内野手のケガ予防・ウェア用品ガイド|テーピング・サポーター・アンダーシャツ・ソックスの選び方
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を内野手として続け、甲子園出場も経験しました。現在はグラブの型付けや仕入れ販売にも携わっています。
内野手は、ゴロへの一歩目、送球の踏み込み、ベースカバーでの切り返しと、足首や指に負担がかかる動きが多いポジションです。私は手首の捻挫や骨折、肉離れ、スパイクの刃による切り傷まで経験していて、その分こうした道具には本当にお世話になりました。この記事では、部位ごとの選び方を実体験とあわせて1本にまとめます。
こんな悩みを抱えている方に向けて書きました。
- 足首をひねりやすく、サポーターやテーピングの選び方が分からない
- 突き指を繰り返してしまい、予防できる道具を知りたい
- アンダーシャツが投げるたびにずり上がってストレスになっている
- ソックスとストッキングを両方履く必要があるのか迷っている
テーピングもサポーターもアンダーシャツも種類が多すぎて、何を買えばいいのか分からないです…
部位ごとに「何を守りたいか」を決めると選びやすくなりますよ。私の失敗談も交えながら、順番にお伝えしますね。
内野手の用品選びは、「守備の動きを邪魔せず、ケガのリスクだけを減らす」ことが基準です。足首は固定力、指は巻きすぎない薄さ、アンダーシャツはずり上がらないサイズ感、足元はソックスとストッキングの両方着用が基本。そして、道具は痛みを我慢してプレーするためのものではありません。
この記事のポイント
| 守りたい部位 | 主な道具 | 選ぶ基準 |
|---|---|---|
| 足首 | サポーター・非伸縮テープ | サイズと固定力のグレード |
| 指・手首 | 薄手テープ・フィンガーサポーター・リストバンド | グローブのフィット感を変えない |
| 上半身 | アンダーシャツ | ずり上がらない・袖が余らない |
| すね・足 | レッグガード・ストッキング・ソックス | 足首まで覆う・実戦では両方着用 |
こんな人におすすめ
- ✅ 足首の捻挫が不安で、サポーターやテーピングを検討している選手
- ✅ 突き指しやすく、予防の道具を知りたい選手・保護者
- ✅ 学生野球でのテーピングの色ルールを知りたい方
- ✅ アンダーシャツのずり上がりが気になっている方
- ✅ スパイクの刃によるケガから足を守りたい方
①足首と指を守る|テーピング・サポーターの選び方

足首はサポーターとテーピングを使い分ける
特にセカンド・ショートの二遊間は、ダブルプレーでベース上の急停止・急発進を繰り返すため、足首への負担が大きくなりがちです。一塁手・三塁手もライン際の横の動きが多く、足首の負荷が軽いわけではありません。過去に捻挫をした選手や不安がある選手は、足首用サポーターを取り入れるのも一つの方法です。
サポーターを選ぶときは、次の3点を意識すると失敗しにくくなります。
- サイズ:大きいとズレて固定力が落ち、小さいと血流を妨げます。サイズ表を必ず確認してください
- 固定力のグレード:予防向けの軽いものから、捻挫明けの強い固定まで段階があります
- スパイクとの相性:着けた状態でスパイクがきちんと履けるか、圧迫感がないかを確認します
日常的な予防なら伸縮性のあるサポーターで十分です。捻挫明けなど不安が強い時期は、テーピングでしっかり固定したほうが安心感があります。ただしテーピングは巻き方で固定の強さが変わるため、正しい巻き方を覚えておく必要があります。
指は「巻きすぎない」が基本
指は細かい動きが多い部位なので、固定力の強すぎるテープを巻くと、グラブさばきや握りの感覚が鈍ります。関節の曲げ伸ばしを妨げたくない場合は、薄手で伸縮性のあるテープを使い、関節部分だけを軽くサポートするのがおすすめです。試合当日にいきなり巻くのではなく、練習のキャッチボールや捕球練習で違和感がないか、事前に確認しておきましょう。
キネシオテープの種類と学生野球の色ルール
私が実際に使っていたのは「キネシオ」と呼ばれるタイプのテーピングです。筋肉の動きに合わせて伸び縮みする伸縮タイプと、関節をしっかり固定する非伸縮タイプがあり、捻挫直後など動きを止めたい場面は非伸縮、予防目的で動きを妨げたくない場面は伸縮、というように使い分けます。足首や指のように動きを止めたい部位では、私も非伸縮を選ぶことが多かったです。チームメイトには、色の種類が豊富な「OKTAPE 5211 Classic」のような非伸縮タイプを使う選手もいました。
注意したいのが色のルールです。私の経験上、学生野球の大会ではテーピングの色は肌色(ベージュ)のみという決まりが多く、派手な色は注意を受ける可能性があります。色以外にも、事前申告が必要な大会や、ユニフォームの袖から見える範囲を制限するケースがあります。購入前に、チームや大会の規定を指導者や先輩に必ず確認してください。
②突き指対策|リストバンドとフィンガーサポーター
突き指対策は、「予防」と「応急対応」を分けて考えるのがコツです。予防は、フィンガーガードやリストバンド・サポーターで衝撃を和らげ、関節が不自然に曲がるのを抑えること。応急対応は、突き指した直後にまず患部を冷やし、無理に動かさず安静にすることです。「突き指は引っ張れば治る」と言われることがありますが、骨折や靭帯損傷の可能性もあるため自己判断で引っ張るのは避け、痛みが続くときは早めに医療機関を受診してください。
内野手は強い打球を正面で受ける場面、イレギュラーバウンドで芯を外す場面、素手で握り替える送球動作など、指を痛めやすい場面が多いポジションです。なお、捕球面がヘタって手が痛くなっている場合は、道具側に原因があることも多いので、こちらの記事も確認してみてください。
リストバンドは「汗対策」か「手首サポート」かを決める
リストバンドには、吸汗性の高いタオル地で汗を拭く「汗対策タイプ」と、手首の関節を軽く固定する「サポートタイプ」があります。サポートタイプは、手首に不安がある選手や痛めた経験のある選手に向いていますが、締め付けが強すぎると送球時のスナップを制限してしまいます。「軽くサポートする」程度で、可動域を大きく狭めないものを選びましょう。チームによっては色やデザインに規定があるので、大会前の新調は事前確認が安心です。
フィンガーサポーターはグローブのフィット感が最優先
フィンガーサポーターは、指の関節を軽く固定して突き指を予防したり、痛めた指を支えたりする道具です。最も注意したいのは、グローブのフィット感を妨げない厚みかどうか。厚みがあると指の可動域が狭まり、ボールを収める感覚が変わって、かえって捕球ミスにつながることがあります。装着したままボールを捕る・投げる動作を繰り返し、違和感が薄れるまで練習で慣らしておきましょう。
タイプは大きく2つです。伸縮性のある布・テープ素材の薄手タイプは違和感が少なく日常の予防向き、プラスチックや金属の芯が入った芯入りタイプは痛めた指をしっかり守れる反面、グローブへの影響も大きくなります。まず薄手から試して、物足りなければ芯入りを検討する順番がおすすめです。ノックのような反復練習は薄手、大事な試合は安心感のある芯入り、と使い分ける選手もいます。痛みが強い、腫れが引かない、指が変形して見えるといった場合は、サポーターで固定して続けず、医療機関を優先してください。
③無理は禁物|ケガをしたときの判断とひざ・太ももケア
ここで、私自身の実体験を正直にお話しします。現役時代、ヘッドスライディングで手首を捻挫したとき、肉離れを起こしたとき、デッドボールで骨折したとき、いずれもテーピングやサポーターを使いながらプレーを続けました。特に肉離れのときは、走塁で違和感があるのに「テーピングで固定すればなんとかなる」と自分に言い聞かせていました。
ただ、これは本当はやってはいけないことです。テーピングやサポーターは痛みや不安定さを軽減してくれますが、ケガそのものを治す道具ではありません。当時悪化せずに済んだのはたまたま運が良かっただけだと、今は思っています。テーピング・サポーターは「予防」と「軽度な不安のケア」のための道具で、痛みを我慢してプレーするための道具ではありません。特にデッドボールでの骨折は、その場では我慢できる痛みに感じても、骨に大きなダメージが入っていることがあります。違和感が続くときは早めに病院で診てもらってください。肩・肘のケアについては、こちらの記事も参考になります。
足首や指に目が行きがちですが、ヘッドスライディングやベースカバーでの接触が多い内野手は、ひざや太ももにも負担がかかります。ひざには関節の動きを支えるサポーター、太ももには肉離れ予防のコンプレッション(着圧)タイプが向いています。肉離れは癖になりやすいので、一度経験した選手はウォームアップとあわせて予防しておくと安心です。サポーター類は汗で蒸れてへたりやすいため、使用後は陰干しして乾かし、ゴムの伸びや生地の薄さを感じたら買い替えのサインです。
④アンダーシャツとレッグガードの選び方
アンダーシャツで一番大切なのは、見た目のフィット感よりも「動いたときにどうなるか」です。正直に言うと私も選び方で失敗した経験があり、小さすぎたり締め付けが強すぎたりすると、投げる動作を繰り返すたびに裾が少しずつ上がってきます。試合中に何度も裾を直すのは想像以上にストレスで、集中力が途切れる原因にもなります。かといって大きすぎると、冬の長袖は袖が余って手首周りに生地がたまり、リリースの感覚や送球の精度に響きます。「動いてもずれないけれど、動きを制限しない」サイズ感を探すことが、選び方の本質です。
ずり上がりが気になる選手には、体に密着して位置がずれにくいコンプレッションタイプが向いています。締め付けが強すぎると感じる選手や成長期でサイズが変わりやすい選手は、ゆったりタイプの中でも裾がゴムで止まるフィット感の高いものを選ぶとよいでしょう。試着や購入時は、腕を大きく振る・しゃがむといった守備動作を再現して確認してください。
冬は袖丈、夏は冷感と日焼け対策
冬は袖丈が投げる動作を邪魔しないことが最優先で、そのうえで伸縮性のある薄手・中厚手の生地で保温性を確保するのがバランスの取りやすい選び方です。裏起毛は暖かい反面、厚みが出やすいので伸縮性を確認しておきましょう。2枚重ねは袖周りがもたつくので避け、防寒はアンダーシャツ自体の保温性かウォームアップジャケットで調整します。
夏は吸汗速乾性や冷感素材を選び、汗でシャツが肌に張り付いて体力を余計に消耗しないようにします。半袖ではなく中袖(七分袖程度)にして、日焼けによる疲労を抑える工夫もおすすめです。夏の暑さ対策全般は、こちらの記事も参考にしてください。
私自身が使っていたのも丸首・長袖タイプでした。気に入ったシリーズが見つかってからは、同じものをシーズンごとに買い足していました。冬・夏それぞれ最低2着ずつ用意するとローテーションしやすくなります。
レッグガードは足首まで覆うタイプが安心
レッグガードについては、正直に言うと私自身は現役時代に使っていませんでした。そのため使用感は語れませんが、自打球はすねや足首の骨に当たると、次の守備に支障が出るほどの痛みになることがあります。そのリスクを考えると、すねだけの短いタイプより、可動域を確保しながら足首までガードできる形状のほうが、守備でも打席でも安心感があるはずです。選ぶ際はサイズが合っているかを確認し、しゃがむ・走るといった動作を試してから購入しましょう。
⑤足元を守る|ソックスとストッキング

ユニフォームでは、まず薄手のソックスを履き、その上からストッキング(すねから足首を覆う長い靴下)を重ねるのが一般的です。ソックスは汗の吸収とクッション、ストッキングはすねから足首の保護が役割です。私は基礎練習だけの日はソックスのみで済ませることもありましたが、ノック、紅白戦、試合などスパイクで実戦的に動く場面では必ずストッキングも着用していました。
理由は、スパイクの刃で何度もケガをしたからです。自分のスパイクで自分の足を傷つけたことも、相手のスライディングで足を切られたこともあります。薄いソックスだけでは刃の接触から守りきれません。ストッキングなら生地が一枚多くクッションになり、傷の深さを軽減できる可能性が高くなります。絶対に防げる保証はありませんが、「履いていてよかった」と感じた場面を何度も経験しました。特に二塁ベース付近の併殺プレーやベースカバー、盗塁阻止のタッチプレーは、足が近づいて刃の接触リスクが高まる場面です。
現役時代に愛用していたのは、ZETTの五本指ソックスです。足の指が1本ずつ独立しているので最初は戸惑いましたが、数回で慣れ、むしろ普通のソックスが物足りなくなりました。足指それぞれで地面を捉えやすく、踏ん張りやグリップ力が向上しやすいと言われています。私も、軸足で踏ん張って送球する場面で安定感が増したように感じました。指の間で汗が分散されて蒸れを軽減できる点も、夏場には助かります。もちろん個人差はあるので、最初は練習で試し履きしてから試合に取り入れてください。
ソックスは厚手だとクッション性が高い反面ズレや靴擦れが、薄手だとフィット感が高い反面足裏への負担が出ることがあるので、何種類か試して選んでください。足元と合わせてスパイク自体も見直したい方は、こちらの記事をどうぞ。
型付け済みグローブを探している方へ
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まとめ
- 足首はサイズと固定力で選び、指は巻きすぎない薄さを意識する
- キネシオテープには伸縮・非伸縮があり、学生野球は色ルール(肌色のみ等)を事前に確認する
- 突き指対策は予防と応急対応を分け、サポーターはグローブのフィット感を最優先にする
- アンダーシャツはずり上がらず袖が余らないサイズ感で選ぶ
- 実戦ではソックスとストッキングの両方を履き、スパイクの刃から足を守る
- テーピング・サポーターは、痛みを我慢してプレーするための道具ではない
どれもグローブやスパイクほど注目されない道具ですが、ケガを減らし、プレーに集中できる時間を増やしてくれます。何より大切なのは、道具に頼りすぎず、違和感を覚えた時点で休む・相談する判断ができることだと、自分自身の経験から強く感じています。
よくある質問
Q. テーピングとサポーター、どちらを選べばいいですか?
A. 毎回同じ強さで固定したいならサポーターが手軽です。ケガの状態や部位に合わせて固定の強さを調整したいならテーピングが向いています。場面によって使い分けている選手も多いです。
Q. 突き指をしたら、まず何をすればいいですか?
A. まず患部を冷やし、無理に動かさず安静にします。「引っ張れば治る」は避け、痛みや腫れが続くなら早めに医療機関を受診してください。
Q. アンダーシャツのサイズは普段の服と同じでいいですか?
A. 普段より少し小さめの、体にフィットするサイズのほうがずり上がりを防ぎやすくなります。試着できるなら、投げる動作を再現して確認してください。
Q. 練習でもストッキングは履くべきですか?
A. 基礎練習やトレーニングのみの日はソックスだけでも問題ないことが多いです。ただ、ノックや紅白戦などスパイクで実戦的に動く練習では、ケガ防止のためにストッキングも着用することをおすすめします。
Q. 学生野球のテーピングの色ルールは、どこで確認できますか?
A. 大会や連盟によって異なるため、チームの指導者や大会要項で確認するのが確実です。私の経験では肌色以外が認められないケースが多かったですが、必ず最新の規定を確認してください。
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