選ぶポイントは「汗に強い」「塗り直しやすい」の2点です。朝に塗った日焼け止めは、汗で数時間のうちに流れてしまうことも珍しくありません。ジェルタイプやミルクタイプのように伸びが良くベタつきにくいものなら、イニング間や練習の合間にサッと塗り直せます。ベタつきが強いとグラブやバットを握る感触に影響することもあるので、サラッとした使用感のものがおすすめです。SPF・PAの数値は、屋外で長時間過ごすことを考えるとSPF50・PA++++程度が安心です。

塗り残しやすいのは、首の後ろ・耳・腕、そして帽子のつばの影に入りにくい鼻先や頬骨のあたりです。曇りの日でも紫外線は晴天時の6〜8割程度残っていると言われているので、練習・試合の日は天気にかかわらず同じ手順で塗る習慣をつけておくと、塗り忘れを防げます。

③サングラス:選び方と高校野球の規定

日差し対策の中でも、守備に直結して効果を実感しやすいのがサングラスです。太陽の方向を向いたときでもフライの見え方が楽になり、目の疲れも抑えられると言われています。一方で、高校野球の公式戦で使う場合は規定を守る必要があります。

高校野球の使用制限(2025年度規定)
日本高等学校野球連盟の用具の使用制限では、サングラスについて次のように定められています。

  • メガネ枠はブラック・ネイビー・グレーのいずれかとし、ホワイトは不可
  • メーカー名の表示はメガネ枠の本来の幅以内、グラスの眉間部分も同様
  • メーカー名はメガネ枠と同系色で目立たない色とする
  • 著しく反射するレンズのサングラスの使用は認められない

規定はシーズンごとに更新される可能性があるため、購入前に最新の内容を日本高等学校野球連盟または所属する都道府県の高野連で確認してください。「著しく反射するレンズ」の判断は商品によって解釈が分かれることもあるので、迷ったら自己判断せず、事前に連盟へ相談するのが確実です。具体的なモデルは、こちらの記事でも紹介しています。

【2026年版】野球用サングラスおすすめ5選|高校野球対応モデルも紹介 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 野球用サングラスを選ぶ際、 ・どんなサングラスを選...
サングラスをかけてプレーする野球選手

レンズの色と濃さ
グレー系のレンズは色の見え方が自然に近く、ボールの縫い目や打球の軌道を判断しやすいとされています。逆に極端に濃いレンズは、日陰から日向へ、あるいはその逆に視線が移ったときに見えづらくなることがあります。野球は急な視線移動が多いスポーツなので、濃すぎないものが無難です。UVカット率が高いものなら、眩しさだけでなく紫外線による目の負担も減らせます。

フィット感
プレー中にずれたり、汗で滑ったりするサングラスは、かえって集中力を削ります。試着できるなら、頭を素早く動かしたり下を向いたりして、ズレにくいか確かめましょう。ノーズパッドやテンプルに滑り止め加工があるモデルは、汗をかいても安定しやすいです。キャップやヘルメットと組み合わせたときに干渉しないかも、あわせて確認しておくと当日のトラブルを防げます。

なお、いきなり試合で初めて使うのはおすすめしません。シートノックなど実戦に近い練習で、打球を違和感なく追えることを確認してから本番に投入してください。下の商品は、スポーツ用サングラスとして定番のモデルの一例です。高校野球の公式戦で使えるかどうかは、上の規定に照らして各自で確認をお願いします。

④冷感スプレー:ベンチで体感温度を下げる

練習前後やベンチに戻ったときに、ユニフォームの上からサッと使えるのが冷感スプレーです。気化熱を利用して体感温度を下げる仕組みで、守備につく前の短い時間でも手軽にリフレッシュできます。

注意したいのは、グラブに直接スプレーしないことです。捕球面や革の部分にかかるとシミや劣化の原因になることがあります。首元や背中など体幹部を中心に使い、グラブは少し離して置いてからスプレーする癖をつけておくと安心です。

⑤塩分タブレットと水分補給

汗をかくと、水分だけでなく塩分やミネラルも失われます。水やスポーツドリンクだけでは塩分補給が追いつかないケースもあると言われており、噛んですぐ摂れる塩分タブレットは、休憩の合間にサッと補給できる便利さがあります。ポケットやベンチのバッグに常備しておけば、給水のタイミングに合わせて無理なく続けられます。

スポーツの場で水分補給をする様子

水分補給は、のどが渇く前に少しずつ、こまめに摂るのが基本です。イニング間や守備交代のたびに一口ずつ飲む、といったルールを決めておくと、飲み忘れを防げます。食事や睡眠を含む体づくりの基本は、こちらの記事にまとめています。

野球人に必要な栄養・食事管理|練習量に見合った体づくりの基本 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校時代は内野手として甲子園に出場し、大学でもショートを守ってき...

⑥首筋の冷却:氷とネッククーラーでクールダウン

首筋には太い血管が通っているため、ここを集中的に冷やすと効率よく体温の上昇を抑えられると言われています。タオルに包んだ氷やアイシング用のグッズをベンチに用意しておき、守備交代のたびに冷やすと、次のイニングに向けて体をリセットしやすくなります。

ベンチの中でできる対策なので、グラブを扱う守備動作そのものには影響しません。ネッククーラーのように首に巻いておけるタイプなら、手がふさがらず、ベンチでも移動中でも使いやすいです。

⑦アンダーシャツと帽子:直射日光を遮る

「暑い時期に長袖は逆効果では」と思われがちですが、直射日光を肌に当てないことで、日焼けによるダメージや体温の上昇を抑える効果があるとされています。最近は接触冷感・吸汗速乾素材のアンダーシャツも増えています。着用による守備動作への影響はほとんどなく、素材の伸縮性と通気性を確認して選べば十分です。サイズ感やレッグガードとの組み合わせは、こちらの記事で詳しく書いています。

内野手用アンダーシャツ・レッグガードの選び方|守備の可動域を邪魔しないために こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

帽子はチームでデザイン・色が統一されていることがほとんどで、個人で選べる部分は限られます。試合用はチームの規定を優先し、練習用に通気性のよいものを別に1つ用意しておくのがおすすめです。つばが長めのモデルは日差しを遮る効果が高く、ムレにくい素材なら長時間のプレーでも快適さを保ちやすくなります。

⑧場面別の使い分け:試合前・イニング間・試合後

グッズは「何を持つか」より「いつ使うか」で効果が変わります。私が現役時代に意識していた流れを、場面ごとにまとめました。

場面やること使うもの
試合前(アップ前)日焼け止めを顔・首・腕に塗る。水分と塩分を先に補給日焼け止め・塩分タブレット
守備につく前サングラスの装着確認。冷感スプレーで体感温度を下げるサングラス・冷感スプレー
イニング間(ベンチ)一口ずつ水分補給。首筋を冷やす。必要なら日焼け止めを塗り直す飲み物・氷・ネッククーラー
試合後水分・塩分を補給して体を冷やす。汗で濡れたアンダーシャツは早めに着替える飲み物・塩分タブレット・着替え

イニング間にできることは、守備交代の短い時間に限られます。集中力を保つ工夫とあわせて考えると、より実戦的です。

イニング間・守備交代の合間にできる集中力の保ち方 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経...

型付け済みグローブを探している方へ

暑い季節は、自分の体調管理だけでなく、汗や湿気でグラブへの負担も大きくなる時期です。自分のケアとあわせて、グラブのコンディションも見直してみてください。

【放置厳禁】夏のグローブケア完全ガイド|汗・湿気で型崩れさせないための全手順 こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。 高校で甲子園、大学で全国大会を経験し、今はグローブの型付...

新しいグラブへの買い替えを検討している方には、私が実際に型付けしたグローブの出品もあります。捕球面がしっかりした状態でシーズンを迎えたい方は、ぜひチェックしてみてください。

👉 Baseball Growth Lab のメルカリショップはこちら
👉 Baseball Growth Lab の Yahoo!フリマはこちら

まとめ

  • 暑さ対策は「守備の動きを妨げないか」を基準に選ぶ
  • 体の中は水分・塩分・冷却、外からは日焼け止め・サングラス・アンダーシャツで備える
  • 高校野球でサングラスを使うなら、フレームの色とレンズの反射に関する規定を必ず確認する
  • グッズは「いつ使うか」を決めて習慣にすると続けやすい
  • WBGTなど数値の目安も見て、練習内容や休憩を調整する

熱中症を完璧に防ぐことは難しいかもしれません。それでも、できる対策をしておかないと、大事な試合で自分本来のプレーができなかったときに後悔することになります。どれか一つを完璧にやろうとするより、負担の少ない対策をいくつか組み合わせて習慣にするほうが長く続きます。体調管理も守備の一部と捉えて、できるところから取り入れてみてください。成長期の選手は体温調節機能がまだ発達段階にあるとも言われているため、保護者の方も様子を見ながら無理のない範囲でサポートしてあげてください。

よくある質問

Q. 熱中症対策グッズは何から揃えればいいですか?

A. まずは日焼け止めと塩分タブレットなど、手軽に始められるものからがおすすめです。ベンチの氷での首筋冷却は、用意するだけで実践できます。

Q. 中学生や少年野球でも、サングラスの規定はありますか?

A. 大会によって規定は異なります。高校野球の規定がそのまま適用されるとは限らないので、所属する連盟や大会要項を事前に確認してください。

Q. 練習中も高校野球のサングラス規定を守る必要がありますか?

A. 規定は主に公式戦が対象です。ただ、普段から規定に合ったものに慣れておくと、本番でも違和感なくプレーできます。

Q. 冷感スプレーはグラブにかけても大丈夫ですか?

A. 避けてください。冷感スプレーは体やユニフォーム用で、革にかかるとシミや劣化の原因になることがあります。

Q. 長袖のアンダーシャツは、かえって暑くなりませんか?

A. 一見暑そうですが、直射日光を遮ることで体温の上昇や疲労の蓄積を抑える効果があるとされています。接触冷感・吸汗速乾素材のものを選ぶと、着ていても暑さを感じにくくなります。

Q. サングラスをかけると、打球への反応が遅れませんか?

A. レンズの色や濃さが合っていないと、見えづらく感じることがあります。実際のグラウンドで太陽光の下での見え方を確かめ、練習で慣らしてから本番に使うのがおすすめです。

Q. 練習中に熱中症かもしれないと感じたら、どうすればいいですか?

A. すぐに練習を中断して、涼しい場所で休み、首筋やわきの下などを冷やしながら水分と塩分を補給してください。意識がはっきりしない、自分で水を飲めないなどの症状があるときは、迷わず救急車を呼ぶなど、周囲の大人に助けを求めることが大切です。

あわせて読みたい

ABOUT ME
SAKURA
Baseball Growth Lab運営者のSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手としてプレーし、甲子園出場も経験しました。その経験を活かし、内野手向けのグローブ選び・型付け・守備力向上に関する情報を発信しています。型付け済みグローブの仕入れ・販売も自ら手がけており、実際に手に取った実感をもとにレビューや解説を書いています。