型付け直後〜慣らし期間中のグローブケア|試合で使い始めるまでの過ごし方
最終更新日: 2026年10月22日
こんにちは。Baseball Growth LabのSAKURAです。高校野球・大学野球を通じて内野手を専門にプレーし、甲子園出場も経験しました。現在はその経験を活かして、型付け済みグローブの仕入れ・販売にも携わっています。
以前、型付けにかかる期間の目安についての記事をお伝えしましたが、今回はその続きとして、「型付けが終わった直後」から「実戦で安心して使えるようになるまで」の、いわゆる慣らし期間の過ごし方にフォーカスします。型付けが完了した瞬間はうれしくてすぐにでも試合で使いたくなるものですが、実はこの慣らし期間の過ごし方次第で、グローブの寿命や仕上がりが大きく変わってきます。
型付け済みグローブの仕入れ・販売をしていると、「型付けが終わったばかりのグローブ、もう試合で使っていいんですか?」という質問をよく受けます。こんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
- 型付けが終わったばかりのグローブを、すぐ試合で使っていいのか分からない
- 慣らし期間の目安がどれくらいなのか知りたい
- この時期にやってはいけないことがあるなら知っておきたい
- せっかく型付けしたグローブを、早々にダメにしたくない
- 慣らし期間中、具体的にどんなことを意識してケアすればいいのか分からない
やっと型付けが終わったので、明日の試合からもうガンガン使っていいですよね?
その気持ち、すごくよく分かります。でも実は型付け直後こそ、革が一番デリケートな時期なんです。今日は慣らし期間の目安と、この時期にやってはいけないこと、意識してほしいケア習慣をまとめてお伝えしますね。
型付け直後は、まだ革が本当の意味で安定していない、一番デリケートな時期です。毎日使う前提であれば、1ヶ月ほどで実戦形式にも使えるようになるのが一つの目安ですが、この期間に強く握りすぎたり、お手入れをせず放置したりすると、型が崩れたりボロボロになったりするリスクが、型が定着した後よりも高くなってしまいます。
この記事のポイント
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| ①型付け直後〜慣らし期間とはどんな時期か | 革がまだ安定していないデリケートな時期 |
| ②慣らし期間の目安 | 毎日使えば1ヶ月ほどで実戦投入の目安 |
| ③慣らし期間中にやってはいけないNG行動 | 強く握りすぎ・放置・湿気を溜める |
| ④慣らし期間中に意識したいケア習慣 | 優しく使う・こまめな拭き取り・適度に休ませる |
| ⑤実戦に向けた段階的な慣らし方 | キャッチボール→軽いノック→実戦形式の3ステップで、日数でなく使用感で判断 |
| ⑥型付け直後に重く感じる理由と対処 | 水分・オイルの一時的な変化とフィット感の差。様子見は2〜3週間 |
| ⑦型付け済みグラブが届いたときの確認と使い始め方 | 検品5項目を確認し、届いた状態は「スタート地点」として積極的に使う |
こんな人におすすめ
- ✅ 型付けが終わったばかりのグローブを、すぐ試合で使っていいか迷っている人
- ✅ 慣らし期間の目安を知りたい人
- ✅ 慣らし期間中のNG行動を知り、失敗を避けたい人
- ✅ この時期に意識すべきケア習慣を知りたい人
- ✅ 型付け済みグローブを購入し、これから使い始める予定の人
①型付け直後〜慣らし期間とはどんな時期か
型付けが完了した直後のグローブは、見た目には形が整っていても、革の内部まで完全に馴染みきっているわけではありません。オイルが革の奥までじっくり浸透し、ハンマーやキャッチボールで加えられた力が革全体に定着していくには、ある程度の時間が必要です。この「見た目は完成しているけれど、内部はまだ発展途上」という状態こそが、慣らし期間の正体だと考えてください。革は使えば使うほど、また手入れをすればするほど、少しずつしなやかさを増していく天然素材です。工業製品のように一度で完成形が決まるわけではなく、使う人の手の力の入れ方、キャッチボールでのボールの受け方、日々の手入れの丁寧さといった積み重ねによって、じわじわと完成に近づいていくものだとイメージしておくと分かりやすいと思います。
私自身、これまで数多くのグローブの型付けに携わってきましたが、型付け直後のグローブは想像以上にデリケートです。まだ土台ができあがったばかりの段階なので、ここでの扱い方一つで、その後のグローブの寿命や捕球面の仕上がりが大きく変わってきます。「型付けが終わった=完成」ではなく、「型付けが終わった=ここから育てていくスタート地点」だと捉えてもらうのが正確だと思います。
特に、型付けしたばかりのグローブを購入された方には、この時期の扱い方についてお話しするようにしています。慣らし期間の過ごし方が、その後何年もそのグローブと付き合っていけるかどうかを左右する、大事な最初のステップだと思っているからです。
内野手にとって、この慣らし期間は特に大切な意味を持ちます。内野は土のグラウンドで低く速いゴロを処理する場面が多く、外野や捕手とはポケットに求められる深さ・角度の感覚が異なります。慣らし期間中にどんな打球をどう受けてきたかによって、ポケットの位置や深さが少しずつ自分のプレースタイルに合わせて育っていきます。だからこそ、この時期に変な癖がついたり、無理な力で形を崩してしまったりすると、あとから修正するのに余計な時間がかかってしまうことになります。
②慣らし期間の目安
以前の記事でもお伝えした通り、毎日グローブに触れる前提であれば、キャッチボールで使えるまで1週間ほど、ノックでも安心して使えるまで3週間ほど、そして試合で本格的に使えるレベルになるまでは1〜3ヶ月ほどが目安になります。この記事で扱う「慣らし期間」は、まさにこの1〜3ヶ月の期間そのものを指しています。
私自身の感覚としては、毎日欠かさず使い続けられているのであれば、1ヶ月もあれば実戦形式のノックや練習試合でも十分使えるようになってくる印象です。ただしこれは「毎日使い続けた場合」の目安であることは忘れないでください。休みの日が多かったり、キャッチボールの回数が少なかったりすると、この期間はもっと長くかかります。焦らず、自分のグローブの馴染み具合を見ながら判断してもらうのが一番確実です。
目安の期間だけにとらわれすぎず、実際にグローブを開閉してみて動きの硬さがどれくらい和らいでいるか、捕球面を軽く押してみてどれくらいの柔らかさになっているかを、自分の手で確かめながら判断する習慣もつけておくとよいでしょう。数字上の目安と、実際の手触りの両方を照らし合わせることで、「そろそろ実戦で使っても大丈夫か」の判断がしやすくなります。
私が手がけている型付け済みグローブの販売でも、基本的には「柔らかく仕上げきる」のではなく、ある程度の土台だけを作り、そこから先は使う人自身に育てていってもらう考え方を採用しています。慣らし期間は、まさにこの「自分だけのグローブに育てていく」期間そのものです。最初からすべて仕上がった状態で渡してしまうと、その人の使い方の癖やポジションのクセに合った「自分だけのポケット」ができにくくなってしまうため、あえてこの期間を大切にしてほしいと考えています。
硬式と軟式でも、慣らし期間中に意識すべきポイントには違いがあります。詳しくはこちらの記事もあわせて参考にしてください。
③慣らし期間中にやってはいけないNG行動
慣らし期間中は、まだ革が完全に安定していない分、型が定着した後のグローブに比べて、ダメージを受けるリスクがどうしても高くなります。「早く仕上げたい」「もっと自分の理想の形に近づけたい」という気持ちから、次のような行動を取ってしまうと、かえってグローブを傷める原因になるので注意してください。
- 強く握りすぎる:まだ柔らかくなりきっていない革を力任せに握り込むと、部分的に伸びすぎたり浮いたりして、せっかく整えたポケットの形が崩れてしまうことがあります
- 磨かずにそのまま放置する:使い終わったあとの手入れを怠って放置していると、革の表面が乾燥したり、汚れが定着してしまったりして、劣化が早まる原因になります
- 湿気を溜め込む:汗を吸った状態のまま袋やバッグにしまい込んでしまうと、湿気がこもってカビや型崩れの原因になります。使ったあとは風通しの良い場所で一度しっかり乾かす習慣をつけましょう
これらの行動を続けていると、グローブがすぐにボロボロになってしまったり、せっかく整えた形が壊れてしまったりする可能性があります。型がしっかり定着した後であれば多少雑に扱ってもある程度は持ちこたえてくれますが、慣らし期間中の革はまだそこまでの耐性がありません。だからこそ、この時期は普段以上に気を遣いながらグローブを使ってあげてほしいと思います。
| 時期 | ダメージを受けるリスク | 理由 |
|---|---|---|
| 慣らし期間中(型付け直後〜1ヶ月ほど) | 高い | 革の内部までオイルや力が定着しきっていないため |
| 型が定着した後 | 比較的低い | 繰り返し使うことで革全体に耐性がついてくるため |
この表からも分かる通り、同じ「握り込みすぎる」「放置する」といった行動でも、慣らし期間中に行うのと型が定着した後に行うのとでは、グローブへのダメージの大きさがまったく違います。特に購入したばかりのグローブや、型付けを終えたばかりのグローブを手にしたときほど、この期間を意識して丁寧に扱ってあげることが、結果的にグローブを長持ちさせる一番の近道になります。
もし慣らし期間中に捕球面の型崩れなど失敗に気づいた場合は、こちらのリカバリー方法の記事も参考にしてください。
④慣らし期間中に意識したいケア習慣
優しく、少しずつ使う
慣らし期間中は、いきなり全力のノックで負荷をかけるのではなく、軽いキャッチボールから徐々に強度を上げていくことを意識してください。段階を踏んで革に負荷をかけていくことで、無理なく自然な形でグローブが馴染んでいきます。焦って一気に仕上げようとするほど、革への負担は大きくなります。
使ったあとはこまめに汗・汚れを拭き取る
練習や試合が終わったら、乾いた布やクロスで表面の汗や汚れをその都度拭き取る習慣をつけましょう。汗や汚れを革の表面に残したままにしておくと、そこから劣化が進みやすくなります。特に慣らし期間中は革が水分や汚れを吸収しやすい状態でもあるため、この一手間がその後の仕上がりを大きく左右します。
適度に休ませる時間をつくる
毎日使うことが大切とはいえ、使った直後のグローブを湿気がこもった状態のバッグに入れっぱなしにするのは避けてください。風通しの良い場所で一度しっかり乾かし、革を休ませる時間を作ってあげることも、長く愛用するためには欠かせません。ポケットにボールを収めて軽く縛っておく方法も、この休ませる時間の中で取り入れると、型の定着を後押ししてくれます。
ポケットの位置を意識しながら使う
慣らし期間中は、なんとなくボールを受けるのではなく、「自分のどの位置でボールを収めたいか」を意識しながらキャッチボールやノックに取り組むことをおすすめします。毎回バラバラの位置でボールを受けていると、ポケットの位置が定まりにくくなってしまいます。逆に、狙った位置で捕球することを意識し続けると、その位置に自然と革が沈み込んでいき、自分だけのポケットが育っていきます。地味な意識の積み重ねですが、この時期にしかできない大切な作業です。
新品グローブが届いた直後の最初のお手入れについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
⑤ 実戦に向けた段階的な慣らし方(3ステップ)
④では日々のケアをお伝えしました。ここでは「具体的にどんな練習で慣らしていくか」を整理します。私自身、型付けしたグローブを慣らすときは「キャッチボール→軽いノック・バッティング練習の守備→実戦形式の練習」の順で使い、それぞれの段階で「これなら試合でも使えそうだ」と感じられたら次に進めています。
「型付けから何日経ったら試合で使ってよい」という期間の目安は、正直ありません。革の状態は個体差が大きいので、日数で区切るよりも、握りやすさ・捕球面の収まり・送球への持ち替えのしやすさを確かめながら判断するほうが確実です。
| 段階 | 主な内容 | 次に進む目安 |
|---|---|---|
| ステップ1:キャッチボール | 握り心地・捕球面の収まりの確認 | 捕球のたびに感じていた違和感がなくなってきたら |
| ステップ2:軽いノック・バッティング練習の守備 | 角度・スピードの違う打球への対応確認 | 捕球から送球までスムーズに動かせたら |
| ステップ3:実戦形式の練習 | シートノックや紅白戦での使用感確認 | 大きな違和感なく使えたら試合投入 |
ステップ1:キャッチボールで確認すること
距離は近め(10〜15m程度)から始め、慣れてきたら少しずつ伸ばします。近い距離は捕球からの持ち替えの回数が自然と増えるので、握り替えのしやすさを確かめるのに向いています。ボールが土手に当たって弾く、指の付け根に違和感がある、といったサインが出ている間は、まだ革が十分になじんでいない証拠です。強く握り込んだり無理に押し込んだりせず、自然に捕球することを意識してください。
正面だけでなく、体の左右や逆シングル気味など、いろいろな角度の捕球を混ぜると、グローブが手の動きに合わせて幅広くなじんでいきます。毎日の練習前のアップに組み込み、数日〜1週間ほど続けると変化に気づきやすくなります。
ステップ2:軽いノック・バッティング練習の守備で試す
キャッチボールで違和感がなくなったら、ゴロやフライなど、角度・スピードの違う打球を捕ってフィット感を確かめます。見ておきたいのは、捕球から送球までの一連の流れの中で、グローブが引っかからずスムーズに動くかどうかです。特にゴロは、正面だけでなく逆シングルや併殺を想定した捕球も試しておくと、土手やウェブへの当たり方の違いが分かり、実戦での不安が減ります。強い打球で弾かれる、収まりが浅いと感じるうちは、この段階の練習を重ねてください。ノックを受ける機会が限られるチームでは、バッティング練習の守備の回数を増やすことで練習量を補えます。
ステップ3:実戦形式の練習から試合投入へ
シートノックや紅白戦で問題なく使えたら、試合投入です。「○日間慣らしたから大丈夫」ではなく、「この練習で違和感なく使えたから大丈夫」という実際の使用感で判断してください。試合の直前には、次の4点を最終チェックします。一つでも当てはまらなければ、無理をせず一段階前の練習に戻りましょう。
- 捕球時にボールが土手で弾かれず、ポケットに収まるか
- 握り替え・送球への持ち替えがスムーズにできるか
- 強い打球やイレギュラーバウンドでも大きな違和感がないか
- 紐(レース)やベルトが緩んでいないか
公式戦でいきなり新しいグローブを使うのは不安が大きいものです。可能であれば、緊張感がありつつやり直しもきく練習試合から使い始めると、気持ちにも余裕を持って慣らせます。
ポジションによって確認の重点は変わる
ショート・セカンドは素早い持ち替えを重視するため、キャッチボールの段階から「捕ってすぐ握り替える」動きを多めに入れると効果的です。サードは強い打球への対応が中心なので、軽いノックの段階でやや強めの打球を受ける機会を増やしておくと、実戦での違和感が減りやすくなります。ファーストなら、低い送球をすくい上げる動きを重点的に確認すると安心です。
なお、冬場は革が硬くなりやすく、夏より慣らすのに時間がかかる傾向があります。握り込みすぎのリスクも高まるので、寒い時期に型付けをする方は余裕を持ったスケジュールを組んでください。
⑥ 型付け直後にグラブが重く感じる理由と対処
型付けから戻ってきたグラブを持って、「前より重い気がする」と不安になる方は少なくありません。仕入れ・型付けの仕事をしていても、このご相談はとても多いです。結論から言うと、多くの場合は失敗ではなく、革が水分やオイルを含んだことによる一時的な変化です。
型付けでは、オイルを塗り込んだり、湯もみ(お湯で革を湿らせて揉みながら形を整える技法)を行ったりするため、仕上がり直後の革は普段より水分・油分を多く含んでいます。繊維が締まりきっていないうちは、乾いているときよりも重たく、もっちりした感触になりやすいのです。時間が経って革が水分を落ち着かせれば、この感触は自然と落ち着いていきます。
実際の重量の増加は、適量のオイルであれば数グラム程度にとどまることがほとんどです。手に持った瞬間に「ずっしり」と感じるのは、物理的な重さよりも、まだ革がなじんでいないことによるフィット感の差が大きいと私は考えています。リュックを体に合わせて背負えば軽く感じるのと同じで、手に合った型付けができていれば、むしろ軽く、操作しやすく感じることも多いです。つまり、型付け直後の重さの正体は「オイルによる数グラムの増加」と「フィット感の差」の2つが合わさったものです。
ただし、オイルを入れすぎると実際に重くなりすぎ、革の繊維がゆるんで型崩れしやすくなったり、ベタつきで汚れが付きやすくなったりします。次のような状態が続くときは、入れすぎの可能性があります。
- オイルが極端にベタついている、革の表面が湿っているように見える
- 握ったときに、手にべったり吸い付くような感触がある
- 型付けから数週間経っても、重さの感じ方が変わらない
この場合は、自分で追加のオイルを入れるのは控え、使用と陰干しを繰り返しながら様子を見てください。それでも改善しなければ、型付けを依頼したお店に相談しましょう。そのときは「いつ型付けをしたか」「どのくらいの頻度で使っているか」「どんな場面で重さを感じるか」を具体的に伝えると、状況を把握してもらいやすくなります。様子を見る期間の目安は、キャッチボールや軽い捕球練習を重ねながら2〜3週間程度です。焦ってオイルを足したり、無理に力を入れて操作したりしないことが大切です。
⑦ 型付け済みグラブが届いたときの確認と使い始め方
メルカリやYahoo!フリマで型付け済みのグラブを購入した場合は、受け取った直後の動き方も大切です。販売している立場から、まず確認してほしいことをまとめます。
最初にやるのは、出品ページの写真と実物が同じ状態かの確認です。次の5項目を、届いたその日のうちにひと通り見ておくと、気になる点があっても出品者に相談しやすくなります。フリマアプリでは受け取り評価の前のほうが確認・相談しやすいので、気になる点は評価前に済ませておくのがおすすめです。
| チェック項目 | 確認のポイント |
|---|---|
| 色味・全体の見た目 | 写真と大きく印象が違わないか |
| ポケットの位置・深さ | ボールを乗せて、写真と同じ位置に収まるか |
| ウェブの硬さ | 説明文にあった柔らかさのイメージと近いか |
| 縫製・レースの状態 | ほつれや緩みがないか |
| 匂い | オイルや革本来の匂いか、明らかな異臭がないか |
使い始めは、出品ページに書かれた仕上がりの完成度に合わせます。私が仕上げているグラブは、基本的にキャッチボールができる程度の柔らかさです。見た目は十分柔らかくても、繰り返しボールを受けると思ったより硬く感じることがあるので、まず軽いキャッチボールで感触を確かめ、ノック、実戦と進めてください(進め方は⑤のとおりです)。
もう一つ大切なのは、届いた状態を「ゴール」ではなく「スタート地点」と捉えることです。もったいないからと保管したままにすると、革が自然に硬さを取り戻してしまい、型付けの効果が薄れることもあります。使い始めの数週間は、キャッチボールや、ボールを捕っては離す反復で積極的に使ってください。同じ型番・同じ仕上げ方でも、使う人の捕り方や頻度、手入れの違いで、最終的な色艶や型の入り方は少しずつ変わっていきます。
「もう少し柔らかくしてほしい」「土手紐(親指の付け根あたりの紐)を抜いてほしい」といった要望が出てきたら、遠慮せず早めに、使う場面や希望する硬さを具体的に伝えて相談しましょう。対応できる範囲や期間は出品者によって異なります。
型付け済みグローブを探している方へ
慣らし期間の過ごし方に不安がある方や、これから購入するグローブの慣らし期間をできるだけ短くしたい方は、すでに土台の型付けが済んだグローブを選ぶのも一つの方法です。
慣らし期間中の扱い方、正直ちょっと不安になってきました…気をつけるポイントが多いんですね
私が土台の型付けを済ませたグローブも出品しているので、そこから今日お伝えしたケアを意識して使ってもらえたら、より長く愛用できるグローブに育てていけると思いますよ。
👉 Baseball Growth Lab のメルカリショップはこちら
👉 Baseball Growth Lab の Yahoo!フリマはこちら
まとめ
- 型付け直後はまだ革が安定していない、一番デリケートな時期
- 毎日使う前提であれば、慣らし期間は1ヶ月ほどが一つの目安
- 強く握りすぎる・放置する・湿気を溜めるはこの時期のNG行動
- 優しく少しずつ使う、こまめに拭き取る、適度に休ませることを意識する
- 慣らし期間の扱い方が、その後のグローブの寿命や仕上がりを左右する
- 実戦投入は日数ではなく、キャッチボール→軽いノック→実戦形式の各段階で違和感がないかを見て判断する
- 型付け直後に重く感じるのは、水分・オイルとフィット感の差による一時的な変化が多い(増える重さは数グラム程度。気になるなら2〜3週間様子を見る)
- 型付け済みグラブは届いたら写真との違いを確認し、「スタート地点」として積極的に使って育てる
型付けが終わった瞬間はうれしくて、つい試合でガンガン使いたくなる気持ちはとてもよく分かります。ただ、この慣らし期間の過ごし方一つで、その後何年もそのグローブと気持ちよく付き合っていけるかどうかが変わってきます。焦らず段階を踏みながら、自分だけの一本に育てていってあげてください。
「早く仕上げたい」という気持ちは、決して悪いことではありません。むしろグローブを大切に思っている証拠です。ただ、その気持ちの向け方を「無理に力で仕上げる」方向ではなく、「丁寧にケアしながら少しずつ育てる」方向に向けてあげることで、結果的には一番早く、一番自分の手に馴染んだグローブに仕上がっていきます。慣らし期間は、グローブと自分との付き合いが始まったばかりの、大切な最初の1ヶ月だと思って過ごしてみてください。
まだ硬さが残っている段階での扱い方に迷ったときは、無理に自己判断せず、型付けをお願いした店舗や、購入元に相談してみるのも一つの方法です。グローブは道具である以上、使う人が愛情を持って手入れをしてあげることで、より長く、より自分に馴染んだ相棒になってくれると思います。
よくある質問
Q. 型付けが終わったばかりのグローブは、すぐ試合で使ってもいいですか?
A. いきなり試合で使うのはおすすめしません。まずは軽いキャッチボールから始め、ノック、練習試合と段階を踏みながら徐々に負荷を上げていくことで、無理なくグローブを馴染ませることができます。
Q. 慣らし期間はどれくらいを見ておけばいいですか?
A. 毎日使い続けられる場合、1ヶ月ほどで実戦形式にも使えるようになってくるのが一つの目安です。使用頻度が少ない場合は、もう少し長めに見ておいてください。
Q. 慣らし期間中に一番気をつけるべきことは何ですか?
A. 強く握りすぎないこと、お手入れをせず放置しないこと、湿気を溜め込まないことの3つです。この時期は型が定着した後よりもダメージを受けやすいため、普段以上に気を遣って扱ってあげてください。
Q. 慣らし期間中もオイルを追加していいですか?
A. 革の乾燥が気になる場合は、少量ずつ様子を見ながら追加して問題ありません。ただし入れすぎるとベタつきや硬化の原因になることもあるため、革の状態を確認しながら少しずつ足していくことをおすすめします。
Q. 慣らし期間中に雨や汗で濡れてしまった場合はどうすればいいですか?
A. 濡れたまま放置せず、乾いた布で水分を拭き取ったうえで、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。ドライヤーなど熱を使って急激に乾かすと、革が傷んだり硬化したりする原因になるため避けましょう。
Q. 慣らし期間中は毎日使わないといけませんか?
A. 必須ではありませんが、使用頻度が少ないほど慣らし期間は長くかかります。部活の休みなどで使えない日が続く場合は、目安の期間よりも余裕を持って考えておいてください。
Q. ポケットの位置はどうやって育てていけばいいですか?
A. なんとなくボールを受けるのではなく、自分が捕球したい位置を意識しながらキャッチボールやノックに取り組むことが大切です。狙った位置で繰り返し捕球することで、その位置に自然と革が沈み込み、自分だけのポケットが育っていきます。
Q. キャッチボールを飛ばして、いきなりノックを受けても大丈夫ですか?
A. おすすめしません。キャッチボールは握り心地や捕球面の収まりを確認する大切なステップです。ノックは打球の速さや角度が読みづらく、グローブにかかる力も大きいため、下準備が不十分だと型崩れのリスクが高まります。
Q. 試合で使ってみて違和感があったら、どうすればいいですか?
A. 無理に使い続けず、キャッチボールや軽いノックの段階に戻って様子を見てください。試合前日に急に慣らそうとせず、余裕を持って段階を踏むことが結果的に一番の近道です。
Q. 型付け直後に重く感じるグラブは、そのまま使い続けて大丈夫ですか?
A. オイルの入れすぎによる極端な重さでなければ、通常どおり使って問題ありません。使うほど革がなじみ、フィット感が上がっていくのが一般的な流れです。無理に使用を控えると、かえってなじむタイミングが遅れることもあります。
Q. 型付け直後に、さらにオイルを足してもいいですか?
A. 入れすぎになりやすいため、型付けから2〜3週間程度は追加を控えて様子を見るのがおすすめです。乾燥が気になり始めたら、少量ずつ保湿する程度で十分です。
Q. 型付け済みグラブが届きました。すぐにオイルを塗ったほうがいいですか?
A. すでに型付けの過程でオイルが使われていることが多いので、届いてすぐの追加は基本的に不要です。何度かキャッチボールで使い、革の状態を見ながら必要に応じて少量でケアしてください。
Q. 届いたグラブの匂いが気になります。問題ないですか?
A. オイルや革本来の匂いであれば、使ううちに落ち着くことがほとんどです。ただし明らかな異臭がある場合は、保管状態に問題があった可能性があるので、出品者に確認してください。
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