今のポジションが向いていないと感じたときに考えたいこと|コンバートという選択肢
最終更新日: 2026年9月23日
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。
新チームになり、ポジションが再編されるこの時期。「今のポジション、本当に自分に向いているのかな」と悩んだことはありませんか。以前、内野手のポジション適性を見極める考え方についてご紹介しましたが、今回はもう一歩踏み込んで、実際に違和感を覚えている選手が、その気持ちとどう向き合えばいいかをお伝えします。診断的なチェックリストというよりも、今まさに悩んでいる選手に向けて、考え方の軸を持ってもらえるような内容にまとめました。
- 今のポジションに、どこか違和感やしっくりこなさを感じている
- コンバートを考えているが、指導者にどう相談すればいいか分からない
- 今のポジションを続けるべきか、変えるべきか判断がつかない
- 自分の強み・弱みをどう見極めればいいのか知りたい
今のポジション、頑張ってはいるんですけど、正直しっくりきていない気がするんです。コンバートって、言い出しにくくて…
私自身、色々なポジションを経験してきましたが、その違和感は大切なサインだと思います。決してネガティブなことではなく、自分に合うポジションを見つけるための大事な一歩ですよ。一緒に考え方を整理していきましょう
結論から言うと、様々なポジションを経験することはとても大切です。そのうえで、自分の守備の特性に合うポジションをしっかり見極めるべきだと考えています。判断に迷ったときは、自分の弱みより得意なことに焦点を合わせてポジションを考えること、そして客観的な視点を持つ指導者に相談してみることをおすすめします。今のポジションを否定する必要はなく、自分の可能性を広げるための前向きな作業として捉えてみてください。
この記事のポイント
| 特性の例 | 合いやすいポジションの傾向 |
|---|---|
| 足が速い | 外野手(守備範囲を活かせる) |
| 肩が強い | 外野手・三塁手・遊撃手(長い送球を活かせる) |
| ショートスロー(素早い握り替え)が得意 | 内野手(併殺などスピード勝負の場面を活かせる) |
こんな人におすすめ
- ✅ 今のポジションにしっくりこなさを感じている選手
- ✅ コンバートを考えているが、一歩を踏み出せずにいる人
- ✅ 自分の強み・弱みを客観的に整理したい人
- ✅ 指導者への相談の仕方に悩んでいる人
- ✅ 新チームでのポジション再編を前に、自分の適性を見直したい人

①様々なポジションを経験することの大切さ
結論からお伝えした通り、私は様々なポジションを経験することはとても大切だと考えています。ひとつのポジションだけを続けていると、そのポジションでの感覚が「野球というものの基準」になってしまいがちですが、実際には各ポジションで求められる能力や視点はまったく異なります。複数のポジションを経験することで、初めて自分の得意・不得意が相対的に見えてくるのです。
私自身、これまで様々なポジションを経験してきました。その中で気づいたのは、「なんとなく守れる」ポジションと、「自然に体が動く、楽しいと感じる」ポジションは、必ずしも一致しないということです。今のポジションに違和感を覚えているなら、それは決して悪いことではなく、自分の特性に気づくための大切なサインだと捉えてみてください。
「なんとなく守れる」状態は、一生懸命練習を積み重ねれば、実はどのポジションでもある程度たどり着けてしまいます。だからこそ厄介なのですが、その「できる」という感覚だけで今のポジションを続けるかどうかを判断してしまうと、本来もっと力を発揮できたかもしれない別のポジションに気づかないまま、時間だけが過ぎてしまうこともあります。技術的に「できているかどうか」だけでなく、プレーしていて心から楽しいと感じられるかどうかも、大切な判断材料のひとつです。「疲れているのに、なぜかこのプレーだけはもっとやりたくなる」という感覚があれば、それは見逃さない方がよいサインです。内野手と外野手で求められる能力の違いについては、こちらの記事も参考にしてください。
②弱みより「得意なこと」に焦点を合わせる
ポジションを考えるとき、多くの選手は「自分の弱点を克服できるポジションはどこか」という視点で考えがちです。しかし私は、弱みよりも得意なことに焦点を合わせてポジションを考えるべきだと思っています。弱点を消すための配置よりも、強みを最大限に活かせる配置の方が、選手としての持ち味がはっきりと出やすいからです。
例えば、足の速さを活かせるのは、広い守備範囲が求められる外野手です。肩の強さを活かせるのも、長い距離の送球が必要になる外野手や、三塁手・遊撃手といったポジションでしょう。一方で、ショートスロー(素早い握り替えでの送球)が得意な選手は、併殺などスピード勝負の場面が多い内野手で、その持ち味を発揮しやすくなります。自分がどんなプレーをしているときに一番「気持ちよくプレーできている」と感じるか、振り返ってみることをおすすめします。
弱点克服型の考え方が悪いわけではありません。基礎練習として弱点に向き合うことは、選手としての土台を作るうえでもちろん大切です。ただ、それとポジション選びは分けて考えるべきだというのが私の意見です。「苦手を克服するためにこのポジションを続ける」よりも、「得意なことをもっと伸ばせるポジションはどこか」という視点の方が、結果的にチームへの貢献度も、本人のモチベーションも高まりやすいと感じています。弱点は基礎練習の中でコツコツ埋めていき、ポジションという「舞台」は得意分野を活かすために選ぶ、という役割分担で考えるとイメージしやすいかもしれません。
ポジションごとの適性の見極め方については、以前こちらの記事で詳しく解説しました。今回の内容とあわせて読んでみると、自分の特性をより立体的に整理しやすくなるはずです。
③指導者への相談は、有効な選択肢のひとつ

自分一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなりがちです。指導者は、選手一人ひとりの強み・弱みを、チーム全体の中でのバランスも含めて客観的に見ています。「今のポジションに違和感がある」という気持ちを、勇気を出して相談してみるのも、とても有効な手段だと思います。指導者からすると、選手本人がどう感じているかは、練習を見ているだけでは分からない情報でもあるため、伝えてもらえること自体がありがたい、と感じる指導者も多いはずです。
相談するときは、「向いていないと思うので変えてください」と結論だけを伝えるのではなく、「こういうプレーのときにやりづらさを感じる」「こういう場面は逆に得意だと感じる」といった、具体的な感覚を伝えることをおすすめします。指導者側も、選手自身の感覚と、外から見た評価をすり合わせることで、より納得感のあるポジション判断がしやすくなります。
相談するタイミングにも工夫の余地があります。練習中の忙しいタイミングよりも、練習後の落ち着いた時間や、個人面談のような場を活用する方が、指導者もじっくり話を聞きやすくなります。また、一度伝えて終わりにするのではなく、その後の練習で得意なプレーを積極的にアピールしていくことで、言葉だけでなくプレーでも自分の特性を示していくことができます。言葉とプレーの両方で伝えることで、指導者の印象にも残りやすくなります。控え選手としてポジション争いをしている期間の過ごし方については、こちらの記事も参考にしてください。
④コンバートは「逃げ」ではなく、前向きな選択肢
コンバートを考えると、「今のポジションから逃げるようで気が引ける」と感じる選手も少なくありません。しかし、様々なポジションを経験したうえで、自分に合う場所を見つけていくことは、決して後ろ向きな選択ではありません。むしろ、チーム全体の戦力を最大化するという意味でも、前向きな判断だと私は考えています。
大切なのは、「今のポジションが嫌だから逃げたい」という消極的な理由ではなく、「自分の強みをもっと活かせる場所がある」という前向きな理由でコンバートを考えることです。この視点の違いは、指導者に相談するときの伝え方にも表れますし、コンバート後の取り組み方にも大きく影響します。同じコンバートでも、後ろ向きな気持ちで臨むのと前向きな気持ちで臨むのとでは、伸びしろの大きさもまったく違ってきます。
実際、プロ野球や大学野球でも、入団・入学時とは違うポジションで活躍する選手は珍しくありません。育成の過程で新しい適性が見つかったり、チーム事情によって配置が変わったりする中で、結果的に本来の実力以上の活躍を見せる選手は数多くいます。ポジションは「最初に決まったら一生そのまま」というものではなく、成長や環境の変化とともに見直していくのが自然な考え方だと私は思っています。年齢が上がるにつれて体格や体力の傾向が変わり、それに伴って適性も変化していくことは、決して珍しいことではありません。
⑤相談前に、自分の中で整理しておきたい3つの問い
指導者に相談する前に、次の3つの問いを自分に投げかけてみると、気持ちや考えが整理しやすくなります。
- 今のポジションで、具体的にどんな場面に違和感やしんどさを感じるか
- 逆に、練習の中で「これは得意かも」「楽しい」と感じる瞬間はいつか
- その得意なことを一番活かせそうなポジションは、チームの中でどこか
この3つに自分なりの答えを持ったうえで指導者に相談すると、単なる「変えてほしい」という要望ではなく、根拠のある提案として受け止めてもらいやすくなります。特に2つ目の「得意だと感じる瞬間」は、本人にしか分からない感覚であることも多く、指導者が外から見ているだけでは気づきにくいポイントです。ここを言葉にして伝えられるかどうかが、相談の質を大きく左右します。うまく言葉にできない場合は、具体的なプレーの場面を思い出しながら、その時の状況をひとつずつ書き出してみると整理しやすくなります。
また、これらの問いに対する答えは、一度きりで固定されるものではありません。練習を重ねる中で感じ方が変わることもあるので、定期的に自分に問い直してみる習慣を持っておくとよいでしょう。ノートやスマートフォンのメモに簡単に書き留めておくと、後から振り返ったときに、自分の変化に気づきやすくなります。
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ポジションが変わると、求められるグラブの特性も変わってきます。「新しいポジションに合ったグラブを探したい」という方には、私たちが仕入れ・型付けまで行ったグラブの販売もおすすめです。
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まとめ
- 様々なポジションを経験することは、自分の適性を知るうえでとても大切
- ポジションを考えるときは、弱みより得意なことに焦点を合わせる
- 指導者は客観的な視点を持っているため、相談してみるのも有効な手段
- コンバートは逃げではなく、強みを活かすための前向きな選択肢
- 相談前に「違和感の内容」「得意な瞬間」「活かせそうなポジション」を整理しておく
今のポジションに違和感を覚えることは、決して悪いことではありません。その違和感を大切にしながら、自分に合う場所をじっくり見極めていってください。私自身、様々なポジションを経験する中で、遠回りに感じた時期も含めて、すべてが今の自分につながっていると感じています。焦らず、しかし違和感には正直に向き合いながら、自分にとって一番力を発揮できる場所を見つけていってほしいと思います。今この瞬間の悩みも、振り返ればきっと大切な経験になっているはずです。
よくある質問
Q. コンバートを相談したら、チームで浮いてしまわないか心配です。
A. 自分の特性を理解したうえでの前向きな相談であれば、多くの指導者は真剣に受け止めてくれるはずです。むしろ、違和感を抱えたまま無理に続けるより、早めに相談する方がチームにとってもプラスになることが多いです。「浮いてしまうかも」という不安よりも、チーム全体の戦力アップにつながる提案だと捉えてもらえるよう、伝え方を工夫してみてください。
Q. コンバートしてもうまくいかなかったら、元のポジションに戻れますか?
A. 多くの場合、可能です。コンバートは一方通行の決断ではなく、試してみて判断する柔軟なプロセスと捉えてよいでしょう。指導者ともその前提を共有したうえで、新しいポジションに挑戦してみることをおすすめします。「一度挑戦してみて、合わなければ相談し直す」くらいの気持ちで臨むと、必要以上にプレッシャーを感じずに済みます。
Q. 複数のポジションが両方とも「向いている」気がして選べません。
A. 贅沢な悩みとも言えますが、実際によくあることです。その場合は、より自分が「楽しい」「もっとやりたい」と感じる方を優先するか、指導者にチーム事情も含めて相談し、一緒に判断してもらうのがよいでしょう。両方経験させてもらったうえで比較する、という進め方も選択肢のひとつです。
Q. 保護者としてコンバートの相談にどう関わればいいですか?
A. 保護者から直接指導者に働きかけるより、まずは本人の気持ちをじっくり聞いてあげることが大切です。本人が「相談してみたい」と思えるよう、後押ししてあげる関わり方がおすすめです。「どうしたいと思っているの?」と本人の言葉を引き出す問いかけが、結果的に一番の後押しになります。
Q. コンバートに向いているタイミングはありますか?
A. 新チームへの切り替わりのタイミングは、ポジション再編が行われやすく、相談もしやすい時期です。ただし、違和感が強い場合は、シーズン中であっても早めに相談してみることをおすすめします。
Q. 何度もポジションを変えたがるのは、良くないことですか?
A. 短期間で何度も変えたがる場合は、根本的な原因(練習への取り組み方やチーム内の人間関係など)が別にある可能性もあります。ポジションそのものへの違和感なのか、それ以外の要因なのかを、一度落ち着いて整理してみることをおすすめします。信頼できる第三者(保護者や別の指導者など)に相談し、客観的な意見をもらうのも有効です。
Q. 経験したことのないポジションへのコンバートは、避けた方がいいですか?
A. 未経験だからという理由だけで避ける必要はありません。むしろ、経験したことがないからこそ、自分でも気づいていなかった適性が見つかることもあります。まずは練習の中で試させてもらえないか、指導者に相談してみるとよいでしょう。最初はうまくいかなくて当然なので、短期間の結果だけで向き不向きを判断しすぎないことも大切です。



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