ダブルヘッダー・連戦中のグローブケア|試合間の短時間でできること
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。
以前、遠征・移動時のグローブケアについてお伝えしましたが、今回はその応用編として、1日に複数試合をこなすダブルヘッダーや連戦中のケアについてです。大会シーズンはこうした過密日程が続くことも多く、こんな悩みを持つ選手・保護者の方は多いのではないでしょうか。
- 1試合目が終わった後、グローブをどうケアすればいいか分からない
- 試合間の短い時間で何をすればいいのか優先順位が分からない
- お昼休憩の過ごし方で、次の試合のパフォーマンスに差が出るのか気になる
- ダブルヘッダーの日は普段とケアを変えるべきか知りたい
ダブルヘッダーの日って、1試合目が終わったらグローブをそのままバッグに突っ込んで、お昼ご飯食べてすぐ2試合目の準備、みたいな流れになっちゃうんですけど大丈夫でしょうか…?
短い時間だからこそ、やることを絞ってルーティン化しておくのがおすすめです。私が現役時代に実際にやっていた流れをお伝えしますね。
ダブルヘッダーの試合間は、汗を拭き取って乾かすことと体を休めすぎないことの両方を短時間で両立させるのがポイントです。グローブも体も、次の試合にすぐ動ける状態を保っておくことを意識してください。
この記事のポイント
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| ①ダブルヘッダーでグローブに起こりやすいこと | 汗と砂ぼこりが1試合目の時点で相当な量になる |
| ②試合間の短時間ケアルーティン | 着替え・汗拭き・外干し・軽い汚れ落としの順で行う |
| ③グローブと体、両方のコンディション管理 | 休ませすぎず、食べ過ぎず、次の試合に備える |
| ④大会全体を通したケアとの使い分け | 試合間は応急ケア、大会後にまとめて本格ケア |
こんな人におすすめ
- ✅ 大会中にダブルヘッダー・連戦を控えている選手・保護者
- ✅ 試合間の短い時間で何をすればいいか分からない人
- ✅ 1試合目終了後のグローブの状態が気になる人
- ✅ 休憩時間の過ごし方が次の試合に影響するのか知りたい人
- ✅ 連戦中でも道具を良い状態で保ちたい人
①ダブルヘッダーでグローブに起こりやすいこと

1試合をフルに戦っただけでも、グローブはかなりの汗と砂ぼこりを吸い込んでいます。ダブルヘッダーの場合、その状態のまま何もケアせずに2試合目に突入してしまうと、革が汗を含んだままの状態が長時間続くことになり、型崩れや革の劣化につながりやすくなります。特に夏場の大会シーズンは汗の量そのものが多いため、この負担はさらに大きくなります。夏場のグローブケア全般については、こちらの記事も参考にしてください。
汗による革への負担
革製品であるグローブにとって、汗は水分と塩分の両方を含んだ、決して優しくない存在です。汗を吸ったまま長時間放置すると、革が水分を含んで柔らかくなりすぎたり、逆に乾燥する過程で硬くなったりと、状態が不安定になりやすくなります。さらに塩分が革の表面に残ると、乾いたあとに白っぽい塩浮きとして現れることもあり、見た目にも良くない影響が出てきます。1試合ごとにこまめに汗を拭き取る習慣が、こうしたトラブルを未然に防ぐことにつながります。
土・砂ぼこりによるポケットへの影響
また、グラウンドの土質によっては、1試合こなしただけでもグローブの表面にかなりの砂ぼこりが付着します。これを放置したまま次の試合に入ると、ポケット部分の感触が変わってしまい、捕球の感覚にわずかな違和感を覚えることもあります。特に土のグラウンドでノーバウンド・ワンバウンドの打球を何度も処理していると、指の間や紐の周りにも細かい土が入り込みやすく、放置期間が長くなるほど取り除きにくくなっていきます。試合間の短い時間でも、最低限のケアをしておくかどうかで、2試合目のグローブの状態は大きく変わってきます。
私自身、大会でダブルヘッダーを経験した際、1試合目終了時点でグローブの中まで汗が染みているのが分かるほどの状態になっていたことを覚えています。何もケアせずにそのまま2試合目に入っていたら、間違いなく捕球の感触に違和感を覚えていたと思います。この経験があったからこそ、試合間のわずかな時間でも手を抜かずにケアするようになりました。
②試合間の短時間ケアルーティン
私自身、ダブルヘッダーの日は昼食を挟んで次の試合というパターンが多かったので、その限られた時間の中で、次のような流れをルーティンにしていました。
- ①アンダーシャツを着替える:汗を吸ったままの状態を長時間続けないよう、まず着替えを済ませる
- ②汗を拭き取る:体の汗を拭き取ると同時に、グローブの表面も乾いたタオルで軽く拭いておく
- ③涼しい場所で昼食をとる:校舎の中など、直射日光を避けられる涼しい場所で体を休めながら食事をとる
- ④グローブを外で乾かす:汗を吸ったグローブは、日陰の風通しの良い場所に置いて自然乾燥させる
- ⑤軽い汚れ落とし:砂ぼこりが目立つ場合はブラシで払い、必要に応じて軽くクリーナーで拭き取る
ポイントは、どれも数分でできる範囲にとどめておくことです。ダブルヘッダーの合間にオイルをしっかり入れ込むような本格的なケアをする時間はないので、あくまで「汗を残さない」「砂ぼこりを溜めない」という応急処置に徹するのがコツです。本格的なケアは、大会が終わった後に改めて行えば十分です。グローブオイルやクリーナーの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。
この5つのステップは、慣れてしまえば全部あわせても5分程度でこなせるようになります。最初のうちは順番を忘れてしまうこともあると思うので、グラブケースやバッグにタオルとブラシをセットで入れておき、1試合目が終わったらすぐに取り出せるようにしておくと、流れがスムーズになります。道具を探す時間そのものを減らしておくことも、短時間ケアを習慣化するコツの一つです。私自身も、遠征バッグの中にケア用のミニポーチを一つ作っておき、タオル・小さめのブラシ・除菌シートをまとめて入れておくようにしていました。
③グローブと体、両方のコンディション管理
ダブルヘッダーで気をつけたいのは、グローブのケアだけではありません。私自身が意識していたのは、体を休めるけれど、休ませすぎないというバランスです。1試合目を全力で戦った後は当然疲労がたまりますが、だからといって完全にリラックスしすぎてしまうと、2試合目の入りで体が重く感じてしまいます。
特に注意していたのが、昼食の量です。お腹が空いているからといって食べ過ぎてしまうと、消化にエネルギーが使われてしまい、次の試合で体が重くて思うように動けないということが実際に起こります。腹八分目を意識しつつ、必要な栄養と水分はしっかり補給するというバランスを心がけていました。休憩時間の使い方については、軽くストレッチをしたり、涼しい場所で座って体を落ち着けたりしながら、完全に気を抜きすぎない状態を保つことを意識していました。
グローブについても同じ考え方が当てはまります。しっかり乾かして休ませることは大切ですが、次の試合までに再びグローブを軽くはめて感覚を確かめておくと、2試合目の入りでの違和感を減らすことができます。体もグローブも「休める」と「次への準備」のバランスを意識することが、連戦を通してパフォーマンスを保つコツだと感じています。
これは自分自身の経験からも言えることですが、休憩時間の使い方が雑になると、2試合目の入りで足が動かない、送球のタイミングが微妙にずれる、といった形で影響が出やすくなります。逆に、汗を拭いて着替え、軽くグローブの感触を確かめてから2試合目に臨んだときは、体も道具も落ち着いた状態で試合に入れていたという実感があります。短い休憩時間ではありますが、この一手間があるかないかで、2試合目のパフォーマンスは確実に変わってくると感じています。
チームメイトの中には、休憩時間ぎりぎりまで寝転がって完全に体を休めるタイプの選手もいましたが、私自身は軽く体を動かしたり、グローブに触れたりして、意識を切らさないようにするタイプでした。どちらが正解ということではなく、自分に合った休み方を見つけることが大切だと思いますが、道具のケアだけは、休み方のタイプに関わらず欠かさないようにしてほしいと思います。熱中症対策グッズについては、こちらの記事でもまとめていますので、大会シーズン全体の準備にあわせて参考にしてみてください。
④大会全体を通したケアとの使い分け
試合間の応急ケアと、大会後の本格的なケアは、目的が違うことを意識しておくと迷いにくくなります。試合間はあくまで「次の試合まで状態を悪化させない」ための応急処置、大会後は「大会前の状態まで回復させる」ための本格ケアという役割分担です。この2つを混同して、試合間に時間をかけすぎてしまうと、休憩時間や体を休める時間を削ることになり、かえって逆効果になってしまいます。
| タイミング | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 試合間(数分〜数十分) | 汗拭き・外干し・軽い汚れ落とし | 状態を悪化させない応急ケア |
| 大会後(まとまった時間) | クリーナー・オイルでの本格ケア | 大会前の状態まで回復させる |
大会が連日続く場合は、その日の試合がすべて終わったタイミングで、応急ケアよりも少し丁寧にグローブの汗を拭き取り、しっかり乾燥させてから翌日を迎えるようにしてください。すべての大会が終わった後には、改めてオイルを使った本格的なケアを行い、グローブを万全な状態に戻してあげることをおすすめします。
大会期間中は、グローブだけでなくスパイクやバッグなど他の道具にも同じように汗や砂ぼこりの負担がかかっています。時間に余裕がある日は、グローブと一緒にほかの道具の状態も軽くチェックしておくと、大会が終わった後のケアもまとめて効率的に進められます。スパイクやバッグの基本的なケアについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
連戦中は選手自身の疲労も蓄積していくため、道具のケアに時間をかけすぎないことも大切です。今回紹介した応急ケアの手順はあくまで最低限のラインなので、時間や余力に応じて、できる範囲で取り入れてもらえればと思います。無理に完璧を目指すよりも、毎回同じ流れを淡々とこなせるようになることのほうが、連戦を乗り切るうえでは重要だと感じています。
型付け済みグローブを探している方へ
連戦が続く大会シーズンだからこそ、日頃から安定した状態を保てるグローブを使っておくと、試合間の短いケアだけでも十分にコンディションを維持しやすくなります。
連戦のたびにグローブの調子が崩れると心配になっていたので、安心できるグローブがあると助かります
そうですね。土台の型付けが済んだグローブも出品しているので、大会シーズンに向けて道具の面でも安心を整えたい方はチェックしてみてください。
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まとめ
- ダブルヘッダーは1試合目だけでもグローブに相当な汗・砂ぼこりがたまる
- 試合間は着替え・汗拭き・外干し・軽い汚れ落としの応急ケアにとどめる
- 本格的なオイルケアは大会後にまとめて行えば十分
- グローブも体も、休めすぎず・次への準備を意識するバランスが大切
大会シーズンのダブルヘッダーは、選手にとっても道具にとっても負担の大きい一日です。だからこそ、限られた休憩時間の中で何をすべきかをあらかじめ決めておくと、慌てずにルーティンとしてこなせるようになります。今回紹介した流れを参考に、自分なりの試合間ケアを作ってみてください。
連戦の疲れは、選手自身の頑張りだけでなく、道具のコンディションにも表れてきます。1試合ごとの小さなケアの積み重ねが、大会を通して安定したパフォーマンスを発揮するための土台になります。忙しい合間にも、ぜひグローブへの気配りを忘れないでいてください。
私自身、大会シーズンを振り返ると、結果を出せた試合ほど、試合間の過ごし方も落ち着いていたように思います。バタバタと慌ただしく2試合目に入るのではなく、短い時間でも「やるべきことをやった」という感覚があると、気持ちの面でも余裕を持ってプレーに臨めていました。グローブのケアは、道具のためだけでなく、自分自身のコンディションを整えるための儀式のようなものだと捉えてみると、忙しい合間でも取り組みやすくなるかもしれません。
よくある質問
Q. ダブルヘッダーの試合間、グローブオイルは入れたほうがいいですか?
A. 試合間の短い時間では、汗を拭き取って乾かす応急ケアで十分です。オイルを使った本格的なケアは、大会が終わった後にまとめて行うことをおすすめします。オイルを使うと革は柔らかくなりますが、その分乾くまでに時間がかかるため、次の試合がすぐに控えている状況には向いていません。
Q. グローブを外で乾かす時間がない場合はどうすればいいですか?
A. せめて乾いたタオルで表面の汗を拭き取るだけでも効果があります。可能であれば風通しの良い日陰に短時間置いておくだけでも状態が変わってきます。
Q. 昼食はどのくらいの量を目安にすればいいですか?
A. 個人差はありますが、腹八分目程度を意識すると、消化にエネルギーを取られすぎず、次の試合で体を動かしやすくなります。水分と塩分の補給は忘れずに行ってください。
Q. 3連戦以上になる場合、グローブのケアで特に気をつけることはありますか?
A. 毎試合後の応急ケアに加えて、1日の終わりには少し丁寧に汗を拭き取り、しっかり乾燥させてから翌日を迎えることを意識してください。連戦が続くほど、日々の小さなケアの差が積み重なっていきます。
Q. 休憩中にグローブをはめて感覚を確かめるのは意味がありますか?
A. 意味があると感じています。乾かして休ませた後のグローブを試合前に軽くはめておくことで、捕球の感覚を思い出しやすくなり、2試合目の入りでの違和感を減らせます。
Q. ダブルヘッダーの日、体を休めすぎるのは良くないのですか?
A. 疲労回復のために休むこと自体は大切ですが、完全にリラックスしすぎると体が重く感じられることがあります。軽いストレッチなどを挟みながら、次への準備を意識した休み方がおすすめです。
Q. グローブ以外の道具も試合間にケアしたほうがいいですか?
A. 時間に余裕があればスパイクやバッグの状態も軽く確認しておくと安心です。ただし優先順位としてはグローブと体のコンディション管理が先で、無理のない範囲で取り入れてください。
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